ライター
中 美砂希 心配性でも世界一周

大学卒業後7年半神戸の旅館で勤めたあと、世界一周のために退職。枕が変わると寝れない・方向音痴・語学ができない・とにかく心配性の自分でも世界一周ができることを証明するため、9ヶ月の旅に出発。お気に入りの国はクロアチア。沖縄の離島とピアノが好き。

旅のスタイルの幅が広がる

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30歳前後になると、金銭的に少し余裕が出てくるので、旅のスタイルも10代20代と違って幅が広がります。例えば、切り詰めて安宿に泊まり続ける節約バックパッカーはもちろんのこと、節約するとこは節約してやりたいことにはとことんお金を使うプチ贅沢スタイル。

また、ビジネスクラスを使って世界一周、世界のカフェを巡る、古城に泊まる、ディズニーランドを制覇するといったテーマをもった旅のスタイルの選択肢が増えると思うんです。

私が旅に出る時に決めていたことは、我慢せずやりたいことはやろう、ということ。カフェに入ったりお土産を買ったり、アクティビティは色々体験してみたり。コストはかかりましたが、やりたかったことを思い切りできたので、後悔はありません。

女性一人で旅をすることは危険じゃないの?

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確かに女性一人で旅をすることは、男性よりも少しハードルがあがるかもしれません。夜は出歩けないし、女性ならではの悩みもある、荷物が増える…それにレイプされる危険性だってあります。でも、実際旅に出てみると、一人旅している女性が多いこと!しかも、アラサー世代の女性が多かった!

9ヶ月旅をしていて、危険な目に遭うことは一度もありませんでした。スリや置き引き、事件に巻き込まれたこともありません。(自分が引き起こした失敗は多々ありますが…)

旅をしていた女性ともよく話すのですが、夜道は出歩かない。人通りが少ない路地には入らない。うまい話しを言ってくる人には簡単についていかない。無茶をしない。基本的なことですが、これを徹底していればだいたいの国はまず大丈夫だと思います。

そして、女性の一人旅で良いところは色んな人から助けてもらいやすいこと!

重い荷物を持って駅をうろうろしていると、「どこに行きたいんだい?」と声をかけてくれたり、荷物を持ってもらったり。買い物の時にまけてもらいやすかったり。女性だからお得に旅をできることも多かったです!

帰国してから

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旅に出る前は、また関西に戻ろうと思っていましたが、今は関東に住んでいますし、仕事も見つかりました。そしてまさか自分が旅の情報をこのような形で発信できるとは思っていませんでした。

帰国してから思うのは、「先のことは考えたって仕方がない」ということ。大概のことって、何とかなるもんなんです。(心配性の私だって、何とかなりました!)旅先でも、仕事も、不安に思っていることも。

最初の一歩目を踏み出すのは勇気がいることですが、踏み出さなければ周りの景色はこれからも何も変わらないし、踏み出してしまえばめまぐるしく景色は変わり広がっていきます。

この先、もし自分に娘ができたら絶対に一人旅をさせようと思っています。世界を見てきなさい、世界は日本だけじゃないんだよって教えてあげたいんです。

少しの覚悟と一歩を踏み出す勇気が毎日を変える

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明日はどんな世界が待っているのだろうという期待、見知らぬ土地に到着した時の興奮、一期一会の繰り返し、自分の五感全てで感じてきた9ヶ月の旅は人生の宝物になりました。

宗教、民族、国境など、日本で生活していると深く意識はしませんが旅に出ると考える時間が多かったです。そして自分がどれだけ無関心で傍観者だったということに気づきました。知って理解することが大切なんだと。

最後に、「夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ」という高橋歩さんの言葉があります。時間がないから、お金がないから、先のことが不安だから。一度きりの人生なのに、何か理由をつけて逃げるなんて絶対にもったいない!

世界には声も出ない位美しい絶景や、忘れられないような出会い、知っておかないといけない現実が溢れています。せっかく地球に生まれてきたんだから、この世界をもっともっと楽しまないと!

女性だからと諦めていた方の心境が、この記事を読んで少しでも変われば嬉しいです。

All photos by Misaki Naka

ライター
中 美砂希 心配性でも世界一周

大学卒業後7年半神戸の旅館で勤めたあと、世界一周のために退職。枕が変わると寝れない・方向音痴・語学ができない・とにかく心配性の自分でも世界一周ができることを証明するため、9ヶ月の旅に出発。お気に入りの国はクロアチア。沖縄の離島とピアノが好き。

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