53名でヨーロッパを大移動!10日で7ヶ国まわるコンチキツアーは驚きと発見の日々だった

提供 : 株式会社エスティーエートラベル
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1つの旅を終えた後に、その旅の充実度を測る尺度に、「喪失感」があると思う。
フランスのパリのノートルダム大聖堂の近くのカフェで、僕は今回の旅の終焉を迎えている。53名で撮りためた写真を見返しながら、この旅が終えてしまった事を優しく突きつけられている。旅の様々な記憶が同時に僕を通り過ぎ、この温かな感情が1つ1つの出来事を丁寧に再現してくれる。ただそれは、はるか高い空から溢れ出る記憶の滝が僕を打ち続けるかのように爽やかであり、切ない。そして、大聖堂の鐘の音が、今回の旅を終えてしまった悲しみとして僕にゆっくり、ゆっくりと染みいってゆく。

 

初めに

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こんにちは、TABIPPOの恩田倫孝です。普段、TABIPPOでは旅大学の企画をしている吟遊詩人です。

6月5日〜15日までの10日間、日本ではあまり馴染みのない「ヨーロッパのコンチキツアー」に参加しました。
※上の画像の服装で、TABIPPOのオフィスからカタール航空を利用して、ロンドンへと向かいました。

コンチキツアーとは、50名近くの人で大型のバスを貸しきって、ヨーロッパを周遊するツアーです。10日程のものから、1ヶ月以上のものまで、種類は様々あります。

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※こちらは、僕が参加したルート。

参加者の出身は、北米、欧州、オーストラリアからの参加が多く、アジア人は極わずか。年齢層は18~35歳で若い層が多いです。

ロンドンから始まり、オランダ→ドイツ→オーストリア→イタリア→スイス→パリへの怒涛の10日間7カ国の旅の魅力をお届けします。穏やかな気候のヨーロッパでした。

コンチキの旅の物語へようこそ。

 

旅の始まり

53名の異なる国の人達と一緒に、ヨーロッパを周遊する事がどんな事になるか予想なんてつかなかった。朝、眠い目をこすりながらバスの中で同じ音楽を聞いて、
大笑いをして、
パーティーをして、
ショーを見て、
そして、ベッドに飛び込んで。多くの外国人の友達と旅をする。
海外を旅する、僕らの新しい人生の楽しみ方がそこにはあった。

 

旅に出る理由とタイミングと

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今回の旅を振り返る前に、旅に出る少し前の記憶に遡りたい。

2013年〜2014年の間に1年近く旅をしてから、僕は海外への”旅”から少し遠ざかっていた。

それは、1年間の旅が僕に確かな充実感を与えてくれたからなのかもしれないし、日本での仕事を気持ち良く出来ていたからなのかもしれないし、単に縁がなかったという言葉で片付けられるのかもしれない。

ただ、僕には不足していると感じる事があった。それは、外国人の友達との時間の共有だった。日本で旅に関わる仕事をしながらも、仕事で接するのは日本人ばかり。

もっともっと外国の友達が欲しいし、みんなと楽しい時間を共有したい、と思っていた。旅の感覚もやや薄れてきた頃に目に止まったのが、ヨーロッパを周遊出来るコンチキツアーだった。

 

外国人と共にヨーロッパを周遊するツアー。友人から話を聞いた時に、久しぶりに旅への高揚感が戻ってきて、参加を決めたのだった。

この出発日が楽しみ過ぎて、事前にヨーロッパの歴史の勉強を開始してしまった程だった。やはり、せっかく生まれたからには世界中に友達がいて、世界中を一緒に旅出来る人生の方が素敵だと、僕は思う。

 

旅の始まり。7年ぶりのロンドンと突きつけられた不安

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コンチキツアーの旅の始まりの場所は、ロンドンだった。

7年前に初めての旅で来たこの場所は、改めて来ると、とても静かで綺麗に感じられた。そして、柔らかな光に包まれていた。空港から50分程の駅で降り、綺麗な公園を横目にコンチキツアーの受付と簡単なチェックインを済ませ、僕は部屋へと向かった。

 

夜のプレミーティングまでの時間、時差ボケのため仮眠を取った。そして、眠たい目をこすりながらのろのろとミーティング場所へと移動した。そんな寝ぼけていた僕の目の前に飛び込んで来たのは、150名程の欧米人だった。

勿論みんな参加者である。

 

アジアンの僕は、その光景に少したじろいだ。大体が金髪だし、男は身長は高くガタイがよく、女性はマリリンモンローみたいに見えたし、まるでオスカー受賞式に場違いでいるような感覚に陥った。真っ黄色なモンベルの服を来ているアジア人は、勿論僕だけだった。

「Oops」

と一言だけ言って、萎縮した状態で、説明会は始まった。

 

コンチキの人がツアーの説明する度に、サッカーでゴールを入れたかのような拍手と歓声が沸き起こり、その空気感に僕には興奮よりも冷たい不安が押し寄せてきた。

「この、完全な欧米のノリに僕はついて行けるのだろか?」

そして、あっという間に事前MEET UPと呼ばれる説明会は終わった。

欧米か!と時代遅れの一人ツッコミをして僕は部屋に戻った。テンションが上がらないのは時差ボケのせいだと言い聞かせ、ベットに飛び込んだ。

明日は早い。6時起床である。

 

最初の自己紹介が53名に覚えて貰うための大切なチャンス。

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僕が参加したコンチキツアーの参加者は53名。大型のバス1台が満員になる人数だ。昨日の150人だったのは、3つのツアーが合同で説明会を行っていたためだった。

そして、朝6時に全員でバスに乗り込んだ。

前日の圧倒的不安を引きずりながら、僕はバスの窓から外を意味も無くずっと眺めていた。

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暫くして、参加者全員でマイクを回しながら自己紹介をする時間が始まった。日本人にとっては、多分一番苦手な分野だと思う。そして、53名もの名前や人となりを覚えるのは至難の技である。

この初日が始まって間もなく迎えた逆境だが、これを乗り越えずに10日間の楽しみは無い。

マイナーなアジアンとして、どうにかしてみんなの記憶に残りたい。そして、話しかけて貰いたい。そんな事を思いながら自己紹介を考えた。

今回の自己紹介は、

・名前
・出身
・今の仕事
・一番期待してる事
・人生で起こった悲劇のストーリー

に沿って話してくれ、と指定をされた。

最後の悲劇のストーリーが大体その人の個性を表すのだが、みんな幼少期の怪我の話等をしている。結構当たり障りの無い話が多い。ドキドキしながら、僕は自己紹介の順番を迎えた。

 

「こんにちは、日本から来たMitchです。普段は、東京で旅に関わる仕事をしてます。期待している事は、ヨーロッパの文化を勉強出来る事です、というのが真面目な理由ですが、一番の楽しみは、ビールを飲める事。ハングオーバーが大好きで、日本でも大体ビールを飲んでいるし、大体の事を覚えてません。という訳で、いつでも僕にビールを下さい。」

こんな感じで、まあまあな笑いが取れた。ビール大好きハングオーバーキャラ。この紹介で、後日大体の人からビール飲もう!って誘われたので、非常に良かったと思っている。

この自己紹介で、初めから抱いていた不安が少しは溶け出した事を実感した。

 

最高のツアーガイド”Kyle”のSweet as

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コンチキのバスには、1人のガイドと1人の専属の運転手が付く。ガイドは、毎朝バスの中で当日の流れの説明、現地での街の紹介、そしてその日の宿に辿り着くまでのスケジュール等全てを説明してくれる。

日本だと、このツアーガイドのイメージは、修学旅行の時のガイドさんの様な、どこか大人しい人のイメージを持っていると思う。ただ、今回のコンチキのツアーガイド”Kyle”は見た目イケイケの南アフリカ出身のナイスガイ。

朝には、必ずテーマソング「Surviving sondr」を流してくれる所から始まり、その国の歴史の説明、バスの中でのゲームの実行、さらには今回サッカーのユーロ2016が丁度開催されていたのだが、バーでみんなと騒いでくれて、翌日には声が枯れているなんて事もある位、最高のガイドだった。

 

そんな彼の口癖は「sweet as」これは、ニュージーランドのスラングらしいが、「Nice!最高。」みたいなニュアンスらしい。

Kyle:「みんな!今日は、オーストリアでみんなで山に登ってパラグライダーに乗りながら最高の景色を見ような!15時に受付で集合な!」

一同:「OK!」

Kyle:「Sweet as」

 

この時、ウインクをしながら、「Sweet」とか言うのだから、それは最高にカッコいい訳だ。この”Kyle”の最高のテンションが僕らのツアーを良くしたのは、言うまでも無い。

そして、僕もこれから、日本で彼の口癖を使っていこうと思っている。会った際には、みなさんに多分言うので、しっかり聞いていて欲しい。

Sweet.

 

多様な人種と豊かな人柄と優しい人

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今回のツアーに参加していた参加者の出身国は本当に豊かだった。

アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス。ここのボリュームが一番多い。そして、インド、メキシコ、フィリピン、ブラジル、南アフリカ、ザンビア、韓国、日本。

これだけ、多様な出身国の人で旅をする事は僕にとっては初めてで、なんだか小さな地球の共同体の様で、これだけでワクワクした。

 

この国際色豊かなみんなで、同じ景色を見て、同じ食事をして、同じ場所に泊まるのだからとても不思議な感覚だった。

メキシコ人は5人組だったのだが、凄い自由な感じで、Sweetでお馴染みのガイドのKyleが説明をしている時も、大体写真撮影をしているし、インドの2人組のカップルの英語は、凄い訛りが強くて、聞き取れなかったし、フィリピンのCarmは、常に買い物をしていて笑っているし、韓国人のSumは米が食べたいと言っていたり。

バスが予定の時刻より遅延しても、車内で歌ったり、夜は遅くまでパーティーをしながら、騒いでいたり、最高にいいメンバーだったと思う。

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WRITER

Michinori Onda
恩田倫孝
東南アジア顔です。
砂漠と氷河を愛する27歳。TABIPPOに出会って、シェアハウスして、世界一周して、TABIPPOで活動中。表現をする事を追い求めています。

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