ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

「生き方の選択肢」は一つではない

キューバに行ったことで何か変化したことはありますか?

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©photographed by Chiaki Oshima

西内さん普段はタバコを吸わないんですけど、キューバといえば「葉巻」なので経験してみようと思って。 最初はうまくできずに、おじさんとかに「ダッサ」って笑われました(笑)

行くまでは少しイメージが悪かったんですけど、現地に行って考えが変わりました。視野が広がりましたね。やっぱり現地で見ることで、物の見え方が変わります。

確かに、日本で葉巻吸おうなんて思わないですもんね。

西内さん日本で葉巻吸ってたらイカついですよね(笑)

東松さんは、何か変わったことはありますか?

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©photographed by Hiro Nishiuchi

東松さん僕はキューバで「生き方には選択肢がある」ってことを学びました。キューバって年収が24,000円くらいなんですが、それなのにキューバ人の方が日本人より精神的に豊かであるように感じたんです。困っていたら助けてくれたり、お酒をご馳走してくれたり。キューバ人みたいな生き方もあることを初めて知りました。

一方、日本では「こういう生き方をしなきゃいけない」って決まっているんですよね。新卒で会社に入り、年功序列を守って、終身雇用で長年働いて…。それ以外のいろんな生き方があることは、学校では教わりませんでした。そんな大きな気づきのきっかけをくれたのが、キューバでしたね。

なるほど。大島さんはいかがでしたか?

大島さん:私たちって競争社会の中で生き続けてるじゃないですか。芸能の世界とか、写真だけじゃなくモデルも役者も、頑張れば頑張るほど結果が付いてくるんですが、それがキューバと真逆なんですよね。

キューバは「広告」がないんです。結構落ち着かない人生を送ってきたんだなと気づかされました。「隣の人を大事にする」とか、人間の根本的な部分がキューバの人たちにあるんじゃないかなと思います。

ハリウッドの方などトップアーティストの方の写真を撮ることも多くありますが、13〜4年やってきて大事にしていること「人間ってイコールなんだ」「根本は同じ人間」っていうこと。それが、キューバは日常の中にあったんです。

お話を聞いただけで行きたくなってきました!(笑)

東松さん:ぜひぜひ!明日にでも(笑)

旅への一歩を踏み出せない若者へ

旅に出る勇気が出ない若者へ、メッセージをお願いします!

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西内さん勇気の一歩が視野を広げます。行かないのはもったいないと思う!一回行ってその楽しさを知ったら、絶対次も行きたくなるはず。一度きりの人生だから、色んなものを知って色んなものを見なきゃ、もったいないと思う。本当、人生半分捨ててるようなもの!21歳の時に行ってよかったと思います。

東松さん:僕はバスケがきっかけで旅に行ったんですけど、西内さんは何か目的があったんですか?

西内さん初めての海外一人旅はラスベガスで、トップレベルのエンターテイメントを見たかったんです。シルクドゥソレイユなんかは、エンターテイメントの最高峰。21歳で頂点を見れたことで、目指す位置がガッと上がりましたね。

レベルが高いものを見たほうが、より高いものを目指せる気がします。そういう意味でも世界を見た方が刺激的だし、モチベーションが上がると思います。

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©photographed by Hiro Nishiuchi

東松さん:旅に出ることで、生き方の選択肢が広がると思います。無理矢理にでも、行く理由を作っちゃうのが良いのでは。僕だったら「バスケが見たい」西内さんだったら「ショーが見たい」とか。バスケの理由がなかったら、ただの社畜だったんで(笑) 行ったら絶対視野が広がるので、知らないのはもったいないですよね。

西内さんいや、本当にもったいない!旅に出る前はワインも嫌いだったけど、イタリアで初めてワインの楽しみ方を知って。葉巻もそうだけど。覚えるものがたくさんあるんですよね。

やっぱり行かなきゃもったいないですかね?

大島さん目的を持って行ったほうが良いと思います。自分が成長するのに最短で行けると思うんですよね。日本だと一年かかることが、一週間でできるようになるとか。「可愛い子は旅をしろ」って言いますよね。20代と30代では、足の重さが変わってるのに気づくんです。

現実的になってしまって、本能的に動けないんですよね。20代の若いときに行って、人生の引き出しをいっぱい作っておいてほしいです。社会に出た時に、絶対、120パーセント役に立つはず、宝物になります。

<編集後記>

西内さん、大島さん、東松さん、お忙しいなか取材にご協力いただきありがとうございました!キューバの魅力を目を輝かせて語る3人のお姿を見て、ますますキューバに行きたい気持ちが大きくなりました。

なかでも印象に残ったのが「キューバという地で自分を解放できた」ということ。決して裕福なわけではなく、最先端のものがまだ取り入れられていない国だからこそ、人間らしく、良い意味で貪欲であると感じました。

アメリカとの定期便の就航も決まり、これからますます変化していく国、キューバ。今の姿は、もしかしたら近い将来見られなくなってしまうかもしれません。(阿部サキソフォン

キューバの魅力が詰まった本が7月末に発売予定!

#PASSPORTBOOK vol.1 IN CUBA

旅先でスタンプをおしていく様に、旅の思い出を写真と文書で綴るブック。vol.1は2015年にアメリカとの国交が回復したキューバ。

「60年代からとまったままのキューバを、目に焼き付けておきたい。」西内ひろと、「今のキューバと旅する西内ひろの写真を撮りたい。」大島央照が写真×旅本を作りました。皆様にとってこのブックが旅にいく、また何かのきっかけになれば幸いです。

本発売記念イベントも開催!


2016年8月4日(木) 19時受付 19時半〜トークイベント 会場:二子玉川 蔦屋家電
2016年8月6日(土) 19時受付 19時半〜トークイベント 会場:京都岡崎蔦屋書店
2016年8月9日(火)19時受付 19時半〜トークイベント 会場:TSUTAYA福岡天神店

西内ひろ

福岡県出身。テレビ、ドラマ、CM、バラエティ等でタレント、モデル、女優として活動。2014年ミス・ユニバース・ジャパンで準グランプリを取ったのをきっかけに、健康と美容、日本文化にも 興味を持つ。趣味は旅行、スキューバーダイビング。2年連続で東京マラソンを走り、4時間台で完走。 現在、洋服やバッグなど、ブランドをプロデュースしたり、クリエーターとしても活動中。 書籍「準グランプリ」は宝島社発売中。
西内ひろオフィシャルブログ「Traveling Life」

大島央照

京都府京都市出身。1998年より写真家活動を始め、モデルとして日本、パリ、ロンドンで活動。 2002年 ミス・ユニバース ジャパン ファイナリスト。その後、舞台、イタリア映画他、女優としても活動。現在フォトグラファーとして、雑誌 IN ROCK, MOVIE STARにて来日ハリウッドスター、各界のセレブリティーのポートレートを主に広告、オフィシャル撮影。昨年、初映画撮影監督他、多岐に渡って活動中。ライフワークでは空、人の人生の一部を追いかけた フォトドキューメンタリーを国内外で撮影。
大島央照 official ブログ

リーマントラベラー東松

岐阜県出身。本名・東松 寛文(とうまつ ひろふみ)。大学卒業後、2010年より大手広告代理店に勤務。激務の日々を過ごしながらも週末に世界中を旅行しているサラリーマンブロガー。ブロガーとして、SPA!で特集された実績も持つ。年間7回は海外旅行に行き、ブログやInstagramを中心に情報を発信。また、トラベルライターとしても活動し、旅行に関する取材や執筆活動も行なっている。趣味は筋トレと日焼け。
▷ブログ:リーマントラベラー 〜働きながら世界一周〜
▷Instagram:@ryman_traveler

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高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

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