フィジー
ライター

永崎裕麻(ナガサキ ユウマ)フィジー南国校長|約2年間の世界一周を終えて、世界幸福度ランキング1位(2016/2017)のフィジー共和国へ2007年から移住。ライフスタイルをアップデートする英語学校カラーズ校長。RECOMPANY取締役。 南の島のゆるい空気感を日本社会に届けるべく「南国ライフスタイルLABO」というコミュニティーを運営。内閣府国際交流事業「世界青年の船2017」日本ナショナル・リーダー。 2019年からはフィジー・デンマーク・日本の世界3拠点生活(トリプル・ライフ)を開始(現在はコロナで休止中)。 著書に「まんが南の島フィジーの脱力幸福論」「世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論」。

「世界でもっとも住みやすい都市ランキング」なるものがあります。毎年、英誌エコノミストの調査部門(Economist Intelligence Unit)が発表しています。2012年版では、僕の故郷である大阪が世界12位(=アジア1位)と大健闘しました。

『住みやすい国ランキングの「主観版」を作りたい』これが世界一周をした理由の一つです。オセアニア、中南米、北米、中東、アフリカ、ヨーロッパ、アジア…。転々と旅を続けるうちに、僕が住んでみたいと思う国の条件(要素)が徐々に明確になっていきました。まとめると、以下の8つです。

 

1.国民の陽気さ

PA120237

Photo by yuma nagasaki

人は環境の影響をすごく受けます。写真は、フィジーのビーチにて。ポジティブな人に囲まれてると自分もポジティブになりやすいし、逆もしかり。

町で人とすれ違う時、目と目が合ったら、お互いが笑顔になる。こんな単純なことですが、すがすがしいって感じます。

僕が大阪出身というのもあるかもしれませんが、笑いの絶えない明るい空気感の中で生活していたい欲望がDNAに刻まれています。

 

2.治安の良さ

046

Photo by yuma nagasaki

日本の治安は世界トップクラス。だから、日本人は危険に対する探知能力が低い。警戒心も緩い。平和ボケしてるってバカにされながら、世界中で犯罪のターゲットになっています。

一般的に危険とされる地域(中南米やアフリカなど)を旅する時は、かなりの神経を使います。町を歩く時、常に周囲に目を配り、頻繁に背後を振り返ります。夜の外出はさらに神経を尖らせる必要があります。

 

エクアドルで突然、発砲音が鳴り響いた時は、近くのインターネットカフェに避難して、そこで3時間軟禁状態になりました。コスタリカと南アフリカでは現地の若者らに、モロッコではタクシードライバーらに絡まれました。

※写真は、ハンガリーでデモに巻き込まれた時のもの。なぜかデモの先頭に立ってしまい、機動隊と対峙しています…。

 

治安が良い地域だと、そういうストレスがかなり軽減されます。日本から他国に拠点を移す場合、治安は確実に劣化してしまいますが、その落差をなるべく小さくしたいものです。

 

3.温暖な気候

CIMG3131

Photo by yuma nagasaki

僕は「夏」が好きです。メンタルがポジティブになります。外出したくなったり、友達らと一緒に騒ぎたくなったり、気分が開放的になったりします。

夏は着ているものが、Tシャツ、短パン、サンダルなので、露出が多い。だから、人と人との間の「物理的な障害」が少なく、人との距離が詰めやすく感じます。

夏になったら「アバンチュール」って言葉が飛び交うのも、そのせいかもしれません。※写真は、カナダのヌーディスト・ビーチです。

 

逆に、冬が苦手です。寒い日の朝、布団から出るのがかなり億劫になり、頑張って布団を出た後も行動意欲が小さくなります。実際、風邪やインフルエンザなどの病気にもなりやすいので、行動が制限されます。

なので、世界一周中はできるだけ夏の環境にいられるように、北半球が冬のときは南半球を旅して、南半球が冬のときは北半球を旅することを心がけていました。

昔、大橋巨泉さんが11月から4月中旬までをオーストラリアとニュージーランドで、4月中旬から5月末頃までを桜咲く日本で、6月から9月中旬までをカナダのバンクーバーで、そして9月中旬から10月末頃までを紅葉の日本で過ごす、という「ひまわり生活」しているのを知り、「この人、天才やん!」って思いました。

 

4.英語通用度の高さ

CIMG5944

Photo by yuma nagasaki

当たり前ですが、言葉が通じないより、通じたほうが楽しめます。スペイン語圏の中南米だと、英語はほぼ通用しません。陽気なラテン系の人たちが、楽しそうにいろいろ話しかけてくれますが、その内容はまったくわかりません。

すごく申し訳ない気持ちになりますし、もったいない気持ちにもなります。だから、旅の途中、スペイン語学校で2か月ほど勉強してみました。

 

その甲斐あって、だいぶ意思疎通が取れるようにはなりました。が、中高と勉強してきた英語と比べると、コミュニケーションのレベルは低かったです。

ライター

永崎裕麻(ナガサキ ユウマ)フィジー南国校長|約2年間の世界一周を終えて、世界幸福度ランキング1位(2016/2017)のフィジー共和国へ2007年から移住。ライフスタイルをアップデートする英語学校カラーズ校長。RECOMPANY取締役。 南の島のゆるい空気感を日本社会に届けるべく「南国ライフスタイルLABO」というコミュニティーを運営。内閣府国際交流事業「世界青年の船2017」日本ナショナル・リーダー。 2019年からはフィジー・デンマーク・日本の世界3拠点生活(トリプル・ライフ)を開始(現在はコロナで休止中)。 著書に「まんが南の島フィジーの脱力幸福論」「世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論」。

RELATED

関連記事