ライター
Ayano 旅する女将

外資系CAとして10年間勤務した後、東京の離島、神津島で宿「みんなの別荘ファミリア」をオープンし、奮闘中。 18歳で初めて一人で海外へ行ったのを皮切りに、留学、インターン、世界一周、航空業界と人生が旅に染まっていき、旅人を迎える側になった今でも旅に出るのはやめられない。家族からつけられたあだ名は"飛んでるねぇちゃん"。LAとマカオに居住経験あり。

「ピノキオ」のお話を覚えていますか?

ゼベットじいさんによって作られた木の人形、ピノキオは星の女神様から心と声を授かりました。

ある日のこと、女神様に嘘をついたピノキオは自分の鼻がズンっと伸びてしまうことに驚きます。

「ピノキオ。いま、嘘をつきましたね。あなたの鼻は嘘をつくと、ドンドンのびていくのですよ」

「嘘じゃないよ。本当だよ!」ピノキオがそう言うと、ズンズンと、またまた鼻がのびてしまいました。

 

日本でも「嘘は泥棒の始まり」なんて言われています。そう、嘘つきは悪。でも、世の中にはそんな悪い「ウソ」ばかりではないかもしれませんよ?

今回はそんな世界を旅して出会った、思わずツッコミたくなる面白い「ウソ」をご紹介します。

 

そんなに腹ぺこなの?食い意地張っちゃう中国人

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中国路線に乗務していたときの出来事です。

食事のサービスがはじまると、寝ているお客様がたくさんいらっしゃったので、クルー同士で、「寝ているお客様の分はとっておくように、おかわりのリクエストは一旦受け付けないように」と決めました。

一通り食事を配り終えると、ある窓際席の中年男性が大声でわたしに言います。

「おい、おれの飯は?」

目の前にはつるっと完食したトレーが置いてあります。これを食べたはずじゃ…?と思ったので、「こちらは…?」と言いかけた途端、通路席のはじめからずっと寝ているお客さんを指差して、

「これはこいつが食べたんだ!おれはもらってない!飯よこせ!!」

と、明らかに嘘。だって、寝ている人には配っていませんから!

なんて食い意地…。素直に「おかわりください」って言えばいいのに…。その必死さに思わず笑いそうになっちゃいました。

 

パスポート返してー!軽く求婚してきたモロッコの出入国審査官

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モロッコで国内線を乗り継いで、カサブランカ国際空港から出国しようとした時のこと。小さなカウンターに出入国審査官がひとりだけ立っていました。

いつものようにパスポートとチケットを渡すと…普通、どこに行くのか聞かれるタイミングで

審査官「じゃ、次はいつモロッコに戻ってくるんだい?」

私「…えーっと…まだその予定はないのだけれど。」

審査官「そうか。じゃあパスポート返すわけにはいかないな。だって、返してしまったらもう戻ってはこないのだろう?次は僕とディナーに行かなくちゃいけないのだから!」

私「…あははは(えー早く返してよー)」

審査官「僕の母はね、日本人なんだよ。顔見てわからないかい?だからね、僕は日本人と結婚しなきゃいけないんだよ!で、いつデートしてくれるんだい?」

もう、ずーっとこんな調子です。ちなみにその人、ちっとも日本の血が混じってるとは思えないお顔立ち。もー絶対お母さん日本人って嘘やん!そしてパスポート返してくれないとか、嘘でしょー!!

無事出国はできましたが、こんなに出国に苦労したのは初めてでした。

 

カバン見てない?「NO?」ってそれどっち?メキシコ人のコンビニ店員

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アメリカ留学中の出来事。近所のコンビニに不覚にも鞄を置き忘れてしまいました。

でもすぐに気づいたので、走って戻り、そこにいた店員に息を切らしながら、鞄が置いてなかったか聞くと…

店員「NO? 」

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Ayano 旅する女将

外資系CAとして10年間勤務した後、東京の離島、神津島で宿「みんなの別荘ファミリア」をオープンし、奮闘中。 18歳で初めて一人で海外へ行ったのを皮切りに、留学、インターン、世界一周、航空業界と人生が旅に染まっていき、旅人を迎える側になった今でも旅に出るのはやめられない。家族からつけられたあだ名は"飛んでるねぇちゃん"。LAとマカオに居住経験あり。

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