ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

こんにちは、雪国・新潟生まれの阿部サキソフォンです。雪国生まれと言いましたが、私が育ったのは新潟市なのでさほど雪は降らないです(今年は例外だったようですが)。

1月には東京でも大雪となり話題になりましたが、なにも雪は嫌なことばかりではありません。雪が降るからこそ見られる美しい景色や、雪が多い地域限定で行われるイベントなどもあります。

その中でも、やはり有名なのはさっぽろ雪まつり!今年は大通会場・すすきの会場で2月5〜12日、つどーむ会場で1日〜12日まで行われます。ぜひ足をお運びくださいね……って、ちょっと待って。私主催者じゃないし。行ったこともないし。

この時期に開催される雪のイベントは、国内に限ったことではありません。お隣の中国でも、同時期に「ハルビン氷祭り」が行われているんです!

ハルビンって初耳……どこにあるの?

Photo by Abe saxophone

実際に行くまで地名さえ聞いたことがなかったのですが、ハルビンは中国の黒竜江省に位置する省都。「東方の小パリ」「東方のモスクワ」という異名も持っており、街ではヨーロッパを感じさせる通りやロシアを思い出させる教会などを見ることができます。

そもそも、なぜこの聞いたこともないハルビンに行ったかというと、「たまたま安いチケットがあったから」という理由のみ。就航記念キャンペーンかなにかで、なんと往復7,000円ほどだったのです。おやすい!これはお買い得!

Photo by Abe saxophone

ちょうどその時、ロシアに行きたい気持ちもあったので「ちょっと面白そうだし、行ってみようかな」という軽い気持ちでチケットを購入。そしてハルビンについて調べていくうちに、「ハルビン氷祭り」の存在を知りました。

実はすごい!ハルビンで開催される氷祭り

Photo by Abe saxophone

最初は「祭りっていっても、札幌には敵わないでしょ」と思っていたのですが、調べていくうちに驚きました。なんとハルビン氷祭りは、世界三大氷祭りのうちの1つだったのです!なんてこった、馬鹿にしてごめんなさい。

世界三大氷祭りは、北海道の「さっぽろ雪まつり」、カナダの「ケベックウィンターカーニバル」、そしてもう1つが「ハルビン氷祭り」。他の2つに比べて、圧倒的に地名度低いやん。そんなの知るわけないやん……と言い訳をしたくなりましたが、ある意味これはチャンスです。

Photo by Abe saxophone

さっぽろ雪まつりは有名だけど、ハルビン氷祭りに行った人は少ないんじゃない?むしろ北海道にいくより、ハルビンに行く方が安いんじゃない?とポジティブ変換。

観光地なんて1つも知らんかったハルビンですが、これは期待できるー!と、期待に胸を膨らませながら意気揚々と旅立ちました。

早速受けた、中国の洗礼

今回、一緒に旅をしたのは旅するメガネさん(@megane_haribo)。出発する前日に、寒さに怯えてホッカイロを大量に持ち帰ろうとしています。

いつもは割としっかりしている私たちですが(自分で言うのも変だけど)、2人とも旅慣れているのと、1人旅じゃないという安心感があったためか、この旅では基本的なミスばっかり起こしていました。

Photo by Abe saxophone

①2人とも現金を持っていない(お互いに相手が持っているだろうと予想。最悪空港で換金できると思い用意せず)

②Googleが使えない中国で、なぜかGoogleマップに行き先をメモしていた(Googleが使えないことは調べていて知っていたのに、なぜかマップを使えると思っていたらしい)

③2人とも中国語は何も話せない(英語でいけるだろうと思っていたのが、甘かった)

Photo by Abe saxophone

空港についてから換金場所がわからなくて彷徨ったり、バスに乗ろうとしたら後ろのおっちゃんになぜか怒られたり、バスで降りる場所を間違えて「ここどこ」的な終点で降ろされたり、タクシーに駅まで行きたいと伝えても「station」が通じなかったり、マップが使えないからホテルを見つけるまでにバックパックを背負ったまま1時間以上歩いたり……。

Photo by Abe saxophone

この時点でもう、正直「しばらく中国はいいや」と思っちゃいました。お酒でも飲まないとやってられんわー!もう飲んじゃうもんねー!(お味は、美味しいかと言われたら普通でした)

意外と?観光も楽しめるハルビン

Photo by shigeki naganuma

でも、もちろん嫌なことばかりではありません。ヨーロッパの雰囲気があると事前情報はありましたが、想像以上におしゃれで驚きました。中央大街にはブランド店や飲食店が立ち並び、ショッピングを楽しむ観光客がたくさん。

夜には電球が光り、ロマンチックな通りになります。

Photo by Abe saxophone

私も極寒の中、アイスを食べながら歩いていました。気温はマイナスだけど、アイスってなぜか食べたくなっちゃいますよね(ただのデブ)。

■詳細情報
・名称:市中央路歩行街
・住所:150000 中国ハルビン道里区区内
・地図:

・アクセス:ハルビン駅から101・103路の路線バスに乗り終点で下車
・電話番号:+86 451 5556 9977

Photo by Abe saxophone

松花江という川に隣接している「斯大林公园」は、見事に凍った川を見ることができます。凍った川の上に、自分の足で立つこともできちゃいます(時期によっては、あまり奥まで行くと危険なので気をつけましょう)。

ぜひ、近くのケーブルカーと合わせて写真を撮ってみてくださいね。

■詳細情報
・名称:斯大林公园
・住所:ハルビン道里区松花江南岸
・アクセス:ハルビン駅から徒歩約15分

Photo by Abe saxophone

そして印象的だったのは、帝政ロシア時代に建設された石造りの巨大な教会「聖ソフィア大聖堂」。名前からして、これ中国にあるの?って感じですが、中心部にどーんとありました。

Photo by shigeki naganuma

入場料は、大人1人15元。チケットを買って、早速中に入ってみます。

Photo by Abe saxophone

おお、けっこう歴史を感じさせる内装ですね。こちらは1907年に創建され、1932年に現在の姿になったそうです。

Photo by Abe saxophone

現在は教会としてではなく、ハルビン建築美術館として公開されています。中にはハルビンの歴史を紹介するパネルや、「最後の晩餐」のレプリカなどが飾ってありました。外観の装飾もとても細かく、夢中で写真を撮ってしまいました。

Photo by Abe saxophone

寒くて真顔ですが、内心は楽しんでいます。

■詳細情報
・名称:聖ソフィア大聖堂
・住所:150000 中国ハルビン道里区透笼街88号
・地図:
・アクセス:ハルビン駅から徒歩10分
・電話番号:+86 451 8467 9456

そして、ようやくあのお祭りへ繰り出します!

ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

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