編集部

こんにちは、旅を広める会社である株式会社TABIPPOが運営をしている「旅」の総合WEBメディアです。世界一周のひとり旅を経験した旅好きなメンバーが、世界中を旅する魅力を伝えたいという想いで設立しました。旅人たちが実際に旅した体験をベースに1つずつ記事を配信して、これからの時代の多様な旅を提案します。

でも指令に従い移動しなければならず、4日くらいで離ればなれになってしまいました。僕としては意地でもAちゃんの旅について周りたかったのですが、それはAちゃんにもアニキ!にも許されませんでした(笑)。

 

とにかく「36歳バツ2無職」じゃ今後二度と恋はできないと思っていたので、これは最後のチャンスと思って、頑張って何回も彼女への想いをブログに猛烈に書いて積極的にアプローチしていました。

そして、それがブログランキングの方では功を奏し、多くの人の心をキュンキュンさせたらしく、ブログランキング1位になることができたのです!ちなみにその時のブログは、 コチラ

4,BlogRanking

しかし、1位は取ったものの、僕はAちゃんと離れてしまい全然嬉しくも楽しくもなく、また旅を辞めて帰国したくなりましたね。

まぁ1位を取ったので帰国しても良かったのですが、、、なんだかアニキ!から指令を沢山受けていて、帰国するにも帰国できずズルズル南米を旅していました。

 

アフリカにも行けという指令

メキシコのカンクンでダラダラ沈没寸前の時です。アニキ!からアフリカを陸路で横断しろという指令がきました。1位を取った時にさっさと帰国しておけばよかったと思いましたね。本当にアフリカには行きたくなかったです。

現地に着いて思ったのは、やっぱりアフリカはキツかったですねー。日本と比べると、とにかく汚い。バスがオンボロで、車内にゴミは沢山落ちているわ、ゴキブリはいるわ、ブレーキやエンジンもすぐ壊れるわ(笑)。

 

そして5時間くらい辺鄙な場所でバスが立ち往生したり。そんな状態だし食べるものも無いので、常にクッキーを携帯していました。ホテルのシャワーでお湯が出ないならまだしも、水が出ないなんてこともありました。

レストランでもお皿は汚くて、料理にハエがたかっているのが普通。すぐにお腹を壊しました。最初は引いてしまうけど、そのうち慣れましたし、今思えば、アフリカの旅はかなりオススメです。

アフリカ

 

アフリカをぜひ旅してほしい理由は?

やはりアフリカ大陸は他の地域と比べて独特で、かなり旅感があると思います。交通機関が整っていない、お金を簡単には下ろせない。

ギャグみたいなハプニングも多々あるし、裸足で歩いている人が周りにたくさんいるし、ヒッチハイクして車の荷台に乗って何百キロも移動したり、道路の脇に野生のシマウマや象が見えたり。

南米ではもう環境が整いすぎていて経験できないことが、アフリカにはまだまだたくさんありました。ぜひアフリカを旅してみることをオススメします。

ボツワナ移動

 

再びブログランキング1位に

アフリカの後はすぐに先進国に行きたくなりまして、ヨーロッパに飛びました。最高でしたね。「トイレに紙がついてる!!」みたいな日本では当たり前なことすら感動を覚えました。

物価は高かったですが、ヨーロッパをダラダラすることにしました。もちろん尊敬するアニキ!の指令も放置したり嘘をついて。すると不思議とブログのランキングも落ちて、さらにアニキ!との仲も悪くなってしまいました(笑)。

 

あまりにも僕が先進国を満喫してしまったので、「もう、お前のやってることは旅でもなんでもねーよ。ただの散歩だな」と言われて僕も売り言葉に買い言葉で「負け犬カツオの世界一周お散歩」という名前にブログを変えて、犬のブログランキングに登録変更しました。

すると愛犬家からクレームが殺到して炎上しました(笑)。さらにはブログ村にも通報が入ったようで、強制的に世界一周ブログランキングに戻されたんですよ!多分あれは世界一周ブログランキグ史上初の強制退去でしたね(笑)。

 

そんな感じでダラダラとブログをやっていたら、仲が悪くなったアニキ!からメールが来まして。「お前に最後のチャンスやるよ。インドでは全部ジェネラルシートで列車移動して」と言われました。アフリカのバスを経験している僕としては余裕だとたかを括っていました。

実際は現地の人も乗らないような劣悪な車両で、マジで泣きそうになりました。ギュウギュウで荷物の棚にも人が乗っている状態。アフリカのバスでもさすがにここまで酷くはなかったですね。

 

そんな状態の電車に何時間も何回も乗りました。ジェネラルシート席が80円、その上の寝転べるほどスペースをもらえるスリーパーというランクが160円(笑)なので、指令に背いて「乗ったふり」をしたくなるところでしたけど、もう最後の指令だと思ってちゃんとジェネラルシートに乗りました。

そんなインドの旅でお陰様で大のインド嫌いになりましたが、その様子をブログに書いていたらまた1位を獲得することが出来ました。

当時、金丸さん(6000円だけ持って出発した人)が1位にいて、なかなか勝てなかったところで自分が1位を取れたので、非常に嬉しかったですね。それで、インドを抜けた後はネパールで数日過ごして香港、マカオに飛んでカジノをして旅の残金をキレイに落として帰国しました。

7,イント_の旅

 

帰国した後は?

帰国後まず初めに、コロンビアで出会ったAちゃんに告白しに行きました(笑)。世界一周したから「世界で一番君が好き!」という権利を得たようなものですからね。それで無事に付き合うことになりました!本当に大切な彼女が出来て、今は一緒に住んで超幸せな日々を過ごしています。

8,あさと俺1

出発前の鬱状態がウソのようです。仕事のほうは、僕を旅に流したアニキ!と一緒に旅に関するプロジェクトに携わっています。

出発前より、今のほうが断然楽しいですし幸せですね。好きな仲間と一緒の空間で好きな仕事ができる楽しさや大切さ。これはお金に換えられないですね。

9,Tabihachi

(勝雄さんが関わっている「旅∞(たびはち)プロジェクト」の過去のイベントの告知画像)

 

旅とは、「強制リセット」

旅は好きではないし、もう長期の旅は二度とするつもりはありませんが、旅の効果と恩恵は誰よりも感じている自信があります。今までの人生をリセットできるくらいの影響を、旅は与えてくれました。自分の新しいストーリーが作れました。

何を言いたいかというと、生きていてモヤモヤしていたり、ウダウダしているような、自分がダメだと思っている人に是非とも行ってもらいたいです。人生どん底の時は何もしたくないけれど、そこであえて旅に出ることをお勧めします。

 

出発時に遺書を書いて行く人もいるけど、僕はウツ状態だったので死んだら、その時はその時だ!くらいのつもりで出発しました。なので、ある意味ではリラックスして旅を楽しめたのかもしれません。旅に期待も悲観もしていなかったので。

やる気が無くて仕事を辞めたい。自分がいやだ。なにか新しいことに挑戦したいけど何をしたらいいかわからない!

そんな状態なのに無理やり頑張ろうとする人とかには、ぜひ旅に行って弾けてもらいたいです。世界の人々の底なしの明るさを見ていたら、落ち込んでいたりウツになっている暇なんてないですよ(笑)。

 

▼井上勝雄(いのうえ・かつお)
1977年生まれ。大学中退後、バイトに明け暮れ、父の会社で新規事業を立ち上げ歯ブラシを売り歩き、27歳で独立し、起死回生で作った商品が自ら出演・販売したTVショッピングでバカ売れする。それを元手にアメリカへビジネスと英語を学びに2年間留学。現地で会社を立ち上げるが、広告戦略で失敗。自費出版した本がそこそこ売れて危機回避。帰国後、様々な商品を輸入販売するも事業が上手くいかず、2度目の離婚も経験し、世界一周へ至る。2013年2月より、約半年で35カ国を周る。ブログ「かつおの世界一周・旅流しの刑」(http://basixth.com/)

 

▼今回インタビューの場をお借りした、旅カフェ「r∞t」について
「旅∞(たびはち)プロジェクト」がプロデュース。旅人が集まることができる、和をテーマにしたカフェ。世界各国のビールがあり、食事は手間ひまかけた家庭料理。スタッフ全員が世界一周経験者。シェフも飛鳥という世界一周豪華客船のシェフ。結局、旅をしていて一番楽しかったと思えるのは仲間と一緒に日本食をシェアしている時。それを再現して美味しいお酒と食事を出せる場を提供。
URL:http://rootxtabi.com/

 

編集部

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