石田一成

大学入学前に世界一周。1週間で飽きた

石田一成
Pocket はてブ

前田塁さんにインタビューした際、面白い一周者がいると紹介してもらったのが田中一成さん。力強いインタビューを通して、私自身の天井が外れたような錯覚になった。

高校生の原体験

247551_10150203306274164_5165727_n

高校1年生、インターン@タイ

夏休みががっつり長かったので、何かしようと思って。だから知り合いを経由して、タイのホテルでインターンさせてもらいました。そこでベルボーイをやったり、レセプションで対応したり、部屋の掃除をしたり。ホテルの色んな業務を体験して。

 

タイは良いな、お金持ちの国は良いな

ホテルのお客さんは、非常に裕福な人たちで。自分よりちょっと年上に見える人たちが、フェラーリやベンツから下りて来て、1泊に10万円を使っていく。

高1のときの俺は単純に思いました。タイは良いな、お金持ちの国は良いなって。だけど同い年くらいのホテルの従業員に「お前はいくらもらってるの」と聞いたら「俺は時給40円だぜ」って返ってきて。

貧富の差を知ったのは、高1のとき。しかも知識としてではなく実体験で。タイでの日々を通して、もっと格差について知りたいと思うようになりました。

 

世界一周、そんなに多くを語ることはない。

830302_10151363616744164_999403795_o

1週間で飽きた

高校を卒業したのが6月だったんですけど、大学入学は4月でした。そのギャップイヤー(進学する間の期間)中に世界一周しようと思って。

まず1週間ベトナムに行って、そこでは観光地に行って、写真を撮ってー。すぐに飽きました。例えば、頭の中でパリにはエッフェル塔があるとしたら、それを確認する作業なんじゃないかと。これじゃあ成長はないし、浅はかな経験になるなと。

 

世界一周は、想定内の出来事。

そんな時、旅中に会った人から国際ワークキャンプを紹介してもらいました。現地でがっつり活動したかったので、各国でボランティアをしながら旅することにしました。

アジア、ヨーロッパ、アフリカの貧困地帯で活動したんですけど、人生が変わるって経験は特にありませんでした。想定内の出来事に過ぎませんでした。

 

災害がテーマになった

385404_10150418666419164_1514469179_n

3.11。世界一周、踏み倒し。

ちょうどインドネシアに居たとき、現地人が「日本、地震やばいぜ」って言うんですよ。ネットカフェで確かめてみたら、これはただの地震じゃないと分かって、居ても経っても居られず、日本に帰国しました。

都庁のプログラムで1ヶ月間被災地でボランティアをして、その体験から災害に関心を持つようになりました。

 

タイの軍隊と共に

2011年の6月、メディアでタイの洪水を知りました。とりあえず行くかと思って、現地に行ってみたんですね。そしたらタイの軍隊が活動していて、「ちょっと来い、お前手伝え」って言うんです。

だから1~2ヶ月間、軍隊と共にテント生活をしながら浸水したエリアに物資を届け続けました。そこでは海外から様々な災害支援の団体が集まっていたので、より災害についての関心が深まりました。

 

フィリピン奮闘記 :前編

390878_10150503303549164_1864926609_n

現地へ(勘で)

2011年12月。フィリピンにいる友人からメッセが来ました。「フィリピンのミンダナオ島っていう島が、台風の被害で何万人も死んでいるぞ」。

だけど調べてみても、一切メディアでは報道されていなかった。何万人もの被害なんて嘘だろうと思ったけど、とりあえず現地に行くことにしました。

学期中だったけど、これは行かなきゃと勘で思って。そしたら街は壊滅的、ぐしゃぐしゃだった。報道されていないことが信じられなかった。

 

死体処理

タイと同じように現地で軍隊が活動していたら「ジャパニーズ、何やってるんだ?とりあえず手伝え」って言われて、ここでも1ヶ月間彼らとともに活動しました。

だけどその活動は予想とは違って。がれき撤去じゃなくて、死体処理でした。現地は日本の夏みたいに暑くて、死体が腐敗していくし、感染症のリスクもある。

 

だけど外国人は俺1人でみんな俺に期待してる。だから出来ることは何でもやろうと思ってがむしゃらに頑張りました。

「死体に感情移入せず、物として見ろ。ちんたらやっていたら終わらないぞ」そう言われる日々は、時に悪夢でうなされることもありました。

 

Kuya Fish = 魚のお兄さん

俺は所詮、日本に帰れば何不自由ない生活が待っている。だから自分が被災して家族を失わない限り、現地の人の気持ちは分からないんじゃないかー。

そう悩んでいるとき、1人の現地人が言いました。「日本人だろうと現地人だろうと、死体を運ぶのに効率は変わらない。だったら日本に帰ってインパクトのある活動をしてくれないか」。

そこですぐに日本に帰国して、友達を集めて「Kuya Fish Campaign」という団体を立ち上げました。

1 2
Pocket はてブ

WRITER

TABIPPO.NET編集部
TABIPPO.NET編集部
若者が旅する文化を創る!
全員が世界一周を経験したメンバーが学⽣時代に作った組織がTABIPPOです。設立して4年半、2014年4⽉に株式会社になりました。とにかく旅が好きで、たくさんの人に旅を広めたいと思っ…

TABIPPO.NETで
旅の情報をチェックしよう!

Twitter、Facebook、Instagram、LINE@で 編集部が毎日厳選してお届けします。

SNSやメールマガジンもチェック!

FEATURED特集

特集一覧へ

RANKINGカテゴリーランキング

フィリピンのおすすめ観光スポット・旅行情報一覧