編集部

こんにちは、旅を広める会社である株式会社TABIPPOが運営をしている「旅」の総合WEBメディアです。世界一周のひとり旅を経験した旅好きなメンバーが、世界中を旅する魅力を伝えたいという想いで設立しました。旅人たちが実際に旅した体験をベースに1つずつ記事を配信して、これからの時代の多様な旅を提案します。

この記事では、TABIPPOがつくりあげた3冊目の旅の本、『女子が旅に出る理由』のコンテンツをTABIPPO.netをご覧の皆様にもご紹介したいと考え、本誌に掲載している一人旅体験記を厳選して連載しています。

今回の主人公は、安藤美冬さん(当時34歳)です。

世界には、様々な理由やきっかけによってを一人旅を決意して、自分の心と体で世界を感じてきた女の子たちがいます。

手に入れたのは、どんなに高価なアクセサリーよりも魅力的な自分らしさ。

そんな女の子たちが、初めての一人旅のときに「なぜ旅に出て、どう変わっていったのか」。

すべての女性に読んでほしい、女の子一人旅ストーリーをまとめました。

 

\こちらの記事は、書籍化もされています/

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あんなにおとなしかった私がずいぶん遠くまで来たなぁ

子どもの頃から世界地図を眺めるのが好きでした。マレーシアで生まれた祖母、高校の社会科教師として世界史を教えている父、そして外国の絵本を読み聞かせてくれた母の影響もあって、毎日のように世界地図を眺めては、ワクワクしていました。

 

(世界はどこまでも広い)。

小学校時代は引っ込み思案で、いじめられた経験もあったせいか、どこか自分の毎日を息苦しく感じていたのかもしれません。窮屈で退屈な日常を抜け出し、五大陸を股にかけて大冒険をしてみたい…。女の子ながら、そんな自分を妄想しては、大人になるのを待ちわびていた気がします。

 

あれから 20年以上の月日が流れて、私は 34歳。16歳で初めて中国へ船で渡ってからというもの、18年で 50 ヵ国を旅してきました。

バックパッカーのバイブル『深夜特急』『人生の 100のリスト』、そして『アルケミスト』に大いに刺激されて、45リットルのバックパックを担いで。

タイ、ネパール、インド、タヒチ、北アメリカ、オランダ、イビサ島、ミコノス島…。あんなにおとなしかった私が、ずいぶんと遠くまで来たものです。

新しい国を訪れるたびに、「心の世界地図」に色を塗ってきました。赤、黄色、青。そうしてさらに想いは強くなりました。まだ見ていない景色、歩いたことのない道、聞いたことのない言語。それらすべてをこの身体で確かめてみたい。

 

いらないものを削ぎ落とす旅

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photo by Jake Melara

2014年の夏、お仕事の一つとして 10泊 11日の行程で、スリランカへ行くことになりました。スリランカがちょうど 50 ヵ国目にあたることもあって、行く以前から「これは、何か特別な感じ」という予感がしていました。

これまでの旅は「足し算」。より多くの国を旅して、より広い視点を得て、より多様な人たちと触れ合うような旅。一方で、今回のスリランカ旅行はいわば「引き算」。10代、20代に散々足してきて、30代の今ではすでに不要になっているものを少しずつ削ぎ落としていくような旅になる予感がしたのです。

 

スリランカと聞いて思い浮かべるものは…、紅茶? 宝石?アーユルヴェーダ? 北海道の 0.8倍の大きさの島に、2000万人が住み、うち 800万人は首都コロンボに集中しています。それ以外の場所はほとんど手つかずのジャングル状態。

野生の象がいるサファリや、シーギリアロックなどに代表される8つの世界遺産、スリランカが誇る天才建築家ジェフリー・バワが手がけたホテル。世界的な紅茶の産地でもありますし、宝石や占いなども観光客に人気があります。

 

スパイシーなカレーを代表格とする野菜中心の食事。季節によってはマンゴスチンやスターフルーツ、ランブータンなど日本ではまだ珍しいフルーツをお腹いっぱい食べられます。そう、スリランカはめちゃくちゃ「女子力が高い」のです!

 

世界最古の医療、アーユルヴェーダ

成田から海辺の都市コロンボまでの直行便で、夜 19時にバンダーラナーヤカ国際空港に到着。約2時間のドライブの後、「シッダーレーパ・アーユルヴェーダリゾート」に到着しました。

天蓋ベッド、大きなバスタブのあるロマンチックな部屋に興奮しつつ、早々に夕食を食べて就寝。翌朝、今回のスリランカ旅のテーマでもあるアーユルヴェーダを体験。

 

専門医師の診察を受け、「ドーシャ」を診断します。ドーシャとは、人の心や体を動かすエネルギーのことで、日本人には気だと言うと分かりやすいかもしれません。

短い滞在ということもあり、ヘッドマッサージ、全身マッサージ、そしてハーバルバスを体験。オーガニックなオイルをたっぷり贅沢に使って、頭にすりこみゆっくりとほぐしていきます。

 

いつも考えすぎたり、悩んだりしているせいか、頭皮が固い! ちょっぴり痛かったのですが、マッサージ後はコリもほぐれて思考がすっきり。

朝摘んだばかりのハーブを大量に浮かべたハーバルバスに 20分ほど浸かると、心身ともにリラックスするのを感じました。

 

ジャングルの中の「Virgin Yoga」

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photo by Leeroy

スリランカ3日目。

コロンボから約5時間ほど車で向かった先にある「アーユピヤサ」へ。ここは日本人とスリランカ人が共同経営している本格アーユルヴェーダリゾートで、1週間もの時間を過ごす今回の旅のメインです。

現地人のドライバーさんでさえ、何十分も迷ってようやく辿り着いた場所にあります。「google ストリートビュー」にも表示されない秘境にある、まさにジャングル宿!

目の前には生い茂った樹々と、手入れの行き届いた田んぼ。人口が密集しているコロンボの喧噪が嘘のような、鳥や動物の鳴き声だけが静寂に響き渡る、とても美しく静かな場所です。

 

エコホテルとしても知られ、提供されるすべての食事の材料は、ホテルの敷地内で完全オーガニックで育てられています。お米、野菜、数々のハーブ、フルーツ。ミルクティーに添えられた砂糖のようなもの(ヤシの実の蜜を煮詰めたもの)、胡椒まで、全部スタッフのみなさんが手塩にかけて育てたものだけあって、どれもこれもとても美味しい!

毎日 6時に起床して、スリランカ風おかゆ(ココナッツと日本のだしを混ぜたような、不思議な味でした)を食べ、6時 30分から1時間はヨガタイム。屋外にあるヨガ専用の小屋にて、先生の指導のもと、ゆっくりと身体を動かします。

 

樹々が生い茂った木立の真ん中に、ぽつんと建っているのがこのヨガ小屋。早朝の柔らかな日差し、爽やかな空気が通り抜ける特別な場所で「人生初のヨガ」ができるとあって、気持ちは最高潮。

 

不格好なポーズばかりだった私

とはいえ、最初はなかなか身体が動きません。初心者でも始められるような、ゆっくりと手足を伸ばす動作だったり、深くて静かな呼吸を覚えたりしながら、徐々にヨガらしい難しいポーズに挑戦していきます。

背中に手をまわしたり、ブリッジをするたびに手足はプルプルと震え、不格好なポーズばかりだった私ですが、「大丈夫。やってみよう」と先生に優しく声をかけられるにつれて、だんだん「私にもきっとできる」という気分に。最後はちょっと難しいポーズを決められるようにもなりました。

ヨガの後は朝食、そして午前のアーユルヴェーダと続きます。2回目とあって多少余裕があったのですが、なんとここで思わぬヴァージン体験をすることになりました。

 

脳のマッサージ「シロダーラ」

「シロダーラ」という施術があります。別名「脳のマッサージ」とも呼ばれ、人肌ほどに温めたオイルを眉間に垂らし続けるという、とっても不思議な施術です。

ちょろちょろと垂らされるオイルに、凝り固まった頭や脳の随までほぐれていく、最高に気持ちいい体験なのですが、最初はなかなか集中できない。

この気持ちいい感覚に身をゆだねてみよう、しっかり感覚を味わおうと逆に肩に力が入ってしまって、次から次へと雑念ばかりが思い浮かんで焦りの境地に。

編集部

こんにちは、旅を広める会社である株式会社TABIPPOが運営をしている「旅」の総合WEBメディアです。世界一周のひとり旅を経験した旅好きなメンバーが、世界中を旅する魅力を伝えたいという想いで設立しました。旅人たちが実際に旅した体験をベースに1つずつ記事を配信して、これからの時代の多様な旅を提案します。

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