深川八幡祭り
編集部

こんにちは、旅を広める会社である株式会社TABIPPOが運営をしている「旅」の総合WEBメディアです。世界一周のひとり旅を経験した旅好きなメンバーが、世界中を旅する魅力を伝えたいという想いで設立しました。旅人たちが実際に旅した体験をベースに1つずつ記事を配信して、これからの時代の多様な旅を提案します。

東京だけでなく、関東地方には江戸時代のまま続けられているお祭りが幾つかあります。将軍様のお膝元の誇りにかけてみっともない事はできないと言った意気を感じさせるお祭りの数々をご紹介します。

 

深川八幡祭り

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photo by udono

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8月14日から16日にかけて行われる東京深川の富岡八幡宮の祭りは「水掛け祭り」の別名があります。「ワッショイ、ワッシヨイ」の伝統的な掛け声とともに神輿がやってくると、沿道の観衆は担ぎ手に清めの水を浴びせます。

富岡八幡宮は寛永年間に永代島とその周辺の砂州を埋め立てたところを社有地として創建され、深川の八幡様として江戸庶民に親しまれ、時代小説にもよく登場します。今も、日本一の4.5tもの黄金の神輿一の宮と、担いで練り歩くための2tの神輿二の宮がおさめられています。

 

神田祭

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photo by Marufish

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photo by Marufish

神田祭は干支で丑・卯・巳・未・酉・亥の年、西暦でいうと奇数年の5月に行われる江戸伝統の祭りです。山王祭とは交互の斎行になります。

祭りは4日の奉納神楽で始まり、9日の神幸祭をメインに15日の例大祭で氏子の幸せと日本の繁栄・平和を祈念して締めくくられます。14日に境内の特設舞台で行われる金剛流薪能は神田明神伝統の神事能です。

 

山王祭

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photo by shokai

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photo by jetalone

山王祭は赤坂の日枝神社の祭礼で、干支で子・寅・辰・午・申・戌、西暦の偶数年の6月に行われます。将軍が上覧したことで神田祭とならんで天下祭と呼ばれています。神幸祭では、江戸時代に神輿の城内渡御が行われた故事にならって、今も皇居の前を通って挨拶をします。

旧暦の6月は夏越の祓の月にあたることから、夏越稚児行列や山王御祓並鎮火祭も行われて、境内には「茅の輪」が作られ、罪穢・災厄を祓い、延命長寿と無病息災を祈って参拝客が茅の輪をくぐります。

 

三社祭

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photo by *_*

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三社祭は5月中旬に行われる浅草神社の祭礼です。浅草神社は江戸時代まで浅草寺と神仏習合していて、当時はお祭りも浅草寺のお祭りでした。明治時代に神仏分離が行われ、浅草神社単体で祭礼が行われるようになりました。

 

くらやみ祭り

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photo by urasimaru

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photo by urasimaru

大化の改新の時に武蔵の国の国府が置かれたことが府中市の名前のもとですが、その折、大國魂神社を国衙の斎場とし武蔵総社と定めました。5月5日の例大祭は国府祭として知られていました。

この祭りを「くらやみ祭」というのは、以前は八基の御輿が提灯の火を消し、月の落ちた闇夜を御旅所に神幸した事からです。現在は少し時間を早めて夕刻から日本最大級の大太鼓の先導で始められます。

 

川越まつり

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photo by d’n’c

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photo by d’n’c

小江戸と呼ばれる川越市は、江戸情緒の残る蔵造りの町並みと江戸時代初めから城下に時を告げてきた「時の鐘」が有名ですが、そこを曳行される昔の「天下祭」を再現した豪華な山車の行列が川越まつりの見どころです。

特に、数台の山車が、笛・太鼓・踊りなどのお囃子を競い合い、人々が提灯を振り上げて歓声をあげる「曳っかわせ」は祭りの最高潮です。

 

秩父夜祭

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photo by d’n’c

秩父夜祭は秩父神社の祭礼として12月の初めに行われます。秩父は江戸時代秩父絹と呼ばれる絹の生産地として栄え、祭礼の時には絹市もたち、江戸から買い付けに来る人を楽しませるために華やかな祭りになったと言われています。

国重要有形民俗文化財になっている山車を屋台囃子を打ち鳴らしながら曳きまわしたり、屋台山車の両側に舞台を設置して行われる秩父歌舞伎など見どころの多いお祭りです。

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