ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

2017年4月に公開された、ディズニー映画「美女と野獣」。筆者・阿部サキソフォン(@mnooooom)も映画館で鑑賞しましたが、ベル役を演じたエマ・ワトソンの美しさに終始ため息をついていました。同じ人類とは思えない美しさ……はぁ……。

映画では、最初は険悪ムードだったベルと野獣がともに城で生活するにつれて、少しずつお互いが心を開いていきます。そこで印象的だったのが、城の本を紹介するシーン。読書好きのベルが壁一面に並んだ本に興奮する様子を見て、野獣が少し嬉しそうにする姿がとても可愛らしかったです。

さて、なんで私が「図書館」の話をしたのか。私、オーストリアで見つけちゃったんですよ。このシーンに出てきた図書館にそっくりな「国立図書館大広間(プルンクザール)」を!

それはウィーンにありました

どーんっ。前日に「ウィーン 観光」でググって「国立図書館大広間(プルンクザール)」の存在を知った私は、向かう前からルンルン気分です。さてさて、目当ての図書館はどこにあるかというと……。

うーんと、これはどこ……?自他ともに認める「方向音痴」である私にとっては、ここにたどり着くのは至難の業。しかも今いる場所から30分以上かかるとのお達しがGoogle Mapさんから出ています。

ここで私の味方、グローバルWiFiの登場です。ウィーンでもナビをフル活用して図書館へ向かいます。

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初めてレンタルしたとき以来、海外では手放せない存在となりました。もうこの子無しでは生きられません。一度レンタルし忘れたときなんか、会いたくて会いたくて震え……。

おっと、震えてた思い出を振り返っていたら到着しました。プルンクザールは、ホーフブルク王宮内に存在します。王宮の正面ではなく、ヨーゼフ2世像の立つ広場の方から向かいましょう。(私はこれに気づかずしばらくグルグルしておりました)

さあ、こちらが入り口。右側に「プルンクザール」の字が見えます。

中に入ると、二手に分かれています。まずチケットを買わなければいけないので、右へ進みましょう。ちなみに入場料は「7.00ユーロ」。ウィーンカードがあれば6.30ユーロになります。

さてさてチケット購入も済んだので、早速奥に進んでみます。

まだ図書館に入っていないのに、興奮気味の私。

図書館への道がこんなにおしゃれなんて、信じられません。私の知っている図書館と違う。そして、いよいよ中へと入ります……って

 

え?(開いた口がふさがらない)

こ、これはまるで……

天井がとにかく高い。そして天井まで絵がびっしり。360度全部見渡しても、そこらじゅうに本が敷き詰められています。

この荘厳さ、伝わりますでしょうか。他のお客さんも釘付けになっています。

隅々まで本、本、本。上を見上げても、美しい本棚が飾られています。この量の本、読みきれるのかな……。

こちらの建物は、カール6世の命によって造られたもの。真ん中にいるのがカールさんです。どうも、お邪魔しております。

中央の丸天井は、長さ80mにおよび、高さは20m。こちらは、宮廷画家ダニエル・グランが描いたそうです。

設計はヨハン・ベルンハルト・フィッシャー・フォン・エルラッハ(名前が長い)。彼の息子ヨーゼフ・エマヌエル・フィッシャー・フォン・エルラッハが建築したといいます(またもや名前が長い)。

これ、映画のセット?って見間違うほど。ほら、ここで野獣がベルに本を取ってくれそうだもの!

ちなみに名前は「図書館」となっていますが、現在は実際に本に触れたり借りたりすることはできません。

バルコニーっぽくなっている部分も、美しい装飾が施されています。登りたい。登って、上から「この本借りてもいい?」って笑顔で野獣に聞きたい。

ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

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