ライター
KOH デジタルノマド

年に10ヶ国で暮らすデジタルノマド。1ヶ月で10の職種を体験する「ノマドニア」を運営している。

日本三大ドヤ街「山谷」に来てみました

P1080743

大阪のあいりん地区、横浜の寿町と並んで日本三大ドヤ街のひとつに数えられる東京の山谷。ドヤ街のドヤは「安宿」の意。「宿」を逆から読むことで「ドヤ」と言いうことに由来します。このような街は安宿の多さから家なき日雇い労働者が集まるようになり、ドヤ街や寄せ場と呼ばれるようになりました。

近年は労働者の高齢化から日雇い労働者の数が減少し、福祉の街へと移り変わってきています。

また2000年以降は、ドヤの一泊相場が2000円という激安価格であることから、訪日外国人バックパッカーの宿泊地として人気を集めています。

ドヤ街・山谷はどこにあるの?

現在、東京に「山谷」という住所はなく、旧地名を指します。台東区から荒川区にまたがり、現在の住所で言うところの清川〜日本堤〜東浅草付近を指しました。JR南千住駅や都電荒川線三ノ輪駅から、徒歩10分ほどでたどり着くことができます。

山谷が始まる泪橋交差点

IMG_7647

JR南千住から向かうと、ここ泪橋(なみだばし)交差点が日本三大ドヤ街「山谷」の玄関口となります。一見なんの変哲も無い交差点ですが、この泪橋交差点、実は一部の人々の間では非常に有名な交差点なのです。

見たことはなくても誰もが聞いたことのある名作漫画、アニメ作品「あしたのジョー」。作中で登場人物の丹下段平が、主人公の矢吹丈と共に暮らしていた小さな小屋「丹下拳闘クラブ」は泪橋の下に描かれています。ファンからすると山谷はあしたのジョーの聖地であり、街の所々にあしたのジョーのキャラクターが飾られています。

 

作中に描かれるように、泪橋交差点にはその昔、思川(おもいがわ)という河川に掛かった橋がありました。その橋の名こそが泪橋。現在、思川は埋設され、交差点やバス停の名称として泪橋の名が残されています。

山谷の北部には江戸時代、江戸三大処刑場のひとつ小塚原刑場がありました。泪橋を渡って刑場に連れて行かれる罪人や、その家族が涙を流したこと、吉原遊郭に売られゆく女たちが泪橋の上で涙ぐんだことから、「泪橋」という橋の名がつけられました。

セブンイレブン世界本店って…なに?

IMG_7655

泪橋交差点の角にあるコンビニ、セブンイレブン。どこにでもありそうな一般的なセブンイレブンですが、ここにも山谷の歴史が詰まっているのです。

扉をよくご覧ください。セブンイレブンの支店名が「台東日本堤2丁目店」「世界本店」と、2つの支店名があります。これは一体どういうことなのでしょう?

 

実はこのセブンイレブンが建つ地には、その昔「世界本店」という日雇い労働者が集う伝説の立ち飲み屋があったのです。日本で一番焼酎が売れたという世界本店は1999年に惜しまれつつも閉店し、その名残としてセブンイレブンの扉に世界本店の名が残っています。

山谷の電柱に刻まれた謎のリスク

IMG_7728

山谷の玄関口となる泪橋交差点だけでも山谷の独特な雰囲気が伝わったかと思いますが、これはまだ序章に過ぎません。

東京のシンボル、東京スカイツリーの見える街、山谷。スカイツリーが見えなかったら、ここが東京だということを30分足らずで忘れてしまいそうなほどに、この街は筆者が知っている東京とはかけ離れたものでした。
IMG_7682

電柱の落書きにはなぜか「リスク」と落書きされています。

IMG_7683

それが一箇所ではなくあちらこちらに。「ドヤ街」と「リスク」の間にどのような因果関係があるのでしょうか。山谷の電柱に書かれているのは「リスク」ですが、東京のお土産で有名な洋菓子は東京「ラスク」です。

 

お後がよろしいようで。

ライター
KOH デジタルノマド

年に10ヶ国で暮らすデジタルノマド。1ヶ月で10の職種を体験する「ノマドニア」を運営している。

RELATED

関連記事