「世界中の悪い人、滅んだんだな」人の優しさに触れた私が物乞いの子どもにした行動は

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この記事では、TABIPPOがつくりあげた最初の旅の本、『僕らの人生を変えた世界一周』のコンテンツをTABIPPO.netをご覧の皆様にもご紹介したいと考え、本誌に掲載している世界一周体験記を厳選して連載しています。

今回の主人公は、斎藤希生子さん(当時 22歳)です。

「世界一周」。それは、誰もが憧れる旅。でもその旅、夢で終わらせていいんですか?
人生最後の日のあなたが後悔するか、満足できるかどうかは今のあなたが踏み出す一歩で決まります。この特集では、そんな一歩を踏み出し、何も変わらない日常を生きることをやめて、世界中を旅することで人生が変わった15人の感動ストーリーを連載します。

 

\この記事は、書籍化もされています/

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・斎藤希生子(当時 22歳)/ 大学生 2010.8 〜 2010.10 / 80日間 /17ヵ国

・世界一周の旅ルート

香港→インド→イギリス→フランス→ドイツ→チェコ→オーストリア→ハンガリー→トルコ→エジプト→スペイン→エクアドル→ペルー→ボリビア→チリ→ニュージーランド→オーストラリア

 

夢は、ウルルン滞在記!!

中学校の卒業アルバムに書いた夢。「ウルルンの人」。残念ながら、ウルルン滞在記は私が高校生の時に終わり、あっ!という間に時は経ち、気づけば私は大学生。

3年生の秋からは就活を始めてはいたけれど…。(未来の自分が何をしているのか、全ッ然想像できない!)就活をしているのは自分だけど、中身はそこにないような。
企業への就職ではなく、別の道を考え始めたタイミングで、思い出しました。
(そういえば私、ウルルンどころか海外にまだ行ったことない!)
(やっぱり最初はバックパッカーの聖地、タイかなぁ!)
(や、でもヨーロッパで生ハムとワインとかもいいな…)
(いやいや、でもせっかくだからイースター島でモアイとか!)

調べ出したらどこも素敵で、行きたい気持ちが増してしまい、全然、行き先、決まらない。
(うーん。え〜い!もう、全部行っちゃえ !!)

 

ということで、世界一周をすることにしました。初めての海外、初めての世界一周。
(この先したいことが見えてないんなら、とりあえず、今したいと思うことをしてみよう!)

 

「ピッてして、GO だよ!」

出発する前日は、得意のぎりぎり野郎を発揮して、カギを買ったり、もうとにかく準備に追われていました…。買い出しの帰り道、PASMO を買えず、明らかに困っている韓国人の観光客に出逢う。

「どーした!」
勇気を出して聞くと、韓国語でめっちゃ話してくる彼ら。お互い「わっかんねー!」となり、とりあえずジェスチャー!
「ピってして、GO だよ !!」

 

無事 PASMO を手にした二人が、ピってして GO して、反対側のホームから笑顔で手を振ってくれたのが嬉しくて、
(あ、こうやって言葉の壁とか越えながら、私の旅も始まるんだなぁ)
と、ソワソワがワクワクに変わった出発前夜でした。

 

休学なしの弾丸3ヵ月世界一周!

休学はしなかったので、夏休みまるまる+ 10 月を使って3ヵ月の短い旅。
(はじめまして、世界!)香港。初めて降り立つ外の国。

さ!まずは海外のバスにチャレンジ!32HK$ と言われ、迷わず 40HK$ 入れる!おつり出ないよ!
…とりあえず、運転手のおっちゃんに、行きたい場所を伝えておく。おっちゃんはぶすっとしたまま。

 

中国語聞き取れないし、気を緩めずにバス停数えながら行こう。と思っていたのに、心地いい揺れで、即爆睡。はっ!と気づいて降りようとすると、運転手さん「ネクスト!」と叫ぶ。「あ、ネクスト!」私席に戻る。ちゃんと気にしてくれていたようです。やさしい。

そんなこんなで、一応目星をつけてきた宿にたどり着き、ドアを開けると、ブリーフのおっちゃんが一人。おっちゃん「今日は、満室だわ!」 私「え、えぇぇ〜…」泊まれるでしょ、としか思っていなかった私。
(でも!私はバックパッカー!安宿を求め歩き回らなければ!)

 

意気込んでいると、偶然、同じように宿にやってきた中国語ぺらぺらのお兄さんが!お兄さんと一緒に宿を探して、歩く歩く。正直もう、どこでもいいから早く…って感じでしたが、お兄さんは少しでも安いところを目指します。
(これが、バックパッカーてやつなんですね、お兄さん !!)

「女の子だけ1つ空いてるよ」訪ねた宿でつぶやくオーナー。
私「…じゃあ、本当にありがとうございました!」
お兄さん「…うん!良い旅を !!」

 

同じ部屋には、中国人の女の子。少し日本語が話せて、すっぴん眼鏡でお団子髪した私に「あなた、きれい」とインターナショナルお世辞をくれました。初めての、ドミトリーでの夜。

 

ヨーロッパは駆け足で!

2ヵ国目、濃い濃い濃い国インドを旅して、3ヵ国目はビューンと飛んで、イギリスへ!宿の最寄り駅までたどり着き、「さて、どこかな〜?」とキョロキョロしていたら、ロンドン在住の日本人のおじいちゃんが声をかけてくれて、宿まで連れて行ってくれました。おじいちゃん(涙)

 

「世界中の悪い人、滅んだんだな」

ヨーロッパはかなりの駆け足で、バスでロンドン→パリ→ベルリン→プラハ→ウィーン→ハンガリーと移動。

「あれ?」到着時間より早く停まる、夜行バス。突然降ろされ、「…ここどこですかね?」「パリィス!」。えっ、いつの間にかパリ!早くついたのは、なんと時差!陸路移動でも時差、あるのですね。ははーん、地球はまるい!

 

みんなは切符を買ってするする電車に乗っていくのに、アホな私は、イギリスポンドしか持っていない。駅では両替ができなくて、電車に乗れずにウロウロ。すると、目の前に現れたのは身体のでっかいお兄ちゃん。

彼「どこに行きたいんだ?」 私「○○ホステル…」
すると、自分の切符を私にくれて一緒に電車に乗ってくれた。宿に電話もしてくれている様子。路線図に印までしてくれて、さわやかに去っていきました。なんでみんな優しいの?

(きっと…世界中の悪い人、滅んだんだな)って思いました。もう、こんな無鉄砲な小娘に、はじめからありがとうの連続。

 

(なのに、なんで私、日本語しかしゃべれないんだろう…)
伝えたいことを伝えられないもどかしさ、苦しかったです。ハンガリーでは初めての日本人宿へ。久しぶりに言いたいことをすべて伝えられる嬉しさもあって、ひたすら、おしゃべりしてしまいました。

 

嬉しいも悲しいも、一人になって考える

フラフラとたどり着いた国の宿で、普通に過ごしていたら、まぁ出逢わないような人と出会う。同じ旅人でも様々な背景と想いがあって、自分の中で当たり前だったことは、全然当たり前ではないんだと、日々新しいことを知っていく。

嬉しいも、楽しいも、怖いも、悲しいも。そしてまた一人になって、考える。旅人は、この繰り返しに魅了されているのかなぁ。ヨーロッパを後にし、トルコへ。

一番の目的だったのは、カッパドキアでの気球ツアー!なのに、気球に乗る日、なんと大寝坊をした私。
(電話もないし場所も分からない。どうしよう…私のバカー!)

 

泣きながら、道なき道を走った

気球に乗りたい気持ちが大きすぎた私は起きたまま外に飛び出して、遠くの遠くのとおーくの方に見える気球を目指し、とりあえずダッシュしました。

走っても走っても、全然気球、近づかない。道無き道をビーサンで、泣きながら草をかき分けて走る。
30 分近く走り続けて、気球乗り場に!

私「すみません!寝坊して!」
(※私には、謎のとげとげの葉っぱがたくさんついていて、めっちゃ泣いている)
スタッフ「・・・OK !ノープロブレムだ !!」

 

ふわりと浮かんだ気球の上で

結局、私の気球乗り場は全然違う場所だったのだけれど、状況を察したお兄さんは、浮かんだ気球を一度降ろして、ふわりと私を気球に乗せてくれました。

もう、涙。他のお客さんも「よかったね、よかったね」と。早朝の静かな街と清々しい空気、朝焼けに染まるロックバレーと、たくさんの気球。

 

きれいすぎて、自分がバカなだけなのにみんなが優しすぎて、もう胸がいっぱいで、たくさん涙が出てしまいました。カメラもすっかり忘れて宿を出てしまったんだけど、あの景色は忘れられないからいいんだ。

 

旅はいよいよアフリカ大陸!砂漠の国、エジプトへ!世界三大ウザイ国と言われるうち二つ、インドとエジプト、私、好きな国ランキング上位なんだけどな。

つい先月まで、世田谷のカフェでチョコクロ焼いていたのに、今、自分がエジプトの砂漠にいることを改めて考える。

 

旅は加速!砂漠でキャンプ!

宿で出会った中国人 4 人組と日本人の子と砂漠ツアー!今夜は、砂漠の真ん中でキャンプ。エジプト人がごはんをつくってくれて、食べた後は大演奏会!

太鼓を叩いて、歌って踊って、たくさん笑って。砂漠の中、寝る前に電気を消すと、真横からすべて星、星、星。

(こんな夜空の下、寝るのもったいないなぁ)と思ったけれど、朝目を覚ましたら、またまたびっくりするぐらいの朝焼けが待っていたのでした。

 

旅は加速!ヨーロッパに戻って、スペイン!挨拶は「オラ!」それからぶーんと空を飛んで、ついに地球の裏側南米へ!

ガラパゴス諸島!マチュピチュ!さぁウユニ塩湖!の頃には、いよいよ予定がかつかつに…!「ウユニを見にもう一回来い」というお告げだと思って、ボリビアをするりと抜け、モアイのいる島、イースター島へ!

 

「どこ行きたいの?」「後ろに乗りな!」

イースター島のこれまたのんびりした空気、降り立った瞬間、あ、ここ絶対好きだなぁと思いました。さぁ、モアイモアイ!!と意気込んで、チャリを借りに行くものの、でかすぎて乗れない。

とりあえず、てくてく歩き始める、ちっちゃい私。と、そこへ一台の軽トラが。
「どこ行きたいの !?」おっちゃんが声をかけてくれる。
「オロンゴ!」と叫ぶと、助手席の奥さんが
「後ろ乗っていいわよ」と荷台に乗せてくれることに。
こんなラッキーなことって!!!!

しかし、到着したのはなぜか畑。「まずは野菜の収穫よ!」実は私、現役の農業大学生。見事に大量の野菜を収穫し、お二人のハンドメイドのお家へ。

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TABIPPO.NET編集部
TABIPPO.NET編集部
若者が旅する文化を創る!
全員が世界一周を経験したメンバーが学⽣時代に作った組織がTABIPPOです。設立して4年半、2014年4⽉に株式会社になりました。とにかく旅が好きで、たくさんの人に旅を広めたいと思っ…

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