知らない男
ライター
佐々木 拓馬 フリーライター

せかいいっしゅうしましょう じぶんのいきたいところにいきましょう むずかしいことはなしにして さぁ、いきましょう

「Hello‼」

という大声と共に5人の下着姿の女が突然部屋になだれ込んできました。

 

その瞬間、本能的に「やばい!」と感じた私は…気が付くと「出ていけ!!」と大声で叫んでいました。

私の声を聞いてさーっと部屋を出る女たち。女たちに続いて、私もすぐに部屋を出ようとしましたが…狭い入口には熊のような大男が立っていました。

 

「40万円払え。」

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photo by marumeganechan

熊のような大男は通訳を従えてゆっくりと部屋に入ってきました。

その男がいうには、「うちはカラオケ風の風俗店だ。」「女5人も呼んだんだから、その分金を払え。」「女5人で40万円だ。」とのこと。

 

もちろん私からは「女なんて呼んでいない」、「カラオケには友達に連れてこられた」ことを説明しましたが、全くの無駄。とにかく「40万円払え。」の一点張り。最終的には「お前は一人でここに来た。友人なんかいなかった。」なんてことも言われました。

 

「友人だと思っていた人に騙された。」「40万円も払ったら旅が続けられない。」「なんて自分は馬鹿なんだ。」いろんな思考が私の頭のなかでぐちゃぐちゃになってしまいました。

 

逃走

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photo by bark

冷静に考えれば、この時私に残されている安全な選択肢は「おとなしく40万円支払う。」しかありませんでした。金と命を比べたらどう考えても命のほうが大事だからです。

しかし、完全にパニックに陥った私はありえない選択肢をとってしまいました。

「逃走」です。

 

ポケットに入っていた小銭を大男に投げつけひるんだ隙に、一目散にドアに向かって走りだしました。とても狭い部屋だったこともあり、部屋の外にすぐに出ることができました。

部屋の外には二人の男が待機していましたが、必死で走る私を止めることはできませんでした。なんとかカラオケ屋の外に飛び出した後は、とにかく闇雲に走りまわって逃げ切りました。

 

まとめと注意喚起

今回の事例では大した被害はありませんでしたが、私の行動はすべて間違っていたと思います。

知らない人を信用した時点で間違いですし、逃走したのも大間違いです。逃走しようとしたときに、もしも捕まっていたら、もしも相手が武器を持ち出していたら、40万円どころか命を失うことすらありえたでしょう。

しかし、こう言った事例は決して特別なことではありません。海外を旅していれば、だれにでも起こり得ることです。注意を怠ることなく旅行しましょう。

ライター
佐々木 拓馬 フリーライター

せかいいっしゅうしましょう じぶんのいきたいところにいきましょう むずかしいことはなしにして さぁ、いきましょう

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