ライター
ゆんたく フリーライター

日本とアジアを旅したあと、沖縄に移住。現在は、台湾在住です。アジアの路地裏から日本の離島の自然まで、好きなものを求めて旅しています。

フランスの東部、アルザス地方の中心に位置する首都「ストラスブール」。ユネスコ世界文化遺産にも登録された古きよき建築が残る美しい街。歴史を物語る旧市街から現代美術館まで、見ごたえある観光スポットが集まっています。今回は「ストラスブール」の基本情報と観光スポットをご紹介します。

 

ストラスブールの基本情報

パリから真東へ約500kmにある、フランス東部の観光スポットとしては欠かせない「ストラスブール」。ライン河の左岸に広がる街並みは、豊かな水場と歴史ある建築物の対比が美しいです。街中に車が入れないシステムになっているため、落ち着いて散策ができます。

ライン河を超えた対岸にはドイツがありますが、シェンゲン協定によりパスポートのチェックなしで渡ることができます。

 

ストラスブールの歴史

古くはドイツの神聖ローマ帝国に属し、交通の要衝として栄えた「ストラスブール」。ドイツとの国境に位置することから、近世初頭から第二次世界大戦後まで、ドイツとフランスとの間の領土争いが絶えない場所で、フランス領とドイツ領との行ったり来たりを5回も繰り返しました。

1944年以降は、ドイツの文化や言語を有しながらもフランスに属する都市として機能し、欧州議会や欧州評議会などのヨーロッパを代表する行政機関も置かれています。

 

ストラスブールの代表的なグルメ

シュークルート(La choucroute)

「シュークルート」は、発酵キャベツを、 豚肉や魚、白ワイン・クミン・ジュニパーベリー・ローリエなどのスパイスと一緒に煮込んだもの。アルザス名産のソーセージやベーコンなどをつけあわせていただくアルザス地方の郷土料理。現地のレストランの定番メニューです。

 

タルト・フランベ(La tarte flambée)

@tiffanygmeowがシェアした投稿 – 2017 5月 13 1:22午後 PDT

「タルト・フランベ」は、薄く伸ばしたパン生地に、チーズやクレームフレーシュ(サワークリーム)を伸ばし、スライスした玉ねぎやベーコンなどをトッピングして焼いたピザ風の食べ物。熱々を切り分けて食べて、ワインと一緒にどうぞ。

 

パン・デピス(Le Pain d’épices)

ryokoさん(@ryokotann0805)がシェアした投稿 – 2017 7月 23 8:33午前 PDT

「パン・デピス」は、フランスの伝統的なお菓子。シナモンやカルダモン、ジンジャーなどのスパイスとはちみつで味付けした生地をパウンド型で焼いたもの。クリスマスの時期に食べることが多く「スパイスのパン」という意味があります。

 

成田からストラスブールのアクセス

成田からフランス・パリまでは、エールフランスやKLMオランダ航空、JAL・ANAが運行する直行便で12時間半。パリのシャルル・ド・ゴール空港またはパリ東駅から、フランス国鉄 (SNCF)が運行する高速鉄道TGVで2時間20分です。

 

ストラスブールの観光スポット

ストラスブール大聖堂


ストラスブール大聖堂(ノートルダム大聖堂)は、高さ142mの尖塔を持つカトリックの大聖堂。11世紀に、着工から完成まで424年もの年月をかけて建設された建物は「石のレース編み」と表現される透かし模様の細工やバラ窓など、繊細な美しさを誇っています。

■詳細情報
・名称:ストラスブール大聖堂(Cathédrale Notre-Dame-de-Strasbourg)
・住所:Place de la Cathédrale, 67000 Strasbourg,
・アクセス:国鉄ストラスブール駅から徒歩約6分
・営業時間:7:00~11:15, 12:30~19:00
・定休日:なし
・公式サイトURL:http://www.cathedrale-strasbourg.fr/

 

ロアン宮殿

夜一さん(@yoichi_55)がシェアした投稿 – 2016 10月 17 2:59午後 PDT

ストラスブール大聖堂のとなりに建つ「ロアン宮殿」は、ストラスブールのロアン大司教のために18世紀に建造されました。館内には「考古学博物館(Musée d’Archéologie)」「装飾博物館(Musée des Arts décoratifs)」「ストラスブール美術館」の3つの美術館があり、ヨーロッパの絵画史を辿れるようになっています。

■詳細情報
・名称:ロアン宮殿(Place du Château)
・住所:2 Place du Château, 67000 Strasbourg
・アクセス:トラムA、D線 Porte de l’hopital駅 から徒歩
・営業時間:10:00~18:00
・定休日:火曜日

 

プティット・フランス

「プティット・フランス」は、ユネスコ世界遺産に指定されているイル川の中洲に位置する旧市街「グランド・ィル(Grande-île)」の一角にある古い街並みが残る地区。骨組みをむき出しにし、煉瓦や土、石などを多様して建てるハーフティンバー様式の家々は、童話の中の家のようです。

■詳細情報
・名称:プティット・フランス(Petite France)
・住所:Place Benjamin Zix 67000 Strasbourg
・アクセス:トラムA、D線 Langstross Grand’rue駅から徒歩7分

 

サン・ピエール・ル・ジュヌ教会

@superjommyがシェアした投稿 – 2017 7月 26 3:53午後 PDT

グラン・ディルのはずれに位置する「サン・ピエール・ル・ジュヌ教会」。「旧教会」と呼ばれることもある「ストラスブール」に現存する教会の中で最も古い建物です。「ストラスブール大聖堂」などに比べると簡素さが際立つ教会ですが、ステンドグラスやフレスコ画は当時の趣を静かに伝えてくれます。

■詳細情報
・名称:サン・ピエール・ル・ジュヌ教会(Eglise Saint Pierre le Vieux)
・住所:Place Saint-Pierre le Jeune, 67000 Strasbourg
・アクセス:トラムB、F線 Alt Winmärik-Vieux Marché aux Vins駅から徒歩1分
・営業時間:15:00~17:30
・定休日:火・木・土・日

 

クヴェール橋

歴史的建造物に指定される「ポン・クヴェール橋」は、市街地を外敵から守る要塞として建てられたもので、4つの塔と3つの橋で構成されています。水に写る姿や橋からの眺めが絵画のようにきれいな場所です。

■詳細情報
・名称:クヴェール橋(Ponts Couverts)
・住所:Ponts Couverts, 67000 Strasbourg,
・アクセス:トラムB、F線Musée d’Art Moderne駅から徒歩9分

 

ヴォーバン・ダム

グラン・ディルの南西を守備するための要塞として建造された屋根付きの橋「ヴォーバン・ダム」。建設当時は、外敵から攻め込まれた際に水門を開け、洪水を起こし敵の侵入を防ぐという役割を持っていました。無料で入場できる展望デッキは、周辺の街並みを見渡せるパノラマのビューポイントになっています。

■詳細情報
・名称:ヴォーバン・ダム(Barrage Vauban)
・住所:Place du quartier blanc – Rue Sainte-Marguerite, 67000 Strasbourg,
・アクセス:トラムB、F線Musee d’art Moderne駅から徒歩5分
・営業時間:10:00~19:30
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ゆんたく フリーライター

日本とアジアを旅したあと、沖縄に移住。現在は、台湾在住です。アジアの路地裏から日本の離島の自然まで、好きなものを求めて旅しています。

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