株式会社TABIPPOと、株式会社TBWA HAKUHODO、株式会社PR TIMES、一般社団法人FUKKO DESIGN、READYFOR株式会社は2021年12月16日(木)、『新しい時代に対応する観光復興ガイド2022-全国の事例48選-』を5社合同で発表したことをお知らせいたします。
『新しい時代に対応する観光復興ガイド2022-全国の事例48選-』
1年の多くを緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などで行動が規制される期間が長かった2021年。人々にとっては観光しづらく、観光事業者にとっては厳しい状況が続く中、改めてSNS上の投稿を分析してみると、むしろ人々の旅行に対する意向は上がっていることがわかりました。
分析から見える兆しと、兆しに関連する事例をガイドにまとめています。2022年の取り組みを考えている観光事業者はもちろん、これから旅行に行きたいと考えている皆さまにも参考にご覧いただけますと幸いです。
いまの世の中に受け入れられる旅行企画を考えるためのヒントをSNS上の投稿と事業者によるプレスリリースデータを元に分析し、「旅行意欲を高める24の兆し」にまとめました。
第三弾となる今回は、事業者の声を元にそれぞれの兆しに対する事例紹介を充実させ、過去2回を受けた観光事業者の声を参考に実践に向けた指南書にもなるようクラウドファンディングの取り組み方を紹介いただくためREADYFOR社が参加しています。
新しい時代に向けてこれまでに実施された取り組みを参考に、具体的に兆しの活用をイメージいただけるようになっています。
また、本ガイドもこれまでと同様に、ご覧いただくことはもちろん、出典表記いただければレポート内容を自由に利活用いただけるものとなっています。(※ただし画像は除く)
▼資料ダウンロードはこちらから
https://www.tbwahakuhodo.co.jp/uploads/2021/12/tourism-restoration-ver3_2022pdf.pdf
(※出典表記をいただければ、画像を除く資料の全部または一部を企画書などにご利用いただけます。)
▼観光復興ガイドに関するお問い合わせ
https://tayori.com/f/kankofukkoguide
改めてSNS上の声の分析を重視、2022年への展望を描くための「観光復興ガイド第三弾」
今回発表する「観光復興ガイド第三弾」では改めてSNS上の投稿からの分析を重視し、旅行者の旅に対する考え方の変化をリアルに読み取っています。
2021年の旅行に対するSNS上の投稿で特徴的だったのは、「不安」の減少と「期待」の増加です。2020年と2021年とで「不安」に関する投稿は-36.4%と減少したのに対し、「期待」に関する投稿は+7.5%と増加しています(*)。
話題別に見ると「旅の目的」に関する投稿が+10.6%と増加しており、『どんな体験をしたいか』という具体的な旅の目的を投稿する人が目立ってきています。
そんな人々が求める「旅の目的」として「旅行意欲を高める24の兆し」を紹介しています。また、具体的な施策についても、24の兆しに対して各2件ずつの48件の事例を紹介しています。
兆しの指す意味を実際の事業者が実施した企画を知ることで、ガイドをお読みいただいた事業者各自が、よりイメージしやすく企画に落とし込むことができるようになっています。
年明け間もなくの緊急事態宣言の再発令に始まり1年を通じてコロナ禍にあった2021年から、本ガイドを通じて2022年以降の取り組みを生み出すために役立ててほしいという思いを込めて、第三弾のガイドの名称を『新しい時代に対応する観光復興ガイド2022-全国の事例48選-』としました。
(*)対象期間:①2020年3月1日~2020年11月30日、②2021年3月1日~2021年11月30日
集計対象:「旅行」「旅」「観光」を含むTwitter投稿 ①2040万3272件、②2018万 2690件
【事例:繋がり旅】余白あるプログラムで参加者同士が繋がるきっかけをつくる #つながる余白をつくる旅 これからの新しい旅のスタイルをみんなで一緒に考える(株式会社Kabuk Style×株式会社TABIPPO)
全国5エリアにて、現地集合・現地解散で共に旅スル「トラベルウィーク」を実施。累計300名以上の参加者による専用オープンチャットや、地域の方を巻き込んだ現地での交流イベントを開催しました。
フリータイムや運営だけでなく参加者が企画もできるようにするなど、あえて旅程に余白を設けることで参加者や現地の方同士の偶発的な繋がりを生み出しました。
https://tabippo.net/special/newtravel/
【事例:ワーケーション】リトリート型ワーケーション in 乗鞍高原 国立公園・温泉地でのワーケーションプログラム始動!!(のりくら観光協会×有限会社Raicho×株式会社TABIPPO)
二つのコンセプトを元に開発されたリトリート型ワーケーションプログラム。「RESET」は個人をターゲットに自分を見つめ直す時間を作り、「FOCUS」は企業の少人数チームによる商品開発や事業計画、グループワークなどを集中して行える時間を提供。地域住民との交流の場を設け、地域の暮らしや課題について共有する場も設ける。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000068223.html
「観光復興ガイド」活用サポート体制について
SNS分析と戦略策定に強みを持つTBWA HAKUHODOより、生活者の会話を分析して戦略を生み出すマーケティング組織「65 dB TOKYO」や、コンサルティングユニット「Disruption®︎ Consulting」などの有志が集まり、世間の観光に対する兆しを抽出した『新しい時代に対応する観光復興ガイド2022-全国の事例48選-』をまとめました。
そこに、「旅」を軸とした企画開発を得意とするTABIPPO、企業とメディア、生活者をつなぐインターネットサービス「PR TIMES」を運営するPR TIMESが情報発信を支援する形で、プロジェクトチームができています。
さらに今回からREADYFORがチームに参加し、クラウドファンディングを通じて観光事業者が兆しを元に考えた企画を実現する支援も行います。
「観光復興ガイド2022」では、SNS上の投稿を分析し、事業者がすでに実施してきた発表情報から見える24の兆しを解説しています。
ガイドをお読みいただくことで、観光事業者の皆様が新しい時代の旅行者に向けた企画を作る道筋を示しています。そして、実際に考えた企画を実行するにあたって役に立つクラウドファンディングの取り組み方もご紹介しています。
このガイドを読んで、企画を考え、実際にやってみて、2022年に向けて一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
代表メッセージ
新型コロナウイルスの影響によって、観光業界が大きなダメージを受けてから、早くも2年が経とうとしています。
想像以上の自粛・制限、想像以上に大きな痛手となったのは僕が語るまでもありません。ただ、そんな中でも昨年とは違い2021年は「希望」も見えた1年だったと思います。
観光業界は正しい方向に向けて「観光復興」を目指さなければいけません。そのためは間違いなく、今までの常識に囚われず、あたらしくアップデートされた「観光」や「旅」の形を模索していく必要があります。
大きなダメージもありましたが、それ以上にニューノーマルな観光に向けて試行錯誤できたこの1年は観光業界にとって価値のあるものだったのではないでしょうか。
旅を軸として事業を多角展開する中で、海外・国内の観光マーケティングのプロデュースに携わってきた経験を活かすことで、今回の観光復興ガイドも、よりたくさんの方々に使って頂けるものに出来たと思っています。
「旅で世界を、もっと素敵に」というビジョンには、旅を広めることで、世界を豊かにすることに大きく貢献したいという真剣な想いを込めました。僕らは、旅の価値を信じています。ぜひ、少しでもみなさんの力になれたら嬉しいです。
株式会社TABIPPO 代表取締役 清水直哉