バングラディッシュは1971年に独立した、ガンジス河下流域デルタ地帯にある国です。緑のバッグに赤い丸という日本に似た国旗を掲げており、初代バングラデシュ大統領が国旗制定の際に日本の日の丸を参考にした、とされています。
人口は1億5千万人を超え、シンガポールやバーレーンなどの面積の小さい国を除くと世界で最も人口密度の高い国です。今回はバングラディッシュを代表するイスラム建築であるバゲルハットをはじめ、バングラディッシュに現存する世界遺産3カ所すべてをご紹介します。
シュンドルボン
ガンジス川の河口に広がる広大なデルタ地域にある世界最大規模のマングローブ。シュンドルボンとは「美しい森」という意味で、ここのマングローブは満潮になると海水に浸るために特殊な生態系が見られます。
陸に住む動物と水中の動物達が共に暮らし、人の手が入らない野生と自然の宝庫となっています。1997年に世界自然遺産に登録されました。
バゲルハットのモスク都市
かつて住民を悩ませていた塩害のあった低湿地は、ハーン・ジャハーン・アリーによってイスラムの宗教都市へと生まれ変わりました。