古代から文明が栄え、7000年の歴史を持つエジプトではギザ、ルクソールにあるピラミッドや神殿の他、シナイ半島のビーチリゾート、バックパッカーに人気があるダイビングスポットのダハブなど様々な観光地があります。今回は、エジプトの世界遺産に絞って、全7ヶ所を紹介します。
メンフィスとその墓地遺跡-ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯
世界的にも有名な世界遺産の一つ、未だにその建設方法が謎に包まれたままのピラミッド地帯です。ギザ高原に建つ有名なクフ王、カフラー王、メンカウラー王のピラミッドは、架空の彫像スフィンクスによって見守られています。
これら三大ピラミッド以外にも多数のピラミッドが世界遺産に登録されており、太古の謎と神秘を今に伝える文化財です。
古代都市テーベとその墓地遺跡
現在のルクソールにある古代都市遺跡テーベ。かつてはエジプトの都でしたが、デルタへの遷都後は、重要な宗教都市としての地位を保っていました。
旧約聖書にはアメン神の都市という意味のノ・アモンと呼ばれており、テーベにはアメン信仰の総本山であるカルナック神殿があります。1979年に世界文化遺産に登録されました。
アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群
1960年代、ナイル川沿いに残っていた多くの古代遺跡郡がアスワン・ハイ・ダムの建設計画による水没の危機にさらされ、救済活動が行われました。
岩窟神殿やアブ・シンベル大神殿は丘の上に、イシス神殿はアギルキア島に移築されるなど、数多くの遺跡が保護されました。これらの歴史的価値が評価され、1979年に世界文化遺産に登録されました。
カイロ歴史地区
ナイル川流域で発展したアフリカ最大の都市カイロには古代エジプト文明からギリシャ・ローマ帝国、イスラム教やキリスト教など様々な文明が混在しています。
イスラム圏における最大の都市でもあり、街のいたるところにモスクが建てられており、優れたイスラム建築が立ち並ぶカイロ歴史地区は1979年に世界文化遺産に登録されました。
聖カトリーナ修道院地域
聖書の伝説で、モーセが神より十戒を授かったといわれるシナイ山。シナイ山の麓にある聖カトリーナ修道院には、3世紀に聖カトリーナの遺体が天使によって運び込まれたという言い伝えもあります。