訪問者が語るウクライナ・キエフのおすすめ観光スポット13選

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ウクライナ・ロシア文化の源流といえる、ウクライナの首都キエフ。キエフには日本では知られていない魅力的なスポットがたくさんあります。

ウクライナ正教のユニークな教会、日本では考えられないダイナミックなビルディング、思わず考えさせられる博物館…。多くの人々が知らないヨーロッパへ出かけてみませんか。

今回は私の旅行経験を踏まえながら、キエフのおすすめ観光スポットを紹介します。

*編集部追記
2016年5月公開の記事に、新たに3ヶ所を追加しました。(2017/10/31)
執筆時点での情報なので、実際に訪れた方で古い情報を見つけた方はmedia@tabippo.netまでご連絡ください。
 

そもそもウクライナ・キエフは大丈夫なの?

「ウクライナ」と聞くと「紛争で危険な場所」とイメージされる方も多いでしょう。確かにロシアが占領しているクリミア半島や、情勢が不安定な東部地域(ルガンスク・ドネツク・ハリキフ)には行かないほうがいいでしょう。それ以外の地域は全く問題なく、普通に観光することができます。
 
キエフに関しても基本的に治安の心配はいりません。ただ「紛争」が起きてから、東部地域の住民がキエフに流れ込んでいます。その影響で犯罪が増加しているのも事実。貴重品の管理には注意しましょう。地下鉄に乗る際、リュックを前がけにすると良いです。あらかじめ注意しておけば、スリ犯も狙ってきません。
 

1.世界史の教科書にも載っている定番スポット ソフィア聖堂

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photo by 新田浩之

キエフで絶対に外せないスポットが「ソフィア聖堂」。なぜなら、スラブの最古の国家「キエフ・ルーシ」の文化的中心となった教会だからです。もちろん、世界文化遺産に登録されています。ソフィア大聖堂ができたのは1037年のこと。現在の建物は17世紀後半に再建されたものですが、中は11世紀後半のものが残っています。
 
中に入ると美しいイコン画(宗教画)が目に飛び込んできます。ウクライナを始めとする東欧諸国のキリスト教は「正教」。「正教」は西ヨーロッパのローマ・カトリックとは異なり、ビザンツ帝国の文化を引き継いでいます。

そのため正教の教会では、キリストなどを描いた「イコン」と呼ばれる宗教画がたくさんあるのです。教会内はどこかギリシャ・アジアの文化が感じられ、西ヨーロッパの教会とは雰囲気が異なります。本当に歴史の重みを感じさせる教会です。なお、教会内の写真撮影は厳禁なので、ご注意を。

■詳細情報
・名称:ソフィア大聖堂
・住所:Volodymyrska St, 24, Kiev, ウクライナ
・アクセス:ゾロチー・ヴォロータ駅下車
・営業時間:10:00~17:30
・定休日:木曜日(冬季のみ)
・電話番号:278-67-06
・料金:55グリブナ
・所要時間:60分
・オススメの時期:冬以外
・公式サイトURL:www.sophia.org.ua 

 

2.青と黄金とのコントラストが美しい 聖ミハイルの黄金ドーム修道院

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photo by 新田浩之

個人的にロシアやウクライナの教会は、「外で楽しむ教会」と「中で楽しむ教会」があると思います。この「聖ミハイルの黄金ドーム修道院」は前者に該当します。

なんといっても、敷地内にある華やかなブルーと黄金ドームの聖ミハイル聖堂がたまりません。日本では見られない独特の色彩文化を感じます。この修道院を訪れる際は、雲一つない快晴の日を選びましょう。簡単にポストカードのような美しい写真が撮影できます。
 
この修道院の歴史も古く、建てられたのは11世紀のこと。ところが、ソビエト政府の宗教弾圧政策により1936年に破壊されたのです(ウクライナは1991年までソ連領でした)。

その後、再建されたのは独立後の2000年。建物の美しさと同時にウクライナ人の不屈の精神も感じられます。ソフィア聖堂から歩いて数分の場所にあります。ソフィア聖堂を訪れたらこの修道院をお忘れなく。

■詳細情報
・名称:聖ミハイルの黄金ドーム修道院
・住所:Triokhsviatytelska St, 8, Kiev, ウクライナ
・アクセス:ソフィア聖堂から徒歩数分
・営業時間:10:00~18:00
・定休日:無休
・電話番号:279-22-48
・料金:無料
・所要時間:30分
・オススメの時期:晴天の日
・公式サイトURL:http://www.archangel.kiev.ua

 

3.洞窟内の独特の雰囲気が特徴 ペチェールスカ大修道院

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photo by Jorge Láscar

「大」と付いているだけあって、広大な敷地に様々な建物があります。時間が限られている場合は「地下墓地」だけでも入ってみましょう。地下墓地には高名な僧がミイラとなって安置されており、ミイラ化された僧は人々の信仰の対象となっています。

地下墓地の中は本当に狭く、あらゆる所に遺体が安置されています。注目点は人々の祈る姿。亡くなった僧に対して祈る姿はどこか心を打たれます。
 
ちなみに、正教とカトリックでは十字の切り方が異なることをご存知ですか。日本でおなじみのカトリック式の十字は右手で「上下左右」に十字を切ります。一方、正教は二本指で「上下右左」と十字を切ります。そのあたりも注目してください。

なお、女性の方は地下墓地に入る際、スカーフをかぶる必要があります。スカーフは入口に用意されていますのでご安心を。

■詳細情報
・名称:ペチェールスカ大修道院
・住所:21k12 Lavrska st Kiev、ウクライナ
・アクセス:地下鉄アルセナリナ駅からトロリーバス
・営業時間:8:00~20:00
・定休日:無休
・電話番号:280-30-71
・料金:50グリブナ
・所要時間:1時間~4時間
・オススメの時期:冬季以外
・公式サイトURL:www.lavra.kiev.ua 

 

4.20年の歳月を経て作られた ウラジーミル聖堂

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photo by 新田浩之

今までの教会は歴史的に価値のある教会でしたが、ウラジーミル聖堂は1882年完成の若い教会です。なんと、この教会は完成に20年の歳月を要しました。

外観はキエフにある他の教会と比べると地味です。しかし、中は地味な外観とは一転、とてもきらびやか。豪華なイコン画に目がクラクラします。騙されたと思って、ぜひお立ち寄りください。

■詳細情報
・名称:ウラジーミル聖堂
・住所:Tarasa Shevchenko Blvd, 20, Kiev, ウクライナ
・アクセス:地下鉄ウニヴェルスィテット駅下車
・営業時間:9:00~18:00
・定休日:無休
・電話番号:235-03-62
・料金:無料
・所要時間:30分
・オススメの時期:いつでも
・公式サイトURL:なし

 

5.キエフのお母さんみたいなスポット 黄金の門

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photo by 新田浩之

地下鉄ゾロチー・ヴォロータ駅を降り、地上に上がると大きな建造物が目に飛び込んできます。これが長年キエフを見続けてきた「黄金の門」です。

黄金の門は11世紀、キエフの市街地への入口として作られました。つまり、ここがキエフ市の境だったわけです。それから約1,000年に渡って街は膨張。今では黄金の門はビルに囲まれています。「門」とありますが、櫓のような建物です。見方によっていろいろ変化するのがおもしろいですね。
 
ちなみに、ロシアの大作曲家ムソルグスキーの作品に「キエフの大門」という曲があります。今でも、ロシアのラジオの冒頭部分で流される曲で有名。

キエフの歴史を知ると同時に、ロシアとウクライナのつながりも感じられるスポットです。

■詳細情報
・名称:黄金の門
・住所:40-a Volodymyrska str. Kiev, ウクライナ
・アクセス:地下鉄ゾロチー・ヴォロータ駅下車
・営業時間:10:00~18:00(5月~10月)、10:00~17:00(火曜日の5月~10月)
・定休日:月曜日と冬季
・電話番号:278-45-44
・料金:15グリブナ
・所要時間:30分
・オススメの時期:冬季以外
・公式サイトURL:なし

 

6.思わずぎょっとする色で驚く 国立キエフ大学

photo by 新田浩之

photo by 新田浩之

日本の最高学府は東京大学ですが、ウクライナの最高学府は国立キエフ大学です。国立キエフ大学と東京大学の間に共通点があるのをご存知ですか。両大学とも「赤」で有名なのです(東京大学は赤門で有名ですね)。ところが、国立キエフ大学の「赤」は違った意味があるのです。
 
キエフ大学の赤色を見ると、なんとも表現しがたい独特の色使いをしています。少し血の色にも似ていますね。本当に冬でも目立つ建物です。この赤色はロシア皇帝ニコライ1世に対して、学生が起こした徴兵拒否運動への罰なのです。皇帝は「罰」として「血の色」で塗ることを命令。

今では「血の色」のおかげで、国立キエフ大学は一躍有名になりました。

■詳細情報
・名称:国立キエフ大学
・住所:Volodymyrska St, 60, Kiev, ウクライナ
・アクセス:地下鉄ウニヴェルスィテット駅下車
・電話番号:44-239-3333
・オススメの時期:いつでも
・公式サイトURL:http://www.univ.kiev.ua

 

7.激動のウクライナ現代史の舞台となっている マイダン(独立広場)

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photo by 新田浩之

記憶に新しい2013年のヤヌコビッチ大統領(当時)へのデモ。マイダンには多くの人々が集まり、政府に対して抗議活動が行われました。やがて、デモは騒乱に発展。マイダンで多くの人々が亡くなったのです。
 
現在では、マイダンは平和そのものですが、亡くなった人々の写真や花が飾られています。もちろん、政治スローガンも。「戦争」や「平和」に対して思わず考えてしまうスポットです。

マイダンのおすすめ時間帯は夜。ライトアップが美しく、幻想的な光景が広がります。

■詳細情報
・名称:マイダン(独立広場)
・住所: ulitsa Institutskaya, Kiev, ウクライナ
・アクセス:地下鉄マイダン・ネザレージュノスチ駅下車
・オススメの時期:夜間

 

8.ここは必ず訪れて欲しいスポット チェルノブイリ博物館

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photo by 新田浩之

1986年4月23日1時23分、多くの人々の運命を狂わした大事故が起きました。それが「チェルノブイリ原子力発電所事故」。チェルノブイリ博物館では事故の様子や被害の状況が学べます。

館内に入ると、ズラッと町の看板があります。これは事故によって廃村になった村々です。これを見るだけで胸が締め付けられます。最初のブースでは当時の新聞が展示されています。新聞を見ると「事故は大したこない、大丈夫」という当時のソ連政府の姿勢が読み取れます。
 
別のコーナーに行くと、ソビエト連邦構成共和国の旗が並んでいます。実は、チェルノブイリの事故処理にあたっては、各地から多くの人々が集められました。もちろん、その人々が亡くなったことは言うまでもありません。いろいろと考えさせられる博物館です。

■詳細情報
・名称:チェルノブイリ博物館
・住所:Khoryva Ln, 1, Kiev, ウクライナ
・アクセス:地下鉄コンストラクトヴァ・プローシチャ駅下車
・営業時間:10:00~17:30(土曜日は16時30分まで)
・定休日:日曜日、最終月曜日
・電話番号:44 -417-5422
・料金:10グリブナ
・所要時間:1時間
・オススメの時期:いつでも
・公式サイトURL:http://chornobylmuseum.kiev.ua/uk/main

 

9.ウクライナの文化・風俗が学べるスポット 民族建築と生活博物館

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photo by 新田浩之

今度はキエフ郊外にある野外博物館をご紹介しましょう。「民族建築と生活博物館」にはウクライナ各地の建造物が屋外展示されています。とにかく敷地が広いので一日で全てを回るのは不可能。弁当を持っていきピクニック気分で訪れることをオススメします。

園内には多くの歴史的な建造物があり、なかなか興味深いです。日本の建物と似ているようで異なります。また、地域ごとに建築様式が異なることもおもしろいです。
 
例えば、西部の建築では木材が使われています。白の漆喰が目立つのは中部の建物。南部は海風を防ぐ目的でしょうか、石造りの建物が目立ちます。夏には各種イベントが行われます。ぜひ、夏の週末に訪れましょう。

■詳細情報
・名称:民族建築と生活博物館
・住所:Pyrohiv, Kiev, ウクライナ
・アクセス:地下鉄リビトスカからマルシュルートカ(小型バス)
・営業時間:10:00~17:00
・定休日:無休
・電話番号:526-2416
・料金:30グリブナ
・所要時間:1日
・オススメの時期:夏の週末
・公式サイトURL:http://pyrohiv.com.ua/

 

10.迫力満点 キエフの地下鉄

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photo by calflier001

キエフの地下鉄を紹介します。「なんで地下鉄なの」と思われる方も多いでしょう。しかし、高速のエスカレーター、豪華絢爛なホーム、轟音を立てながら猛スピードで走る地下鉄…キエフの地下鉄にはあなたを驚かす要素が盛りだくさんなのです。

キエフの地下鉄は全部で3つの路線があります。観光でも一番オススメの交通手段が地下鉄。速くて確実に目的地に到着できるからです。まず、駅の深さに驚かれることでしょう。旧ソビエト連邦の地下鉄の駅は「防空壕」としての役割も果たしています。

ホームはシャンデリアがあり、美しいモザイク画があります。まるで地下鉄の駅が博物館のようです。ただ、地下鉄での写真には注意。最近はスリが多いので、あまり写真をパシャパシャ撮るのは控えましょう。
 

11.聖アンドリーイ教会

エメラルドグリーンの外壁が美しい聖アンドリーイ教会は、イタリア人の建築家バルトロメオ・ラストレッリによって、1747~54年ごろに建てられました。キエフの中心部に位置しているので、他の観光スポットと合わせて気軽に訪れることができます。

■詳細情報
・名称:聖アンドリーイ教会
・住所:Andriivs’kyi descent, 23, Kiev, Wales
・公式サイトURL:http://andriyivska-tserkva.kiev.ua

 

12.cafe Vagabond

ポジール地区にあるオシャレなカフェ Vagabond。リーズナブルでおいしいコーヒーはもちろん、特におすすめなのが手作りスイーツです。夏は道端に席を出しているので、キエフの爽やかな風を感じながら、ゆっくりとした時間を過ごすことができます。

■詳細情報
・名称:cafe Vagabond
・住所:Hryhoriya Skovorody St, 7, Kyiv
・公式サイトURL:https://www.facebook.com/vagabondvintagecoffeecorner/?ref=br_rs

 

13.harms

キエフのヒップな若者が集うカフェといえばここ!harmsは、ゆったりとしたスペースとセンスの良いインテリアが魅力的なブックカフェです。店内の棚や壁にはアートやデザイン関係の雑誌や本が置かれており、自由に閲覧することができます。地元の若者からも人気が高いので、カフェ好きな方におすすめです。

■詳細情報
・名称:harms
・住所:Володимирська 45а 01034 Kyiv, Ukraine
・アクセス:地下鉄「Zoloti Vorota」駅からすぐ
・公式サイトURL:http://xar.ms

 

まとめ

いかがでしたか。キエフは京都のように教会や歴史的建造物が多い街です。少しでも歴史を知っていると、なかなか興味深い街です。ぜひ、キエフまで足を伸ばしてください。

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WRITER

新田浩之
国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していま…

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