ライター
山口 真理子 ドローンを片手に世界一周新婚旅行

1982年大阪生まれ。京都在住。幼少期から自然の中で走り回って遊ぶ、アウトドア派。スイミング、バスケットボールに勤しんできた。京都文教大学で臨床心理学を専攻する傍ら、スイミングインストラクターとして15年間子どもの教育に携わる。初の海外旅行は2012年、北インド10日間。2013年9月、同じスイミングスクールで働いていた夫・千貴と結婚。2015年6月に退職し、同年7月から400日間、48ヶ国を巡る「ドローンを片手に世界一周新婚旅行」を遂行する。旅行中、空撮動画がイギリスのBBCに取り上げられて話題になり、世界中に拡散。日本のメディアにも多数取り上げられる。著書に「ドローン片手に世界一周 空飛ぶ絶景400日」(朝日新聞出版)がある。

こんにちは、山口真理子です。私は夫婦で世界一周の旅に出て、世界中でドローンを飛ばして映像を撮ってきました。

 

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【プロフィール】
1982年大阪生まれ。京都在住。幼少期から自然の中で走り回って遊ぶ、アウトドア派。大学1回生の時からスイミングインストラクターとして働き、約15年間子どもの教育に携わる。2013年、同じスイミングスクールで出会った夫・千貴と結婚。2015年6月に退職し、同年7月から400日間、48ヶ国を巡る「ドローンを片手に世界一周新婚旅行」を遂行する。旅行中、空撮動画がイギリスのBBCに取り上げられて話題になり、世界中に拡散。日本のメディアにも多数取り上げられる。2016年12月16日、初の著書「ドローン片手に世界一周 空飛ぶ絶景400日」が朝日新聞出版から発売される。

 

今回は、これまで私達が400日間48ヶ国の旅行で訪れた中でも、超お気に入りの国「ニューカレドニア」の魅力についてみなさんに語りたいと思います!

 

ニューカレドニアってどんなところ?

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現在のニューカレドニアは、ニッケル鉱業と観光業、南太平洋という特殊な土地柄に生かして、フランス共和国の一部でありながら、同時に特定の領域に関しては自治権を保持する新たな地位へと発展しています。戦前、日本からも多くの人たちがニッケル採掘のためにニューカレドニアに移り住みました。現在でもその子孫の方々が住んでいます。そのため、ニューカレドニアでは日本人の苗字を持つ人は珍しくありません。
参考資料:ニューカレドニア観光局

 

日本から約7,000kmも離れた南太平洋上、オーストラリアの東方沖に位置します。成田空港から直行便で約8時間半ほどかかります。そこに暮らす人々は原住民のメラネシア系、そしてヨーロッパ系が多く、少数ですがタヒチやベトナム、日本人も住んでいます。

ダウンタウンにはベトナム料理屋があり、スーパーには日本の食材が多く並びます。

 

遠く離れていますがフランスの領土なので、公用語はフランス語。小学校からフランス語の授業が始まるので、現地の方は全員バイリンガルだそうです。ヨーロッパ系の人は英語も話せることが多かったです。日本人の間で「天国に一番近い島」と言われ、絶景に出会える場所として有名。

新婚旅行や卒業旅行先として人気が高い場所で、今回の旅行でも多くの日本人に出会いました。

 

治安が良好

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海外に出かけると、その国の都市部は田舎町に比べて治安が悪いイメージがありませんか?都市部では住民の貧富の差が大きく、貧しい人が富裕層や観光客を狙い、窃盗や強盗などを起こしやすいためです。

しかし、ニューカレドニアの首都ヌメアでは、夜にダウンタウンを歩いても安全です。ヌメアのダウンタウンは夜6時以降になると一斉にお店が閉まり、人通りがめっきり少なくなりますが、滅多に犯罪が起こらないので、日本の夜道の感覚で歩けてしまいます。

世界一周の時はガチガチに警戒していた私たちでしたが、今回は少し気を抜いて外を歩くことができました。

 

唯一無二の自然がある

ピッシンヌ・ナチュレル(天然のプール)

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中心都市ヌメアから飛行機で20分。イル・デ・パンという島にあるピッシンヌ・ナチュレル(天然のプール)は、まさに秘境と呼ばれるにふさわしい場所です。岩の間から染み出した海水が溜まって、湖のようになっています。湖のように見えますが、岩の間から常に海水が行き来しているので、潮の満ち引きがあって不思議です。

緑に囲まれ、水は透き通っていて、人も少ない。戯れる人魚の幻覚が見えてしまいそうです。この湖の中には多くの魚が泳いでいるので、絶好のシュノーケリングスポットでもあります。パンを片手にシュノーケリングをすれば、多くの魚が寄ってきて幸せな気分になれます。

 

水遊びが大好きなので、二人して時間を忘れて遊んでしまいました。誰かに止められなければ、いつまでも遊んでいられる場所です。

ニューカレドニア・バリア・リーフ(サンゴ礁)

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 photo by shutterstock

ニューカレドニアの海の魅力はなんと言っても世界遺産に登録されているサンゴ礁。シュノーケルマスクをつけて海の中をのぞいてみると、そこには視界いっぱいにサンゴ礁が広がります。手足が届く範囲にサンゴがあり、じっくりと観察することができます。

色とりどりのサンゴ礁には熱帯魚がたくさん隠れていて、ここにしか生息していない固有の生物もかなり多くいるそうです。絶滅危惧種のジュゴンも生息していて、夕方になるとビーチのそばまで遊びに来ることがよくあるそうですよ。

太平洋に浮かぶ小さな離島(ラレニエ島、グリーン島など)

本島の周りに点在する離島は、とても小さな無人島。想像するだけでワクワクしますよね!ニューカレドニアの離島は、歩いて5分〜10分で一周できてしまうほどの大きさです。訪れる人も数人なので、島ごとほぼ独り占めできてしまいます。

■ラレニエ島

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しかも、島の周りの海がシュノーケリングスポットです。泳がなくとも、上から覗くだけで多くの魚を見ることができるぐらいなので、かなり楽しめます!この特別な場所で、特別な思い出をつくれることは間違いありません!

■グリーン島

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■海以外にも見どころ満載!

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ニューカレドニアといえばキレイな海が象徴的ですが、洞窟や緑も充実しています!海でゆっくりだけじゃ満足できない人は洞窟探検に出かけてみてはいかがですか?

食べ物が超絶おいしい

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世界三大料理として知られるフランスの領土だからか、どこで何を食べても美味しいです。食材で有名なのは「天使の海老」!ニューカレドニアの大自然で養殖されていて、エサに添加物を一切使わず自然食だけが与えられ、ストレスフリーの環境でノビノビ育つのでヒゲがとても長いそう。

ボイルしたものは身がぷりっぷり。お刺身は口の中でとろけます。素材の味だけでも充分美味しくいただけます。

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ヌメアから飛行機で20分の場所にあるイル・デ・パンという島でしか食べられないエスカルゴも有名。殻の中に入っているガーリックソースが、エスカルゴのおいしさを引き立てます。超絶品。何でもおいしいので、体重増加に注意です。

 

観光客が少ない

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アジア人を見かけたらほぼ日本人と思って間違いないほど日本人が多いですが、その他の国からの観光客が少ない印象。そのため、天国に一番近くて美しいビーチをプライベートのような感覚で使えたり、無人島で2人きりになれるシチュエーションも充分可能だったりで、特にカップル旅には絶好の空間と言えます。

 

カップルでなくても、気心の知れた者同士の女子旅もよし、男だらけのグループ旅なんかもいいでしょう。私がラレニア島という名の無人島に行った時は、欧米人のおばちゃん10名がビキニにサンタの帽子という斬新なスタイルで、クリスマスパーティをエンジョイしていました!

 

日本語表記が多い

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ニューカレドニアに行って驚いたのが、日本語表記の看板やメニューが多いということ。私が訪れた48カ国の中にこのような国はひとつもなかったので本当にビックリでした。看板の一番上には公用語であるフランス語、2段目に英語、3段目には日本語が書かれていることが多いです。なんて日本人に優しいのでしょう。

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店員さんの中に日本語を話す人も多く、英語が少し苦手な方も安心して旅行することができます。街ですれ違う人が日本語であいさつしてくれることもしばしば。

 

マラリアの心配がない

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photo by shutterstock

熱帯地域に行くにあたって、とても気になるのがマラリア。発症して治療が遅れると命を落とす危険性もあり、軽視できる問題ではありません。現地の方の話によると、今のところニューカレドニアはギリギリ、マラリアがない地域だそうです。

ただし、時期によってはデング熱の発症例が見られることもあるそうなので、油断は禁物。蚊が多いので、虫除けスプレーやかゆみ止めを持って行かれると、より快適に過ごすことができます。

 

アクティビティが充実している

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海遊びのバリエーションが豊富なのが、ニューカレドニアの最大の魅力のひとつ!シュノーケリングやダイビングはもちろんのこと、スタンドアップパドル、ジェットスキー、フライボードやウィンドサーフィンなどのスポーツにも挑戦できます。

一年を通して風が強いので、カイトサーフィンやヨットの世界大会も開かれるそうです。ドルフィン・ウォッチングやホエール・ウォッチングのツアーもあり、何をして楽しもうか迷ってしまいます!

 

私は、本心を言うとダイビングがしたかったのですが、シュノーケリングだけでもかなり楽しめました!参加したシュノーケリングツアーは、船がロープで引っ張ってくれる時間があって、なんだか新感覚でした。

お昼ご飯は、無人島でBBQ!おじさんが焼いてくれるマグロの串焼きを、絶景を見ながら食べられます。そして、帰りにイルカの群れが船に寄ってきてくれました!

ニューカレドニアの思い出を全てイルカに持って行かれました!

 

まとめ

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卒業旅行など大切な節目の思い出づくりに、ニューカレドニアを選ぶことをオススメします!海外旅行で心配な治安面、衛生面、現地の方たちの人柄など、嫌な思いをする要素は一切ありません!一生心に残るような、輝く思い出ができること間違いなし!

物価は高めですが、航空券込みで10万円台のパックツアーもあるそうですので、検討されてみてはいかがでしょうか。

ライター
山口 真理子 ドローンを片手に世界一周新婚旅行

1982年大阪生まれ。京都在住。幼少期から自然の中で走り回って遊ぶ、アウトドア派。スイミング、バスケットボールに勤しんできた。京都文教大学で臨床心理学を専攻する傍ら、スイミングインストラクターとして15年間子どもの教育に携わる。初の海外旅行は2012年、北インド10日間。2013年9月、同じスイミングスクールで働いていた夫・千貴と結婚。2015年6月に退職し、同年7月から400日間、48ヶ国を巡る「ドローンを片手に世界一周新婚旅行」を遂行する。旅行中、空撮動画がイギリスのBBCに取り上げられて話題になり、世界中に拡散。日本のメディアにも多数取り上げられる。著書に「ドローン片手に世界一周 空飛ぶ絶景400日」(朝日新聞出版)がある。

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