世界遺産ウクライナ・リヴィウのおすすめ観光スポット10選!「埋もれた宝石」といわれる街とは

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ウクライナの首都キエフから西へ電車で5時間行くと、西部の街、リヴィウに着きます。

リヴィウの歴史地区は世界遺産に登録されており、珍しい教会もいくつか存在します。

ところで、私は旅行中に、キエフとリヴィウの雰囲気が全く違うことに驚いた日本人に出会いました。

確かにキエフとリヴィウの雰囲気は大きく異なります。なぜ、異なるのでしょうか。その「謎」を解き明かしながら、リヴィウの魅力をお伝えします。

*編集部追記
2016年5月に公開された記事に新たに3ヶ所を追加しました。(2017/10/20)
執筆時点での情報なので、実際に訪れた方で古い情報を見つけた方はmedia@tabippo.netまでご連絡ください。

 

リヴィウに行ってみての感想

photo by shutterstock

私がリヴィウを訪れたのは秋頃で、気温はすでに肌寒く、特に夜は厚いジャケットを着ていないと街歩きしたくない程でした。ウクライナの首都であるキエフは大きくて色彩が薄い建物が多く、まさに旧ソ連!といった感じがあるのですが、リヴィウはどちらかというとヨーロッパ寄りで、中世の雰囲気がある美しい建物群が印象的でした。

 

ウクライナは物価が非常に安いですが、リヴィウはキエフよりもさらに安いです。ウクライナでも人気の観光地らしく、キエフの人からもよく「リヴィウに行った?絶対行きなよ!」なんて言われることが多かったです。

最近ではポーランドやドイツなど西ヨーロッパからの観光客も増え、物価がじわじわと上がっているそう!街全体が可愛らしく、おしゃれなカフェやレストランもたくさんあるリヴィウ。ウクライナを訪れたなら、ぜひ一度は足を運ぶべき場所です!

 

おすすめのベストスポット


私がおすすめするのは、リヴィウの歴史地区の中心となるリノック広場です。観光客だけでなく地元民にも人気の場所で、周辺には素敵なカフェやレストラン、バーなどが数多くあります。待ち合わせをする時も、この広場を指定されることが多いです。

広場全体が美しく、そこを走る路面電車がさらにレトロで可愛い雰囲気を演出しています。おいしいと評判のお菓子店・リヴィウチョコレートもここにあるので、甘いもの好きな方はぜひお試しあれ!

 

*編集部追記(2017/10/20)
以下、観光スポットの一覧となっています。

 

そもそも、リヴィウはどのような街か

日本ではウクライナの街は知られていないので、まずはリヴィウの紹介をしましょう。

ウクライナ語では「リヴィウ」という名前ですが、ロシア語では「リヴォフ」となります。キエフなどでは、ウクライナ語読みの「リヴィウ」よりもロシア語読みの「リヴォフ」のほうが多く聞かれるのではないでしょうか。

14世紀以降、リヴィウはポーランド領の街でした。しかし、ポーランドは3国分割により崩壊。リヴィウを含む一部の西部地域はオーストリア帝国領になったのです。なお、ほとんどのウクライナ地域はロシア帝国に併合されました。

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photo by shutterstock

その後、第一次世界大戦が勃発しオーストリア帝国は崩壊。リヴィウは再びポーランド領になりました。その当時、リヴィウにはウクライナ人だけでなくポーランド人もたくさんいたわけです。1939年、第二次世界大戦の勃発と同時に東からソビエト連邦軍がリヴィウに侵攻。リヴィウは1991年までソビエト連邦領でした。

 

ちなみに、ソビエト連邦軍が侵攻した際に、リヴィウに住んでいたポーランド人は移住を余儀なくされました。彼らが向かった先はヴロツワフなどのポーランド西部の街。ポーランド西部に住んでいる住民に聞くと、多くの方がウクライナ出身だと答えてくれました。

ウクライナの歴史と政治は調べれば調べるほどおもしろいのですが、話はこのくらいにして。それでは、リヴィウのオススメスポットを見ていきましょう。

 

1. リヴィウ歴史地区の中心「リノック広場」

Photo by Wikimedia

さて、リヴィウの歴史地区の中心となるのがリノック広場です。この広場だけでも「ヨーロッパ」の雰囲気が感じられることでしょう。「リノック」とは「市場」という意味です。

昔、リノック広場には多くの上流階級の人々が住んでいました。そして、中央にある建物が市庁舎。名実ともに、リノック広場はリヴィウの中心だったわけです。

ところで、現在、リノック広場には多くの屋台があります。リノック広場で一番驚いた品はプーチンの顔が書かれたトイレットペーパー。いかに、リヴィウでは「反ロシア」で染まっているかよくわかります。

■詳細情報
・名称:リノック広場(Rynok sauare)
・住所:Rynok Square, Lviv, Lviv Oblast, ウクライナ
・アクセス:路面電車1系統に乗車、Rynok Square電停下車
・所要時間:30分
・オススメの時期:冬以外

 

2. えっ、ウクライナなのにアルメニア…?「アルメニア教会」

Photo by 新田浩之

リヴィウを歩いていますと不思議な教会に出くわします。一番、不思議な教会が14世紀に建てられたアルメニア教会です。アルメニアはジョージア(グルジア)とアゼルバイジャン、トルコに挟まれた小さな国。ウクライナからはものすごく離れています。なぜ、リヴィウに昔からアルメニア教会があるのでしょうか。

実は12~13世紀に、アルメニアはトルコからの攻撃を受けました。そのため、一部のアルメニア人はウクライナのリヴィウまで逃げ教会を建てたのです。

残念ながら中には入れませんでしたが、そのような歴史を知っていると思わず感慨深くなります。人々はどのような思いで異国の地に教会を建てたのでしょうか。

■詳細情報
・名称:アルメニア教会(Armenian Cathedral of Lviv)
・住所:Virmens’ka St, 7/13, Lviv, Lviv Oblast, ウクライナ
・アクセス:リノック広場から徒歩数分
・営業時間:8:30~20:30
・料金:無料
・所要時間:30分
・オススメの時期:冬以外

 

3. 大変珍しいウクライナ・カトリックの教会「変容教会」

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Photo by 新田浩之

さて、リヴィウはウクライナ・カトリックの中心地でも知られています。ウクライナ・カトリックは普通のカトリックとは異なります。一体、何が違うのでしょうか。

11世紀にキリスト教はローマ・カトリックと東方正教に分裂しました。ロシアを始めとする多くの東欧諸国の宗教は東方正教です。一方、中欧、西欧はローマ・カトリックを信仰したわけです。

 

ウクライナ・カトリックは儀礼のスタイルは東方正教なのですが、ローマ教皇に仕える複雑な宗派なのです。いろんな文化が入り混じったリヴィウらしい宗教と言えるでしょう。

リヴィウ歴史地区にある変容教会はウクライナ・カトリックを象徴する教会です。なお、私はカトリックの信者ですが、この教会に入った瞬間「東方正教の教会」だと思いました。前もってウクライナの文化を知っていると、とても興味深いスポットです。

■詳細情報
・名称:変容教会(Church of Transfiguration)
・住所:Krakivska St, 21, Lviv, Lviv Oblast, ウクライナ
・アクセス:リノック広場から徒歩数分
・料金:無料
・所要時間:30分
・オススメの時期:冬以外

 

4. リノック広場からもよく目立つ「大聖堂」

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Photo by 新田浩之

さあ、次はリノックからよく目立つ大聖堂です。こちらは、ポーランド国王によって14世紀~15世紀にかけて建てたローマ・カトリックの教会です。ポーランドといえば、ヨハネ・パウロ2世を輩出したカトリック信仰で熱心な国。リヴィウにカトリック教会を作っても不思議ではないでしょう。

こちらは、ヨーロッパでよく見られるゴシックスタイルの教会。ただ、他国と比較するとものすごく質素に感じます。

■詳細情報
・名称:大聖堂(Latin Cathedral)
・住所: Katedralna Square, 1, Lviv, Lviv Oblast, ウクライナ
・アクセス:リノック広場から徒歩数分
・料金:無料
・所要時間:30分
・オススメの時期:冬以外
・公式サイトURL:

 

5. 墓地とは思えないものすごく美しいスポット「リチャキフ墓地」

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Photo by 新田浩之

「観光なのになぜ墓地に行くの?」そう訝しる方も多いのではないでしょうか。ご心配なく。このリチェキフ墓地は自然と心が落ち着く美しい墓地なのです。

中に入ってみると、いろいろな形をした墓地があります。一つとして同じ形の墓石はないような気がします。よくよく見てみると、4~5歳で亡くなった子供の墓地も。親は一体、どんな思いで作ったのでしょうか。

 

リチャキフ墓地の敷地は結構広く、1時間あっても全て見ることは不可能。ゆったりとした空気が流れているので、考え事をするにはうって付けの場所ともいえます。

ここで、ウクライナ人のおじいさんとお話をしました。一人でリヴィウに暮らしており、時々リチャキフ墓地に訪れるとのこと。きっと、一人暮らしの寂しさもこの墓地にいると和らぐのでしょう。

■詳細情報
・名称:リチャキフ墓地(Lychakiv Cemetery)
・住所:Mechnykova St, 33, Lviv, ウクライナ
・アクセス:リノック広場近くの電停から7系統の路面電車に乗車、Lychakiv Cemetery電停下車すぐ
・営業時間:9:00~18:00
・定休日:無休
・電話番号:+380 322 755 415
・料金:130円程度
・所要時間:1時間以上
・オススメの時期:冬以外
・公式サイトURL:
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WRITER

新田浩之
国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していま…

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