小さな島に1800mを超える山々が連なる特殊な地形で、海岸近くの亜熱帯植物から標高の高い所の亜寒帯植物、高山植物と日本の植物種の約70%が見られる屋久島は1993年に世界自然遺産に登録されました。
特にこの島を南限とする杉は、養分の少ない花崗岩に育つことから年輪の幅が小さく、緻密な組織に樹脂を蓄えるので数千年の寿命を持っています。
縄文時代から生きています
縄文杉は屋久島のシンボルですね。樹齢はよくわかりませんが、2500年から7200年くらいだそうです。幹の周囲は約16.4m、高さが25.3mの巨木です。縄文式土器の1つ、火焔土器に形が似ているから縄文杉と名付けられました。
片道5~6時間の登山をしても見てみたいですね。
こちらも1000年以上生きてます
縄文杉に行く途中にも名前の付いた巨木がたくさんあります。大王杉はいかにも堂々としているし、翁杉は長い髭を生やしているようです。
面白い名前の杉たちも
植林された杉林は真っ直ぐに育つように人間が手を加えますが、原生林で樹齢1000年を超すと杉も個性的な形のものがたくさんあります。くぐり杉、仁王杉、夫婦杉など楽しいニックネームの杉を探しながら森林浴ですね。
豊臣秀吉が切ってしまいました
豊臣秀吉が大阪城または方広寺(定かではないのですが)の建築の時に切った杉の切り株です。アメリカの植物学者アーネスト・ウィルソンが1914年に西欧に紹介したことからウィルソン株と呼ばれています。
順調に生育していたら日本最大の樹木になっただろうと言われているほど大きく、株の内側は10畳敷き程の空洞になっています。清水が湧き出し祠もあります。