ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

訪れる観光スポットが減った


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旅慣れていない頃は、限られた時間の中でできるだけ多くの観光名所を巡りたいと必死だった筆者。当時は初めて見る景色に感動していたと思うのですが、それでは結局あまり国のことを知ることにつながりませんでした。

それよりも自分が興味があるスポットを絞り、ひとつひとつ丁寧にじっくりと楽しんでみる。その旅のスタイルの方が、今は自分に合っている気がします。

 

高校生の頃はディズニーランド開演前から並び、会場と同時にファストパスをとるために走っていたけれど、今は開場時間をだいぶ過ぎてからゆっくりと入園し、ゆっくりと歩いて回る。そんな感覚に似ていると思います。

写真映えよりも体験を優先するようになった


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目に入る景色がどれも新鮮で、あれもこれも写真を撮ったり「インスタ映え」を意識してみたり、最近は忙しい旅のスタイルの人が多い気がします。もちろんそれも悪くありませんが、写真を取ることよりも「体験」の時間を優先するようになってきました。

 

周りの子と同じようなインスタ映えする写真を撮ったその時は満足しますが、あとから見直しても何も思い出が蘇ってこないこともあります。その土地でしか体験できない伝統工芸にチャレンジしてみたり、大自然を楽しめるアクティビティに参加してみたり。

自分が足を運んだからこそ経験できることに時間を費やし、以前ほど「インスタ映え」を気にしなくなりました。

精神的な充実を求めるようになった


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「この前の旅ではあそこの世界遺産に行ってきた」「この場所はとってもインスタ映えで……」と話をしても、なんだかおもしろくない。

それよりも地元の方とおしゃべりしたエピソードがおもしろかったり、地域のお祭りに参加してそのアットホームさが心地よかったり……充実した旅だったなあと思うポイントが、以前と比べて変わってきました。

どんな観点で充実を感じるのか、その基準がだんだんと変化してきて、もっと自分の奥底の部分が喜んだり、興奮したりするところに重きをおくようになってきました。

旅のスタイルは年とともに変化する

変化を感じ始めた頃、自分はバックパッカーの気質がなくなってしまったのか?もう自分は旅人じゃないかな?と疑問に感じたこともありましたが、年を取るにつれて考え方が感じ方が変わってくるのは当たり前。旅に求める要素が変わっただけで、きっとその本質は変わっていないはずです。

「旅人」とは、若者のバックパッカーのみを指す言葉ではありません。「旅」のどこかに魅力を感じ、「旅」を通じて充実を得る人はみんな旅人なのだと思います。だんだんと旅のスタイルは変化していきますが、その変化さえも楽しめることが、旅の良さなのかもしれません。

ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

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