80年代の海外旅行において、カバンの中でかさばる会話集やガイドブックの類は海外旅行において足を引っ張るものの典型であったために、この変化はまさに画期的であったと言えるでしょう。
変圧器
80年代、電化製品を海外に持っていく場合には必需品であった変圧器。
日本の電圧と海外の電圧には違いがあり、バッテリーを充電したり、コンセントがなければ動かなかったりする電化製品に変換プラグと変圧器は必需品でした。
しかし現在では、変圧器無しでもバッテリーの充電などが可能な製品が増えています。日本のメーカーが海外でも使用可能な電圧に対応してきており、従来よりも幅広い電圧で対応できるようになっているのが大きな理由です。
ただし、まだ変圧器がなければ充電等出来ない場合も中にはありますので、不安な方は変圧器を持ち歩いたほうが良いでしょう。
LCC、飛行機の代金
80年代と10年代で最も大きく変わった部分のひとつが、飛行機代金の大幅な値下がりではないでしょうか。
80年代は急激な円高の影響もあって航空券の価格は高止まり。いくらバブル景気とはいえ利用者の不満は増大するばかりでした。
その後海外で格安航空会社が続々と登場するようになると、日本の航空会社もさすがに対処をせざるを得なくなり、90年代後半から航空券の料金は下落。
現在では格安航空会社(LCC)が日本にも本格参入して過去に類を見ない安価で海外に行けるようになりました。
格安ツアー
photo by Saint Louis University Madrid Campus
そもそも、ツアーの代金自体が80年代と10年代を比較するとかなりお安くなっているという部分は見逃せません。
前述したLCCの台頭などもあり、80年代と10年代を比較すると海外旅行の価格自体が比較にならないほど下がっていると言えるでしょう。
10年代は、過去の歴史から見ても最も安く海外に行くことが出来る時代になっていると言えますね。
まとめ
80年代と10年代を比較した際に見逃せないのは、前述した飛行機の値段的な部分にも関係しますが、海外旅行への敷居が下がったという部分でしょう。
80年代はバブル景気などによって景気が良かったとはいえ、海外に一度も行ったことがないという方も珍しくありませんでした。
現在のように気軽に海外に出かけられる状況ではなかったという部分が、最も大きな変化だと言えるかもしれませんね。