中国で風景名勝区に指定されている嵊泗(ションスー)列島。中国・浙江省の杭州湾に浮かぶ舟山群島の一部で、約400の島で構成されています。花緑、嵊山、枸杞、洋山の4つの景観区に分かれ、島ごとに異なる景観を楽しむことができるのも魅力的です。
今回は、そんな嵊泗列島の見どころをご紹介します。
1.基湖沙灘
嵊山本島に位置し、嵊泗列島の中で最も多くの観光客が訪れるのが基湖沙灘です。
長い海岸線を誇り、中国国内では珍しく白い砂のビーチを始め、海岸線を中心とした周辺にはリゾートホテルやレストランが建ち並びます。嵊泗列島を訪れた人がまず立ち寄る、観光の拠点でもあります。
2.大悲山
嵊山本島の東部にあり、島の東側と西側を分断しているかのような群峰を形成しています。東シナ海に面した浜と、基湖沙灘を東側に見下ろせる位置にあります。
大悲山に登ると、枸杞山や花鳥山を始めとした山々や、緑華島、黄龍島など大小合わせて100以上の島々を見渡すことができます。嵊泗列島の中でも屈指の絶景スポットです。
3.南長涂沙灘
photo by shutterstock
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かつては漁業で賑わった嵊泗列島。その名残で現在でも多くの漁村の廃墟が残されています。いずれも非常に美しい状態で残されていますが、この地域が亜熱帯気候に属している影響で、廃墟の多くは自然の勢いに飲み込まれつつあります。
緑に飲み込まれた建物は幻想的で、まるでアニメのワンシーンのような幻想的な風景が広がります。
4.大烏亀島、小洋島
嵊泗列島の中で最も上海に近い大烏亀島。その大烏亀島と隣接する小洋島に、上海の外港として巨大なコンテナターミナルを併設する洋山深水港が建設されました。
2005年には上海市と小洋島を結ぶ全長32.5kmの海上橋である東海大橋が開通しました。東海大橋は自家用車の通行が禁止されていますが、上海南匯区臨港新城からシャトルバスが運行されています。
5.花鳥灯台
嵊山本島の花鳥山北西の岬上にある、イギリス人の手によって建造された有名な灯台です。
建造されたのは1870年ですが、現在なお現役の灯台として使用され、2001年には中国国務院によって国家重点文物保護単位に登録されました。
6.六井頭
嵊山本島の最も東側にある六井頭。六井頭のおススメはなんといっても日の出です。東シナ海から昇る朝日はまさに絶景の一言。
また天気が良く海の穏やかな日は、日の出を見るために東の海上には多くの小舟も集まります。朝焼けに照らされる小舟の群れも、これまた絶景です。
まとめ
嵊泗列島は上海からも近く、上海から日帰りで観光に出かけることもできます。都会の景色に飽きたら、少し足を伸ばして幻想的な景色に出会ってみてはいかがでしょうか?