中国の都市の名前として耳にする機会も多く、歴史的にも日本との関わりが多い「ハルビン(哈尔滨)」。みなさんは、どんなイメージを持たれていますか?
異国情緒にあふれ、観光都市としても注目される「ハルビン」の基本情報と観光スポットをご紹介します。
ハルビンに行ってみての感想
photo by Abe saxophone
私は2017年2月にハルビンを訪れました。かなり寒いという噂は聞いていましたが、実際はマイナス10度ほどで、想像を超える寒さではありませんでした。
行った時はちょうど「哈尔滨冰雪大世界」が開催されており、タクシーで会場へ(英語は全く通じませんでした)。私は夜に訪れたのですが、巨大な石像がいくつもライトアップされている光景はとても幻想的でした。人もそれほど多くなかったので、またそこも良し。
ヨーロッパの街並みを感じさせる「中央大街」もおすすめ。ここには、たくさんのお店やレストランが並んでいます。私は途中でソーセージを購入。ツンと冷えた空気の中で食べる熱々のソーセージは絶品でした!
ハルビンのベストスポット
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「斯大林公园」は松花江という川に隣接しているのですが、冬になるとこの川が見事に凍ります。川であるはずの場所に、自分の足で立てることが不思議でした。(時期によっては、あまり奥まで行くと危険なので気をつけましょう)
ぜひ、近くのケーブルカーと合わせて写真を撮ってみてくださいね。
「ハルビン」の基本情報
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「ハルビン」は、中華人民共和国の黒竜江省に属する省都。1064万(2010年)万人の人口を抱える黒竜江省の政治・経済の中心地。日本語では「ハルピン」と呼ばれることも。日本の作家や著名人には「ハルビン」生まれという人も多く、日本とのかかわりが多い都市です。
「ハルビン」の歴史
黒龍江の中で最も古くから文明国として栄えた歴史を持つ「ハルビン」。金と清の王朝時代の始まりの地でもあります。1898年にロシアによって、満洲里からハルビン経由ウラジオストック、 ハルビンから大連・旅順まで鉄道が敷かれたことにより発展。
現在も街にはロシア風の建築物が多く残り、異国情緒を味わえるスポットとして注目されています。
ハルビンの代表的なグルメ
锅包肉(グゥオ・バオ・ロウ)
「锅包肉(グゥオ・バオ・ロウ)」は、100年ほどの歴史がある中国の東北料理のひとつ。下味をつけた薄切り豚肉に片栗粉をまぶして揚げたあと、炒めて甘酸っぱく仕上げます。パリッとした食感が印象的な料理です。
地三鲜(ディー・サン・シエン)
「地三鲜(ディー・サン・シエン)」は、旬の野菜3種類を炒めた料理。なす・ピーマン・じゃがいもなどをしょう油ベースの味付けをして仕上げます。中国東北地方を代表する料理です。
得莫利炖鱼(ドゥモウリィ・トン・ユイ)
鯉や鮒などの魚を、豚肉・春雨などと共に煮込んだ料理。中国東北地方の四大煮込み料理のひとつに数えられています。
哈尔滨红肠(ハルビン・ソーセージ)
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昔ながらの製法を守り、じっくりと時間をかけて燻製にされる「哈尔滨红肠(ハルビン・ソーセージ)」は、肉の旨みとにんにく、黒胡椒、五香粉などスパイスが効いた一品。
红菜汤(ボルシチスープ)
ロシアに統治されていた歴史を持つハルビンには、多くのロシア料理店があります。「红菜汤(ボルシチスープ)」は、肉とビーツ、玉ねぎ・にんじん・じゃがいもなどたっぷりの野菜を煮込んだ日本でもおなじみの料理。
成田からのアクセス
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成田から「ハルビン太平国際空港」へは、「春秋航空」を利用すれば約3時間。「中国東方航空」や「アシアナ航空」などの乗り継ぎ便を利用する場合は、9〜10時間です。(写真はハルビン駅)