野付半島とは、北海道野付郡別海町にある、全長26キロメートルの細長い半島です。
トドワラ、ナラワラといった、まるで日本の果てを思わせる荒涼とした風景が有名ですが、また可憐で美しい花々が咲き誇ることでも知られており、いまだ知られざる見所がたくさんあります。
そこで今回は、そんな野付半島へ旅行に行った際に訪れるべき観光スポットをご紹介します。
四角い太陽
太陽が四角い!?野付半島では、気温と海水温の温度差によって蜃気楼現象が起こり、丸いはずの太陽が四角に見えるという不思議な光景が見れます。
楕円形や台形に変形することもあり、きれいな四角に見れるのは稀なので、見れた人はかなりラッキー!
流氷
流氷といえば知床岬が有名ですが、海流によっては、岬を越えて野付半島の方へも運ばれてきます。見れる時期は2月~3月上旬ころが目安で、ネイチャーセンターの外海側から鑑賞できます。
・名称:流氷
・住所:北海道野付郡別海町
氷平線(ひょうへいせん)
野付湾(内海)が一面凍った時にだけ見られる、氷平線。目に映る場所、全てが氷原と化した野付湾はまさに絶景です。
氷の上を歩くこともできますが、一部薄くなっている部分などがありますので、自己判断で歩かず、ガイドツアーに参加しましょう。
・名称:氷平線(ひょうへいせん)
・住所:北海道野付郡別海町
アザラシウォッチング
野付湾には、夏から秋にかけてかわいいゴマフアザラシがやってきます!
8月のピーク時には、観光船から50頭ほど見ることができるそうなので、キュートなゴマフアザラシが見たい方はぜひクルージングコースに参加してみてください。
・名称:アザラシウォッチング
・住所:野付郡別海町尾岱沼港町232
・公式サイトURL:http://betsukai-kanko.jp/taikenkanko/azarashicruising/
打瀬舟漁
伝統的な漁法「打瀬網漁業」に用いられる打瀬舟(うたせぶね)。まるでヨットのような外観で、風の力を利用して底引き網を引いて漁をします。間近で見ると、非常に迫力がありますよ♪
野付の千島桜
野付小学校敷地内には、推定樹齢100年以上にも及ぶ見事な千島桜があります。
基本的に千島桜は、低木であまり大きくならないのですが、それがこれほど大きく成長するのは非常に珍しいとのことです。
バードウォッチング
野付半島は、知床半島と根室半島の間に位置しています。なんとここは230種類以上の野鳥達が観察できる場所として有名で、その数は日本で観察されている鳥の約40%にあたります。
また希少な野鳥も飛来するため、多くのカメラマンやバードウォッチャーに人気の場所です。
野付半島野鳥観察舎(ハイド)
別海町にオープンした「野付半島野鳥観察舎」からは、コクガンやシギ、チドリ、そして冬にはオジロワシやオオワシなど、240種類以上の野鳥の飛来を見ることができます。
北方領土・国後(くなしり)島
野付半島は、根室海峡に突き出した国内最大規模の砂嘴です。砂嘴とはその言葉のとおり、巨大な鳥のくちばしのように海へ向かって突き出した奇妙な地形のこと。
ここは日本において、北方領土・国後島と最も距離が近い場所で、海岸から島の姿を見ることができます。
・名称:北方領土・国後島
・住所:北海道野付郡別海町野付
雄大な自然とかわいいアザラシ!魅力いっぱいの野付半島
いかがでしたか?「この世の果て」と呼ばれる野付半島は、他のどの地域でも見ることができないような野付特有の自然や、珍しい動物が鑑賞できる興味深い場所です。
北方領土も近く、国後島は上陸することはできませんが、クルージングで近くまで行くことができます。
日本の中でも、特にユニークな観光地が多くある野付半島。皆さんも、ぜひ一度訪れてみてください!