今や、デジタルテクノロジーを使いアート作品を制作するアート集団「チームラボ」は世界中で有名です。
これまでチームラボはたくさんの美しい作品を制作してきました。この「森ビルデジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス(以下、チームラボボーダレス )」は、そんなチームラボが手掛ける常設展のミュージアムです。
朝から晩まで世界中から多くの人が訪れる、今日本で最もホットなミュージアムです。先日、米TIME誌が選ぶ「世界で最も素晴らしい場所 2019年版」にも選ばれました。
今回、お台場にあるチームラボボーダレスへ実際に足を運び、体験してきました。
お台場にあるチームラボボーダレスとは
花と人の森、埋もれ失いそして生まれる ©チームラボ
お台場にあるチームラボボーダレスは、アート集団チームラボの「地図のないミュージアム」です。
世界は暗闇から生まれるが、それでもやさしくうつくしい ©チームラボ
コンセプトは「境界のない1つの世界の中で、さまよい、探索し、発見する」。入場したら、好きなところへ心が向く方へ進んでいきましょう。
お台場のチームラボボーダレスには全部で5つの世界が
お台場にあるチームラボボーダレスには、全部で5つの世界があります。好きな世界で自由に時間を過ごしましょう。
Borderless World
人々のための岩に憑依する滝 ©チームラボ
境界のないアートは、部屋から出て移動し、他の作品とコミュニケーションし、影響を受け合い、他の作品との境界線がなく、時には混ざり合います。そのような作品群によって境界なく連続してつながっていく1つの世界が、チームラボボーダレスです。
境界のないアートに身体ごと没入し、広大な世界を、さまよい、意思のある身体で探索し、他者と共に新しい世界を創り、発見していきます。
境界のない群蝶、そして浮遊する巣©チームラボ
Borderless Worldの中には、巨大なハンモックに寝転がり鑑賞する作品「境界のない群蝶、そして浮遊する巣」や、空間に複数の季節が同時に存在し花々が咲き誇る作品「花と人の森、埋もれ失いそして生まれる」、降り注ぐ滝が、人々のふるまいや、他の作品の影響を受けながら、変容し続ける作品「人々のための岩に憑依する滝」などが展示されています。
運動の森
グラフィティネイチャー 山山と深い谷 ©チームラボ
色取る鳥の群れの中のエアリアルクライミング ©チームラボ
運動の森は、「身体で世界を捉え、世界を立体的に考える」をコンセプトに、脳の海馬を成長させ、空間認識能力を鍛える新しい「創造的運動空間」です。
「マルチジャンピング宇宙」では、宇宙の星々の一生をテーマにしていて、人々が飛ぶことにより宇宙空間がつくられていきます。
「グラフィティネイチャー 山山と深い谷」は、お絵かきした生き物が空間内に現れ、生態系がつくられていきます。子供はもちろん、大人でも楽しめるような作品空間となっています。
学ぶ!未来の遊園地
お絵かき水族館 ©チームラボ
学ぶ!未来の遊園地は、「共同的な創造性、共創(きょうそう)」をコンセプトにした教育的なプロジェクトであり、他者と共に世界を自由に創造することを楽しむ「遊園地」です。
Sketch Aquarium ©チームラボ
子供たちばかりだと思いきや、「お絵かき水族館」に、足を運ぶと多くの大人も一生懸命絵を描いていたり、自分が描いた魚たちをスマホで撮影していたりと、ワイワイ楽しめるエリア作品でした。
ランプの森
呼応するランプの森 ©チームラボ
人がランプの近くで立ち止まり、しばらくじっとしていると、最も近いランプが強く輝き音色を響かせます。そしてそのランプの光は、最も近い二つのランプに伝播し、伝播したランプの光は、それぞれ同じように強く輝き音色を響かせながら、最も近いランプに伝播し、同じように連続していきます。
呼応するランプの森 ©チームラボ
人々がこのランプに近づくことによって生まれる動的な美しさが体験できます。
呼応するランプの森 ©チームラボ
ランプの色は、季節とともに変化していくので、何度行っても楽しむことができます。
EN TEA HOUSE 幻花亭
小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々 ©チームラボ
EN TEA HOUSE 幻花亭ではお茶が楽しめます。一服のお茶を点てると、お茶に花が生まれ咲き、花々はお茶がある限り無限に咲きます。器の中のお茶は、花々が咲き続ける無限の世界となり、その無限に広がる世界をそのまま飲むティーハウスです。
メニューは「水出し茶(アイス)」「ゆず緑茶(アイス)」「緑茶(ホット)」「カモミールほうじ茶ラテ(ホット)」「凍結玉緑茶(玉緑茶のアイスクリーム)セット」。
茶の木 ©チームラボ
幻花亭 ©チームラボ
小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々 ©チームラボ
この作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けていて、あらかじめ記録された映像を再生してません。鑑賞者のふるまいの影響を受けながら、変容し続け、今この瞬間の絵は二度と見ることができません。
カモミールとほうじ茶の匂いがリラックスできる上に、甘すぎないラテが心を落ち着かせてくれます。
※チケット購入時にEN TEA HOUSE 幻花亭のドリンクセットをオプションで追加していない人は、EN TEA HOUSEでの会計が必要です。