『新しい靴を買わなくちゃ』
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たった3日間のラブストーリー
妹のスズの付き添いで、フランスの首都パリに観光にやってきたセン。ところがパリに到着してすぐに、スズに単独行動をしたいと言い出され、その場に置き去りにされてしまいました。泊まるホテルなどの情報は全てスズが把握しているため、センは場所もわからず途方に暮れてしまいます。
さらに落としたパスポートが踏まれて破れてしまい、ますます困った事態に。パスポートを踏んだのは、パリ在住の日本人女性アオイ。アオイもパスポートを踏んでしまった際に、ヒールが折れてしまいお互い困った状態になってしまいました。センはアオイの靴を接着剤で修理し、感謝したアオイは自分の連絡先をセンに渡すのでした。
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この映画は、全てパリで撮影されました。ロケは主にセーヌ河のほとりで行われ、エッフェル塔やノートルダム大聖堂と、パリの観光スポットがいくつも登場します。
ロケ地を巡りながら、ルーブル美術館に足を運んでみたり、シャンゼリゼ通りを歩いて凱旋門を通過したりとパリを満喫してみてはいかがでしょうか?(現在ノートルダム大聖堂は2019年に起きた火災により、再建中です)
『テルマエ・ロマエ』シリーズ
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古代ローマ人が現代の日本にタイムスリップしちゃった!?
舞台は「パックス・ロマーナ」と言われた、五賢帝の一人ハドリアヌス帝の治世による紀元前の古代ローマ。浴場を専門とする建築技師、ルシウスは自分が提案した浴場デザインが採用されず、どうしたら古き良きローマの時代に戻ることができるのか悩んでいました。
落ち込むルシウスを励まそうとする友人のマルクスと公衆浴場にいき、お湯の中に体を沈めたルシウスは排水溝が開いていることに気づきます。仕組みを調べようと近づいたところ、足を取られて吸い込まれてしまい、たどり着いたのは現代の日本!ルシウスは浴場を使ってタイムトリップできるようになっていたのでした。
現代日本の浴場システムを古代ローマに持ち帰り、斬新だとたちまちルシウスは有名になっていきます。その名前は宮殿にも届き、ついにハドリアヌス帝に呼ばれることに!何と自分のお風呂をルシウスに作って欲しいと、ハドリアヌス帝は依頼するのでした。
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ローマは一年を通して、世界中から観光客が訪れる都市です。その観光名所から離れた郊外に、『テルマエ・ロマエ』が撮影された「チネチッタ」と呼ばれる撮影所があります。
イタリア初の大きな撮影所で、『テルマエ・ロマエ』だけでなく『ローマの休日』『グラディエーター』といった多くのローマを舞台にした映画が撮影されました。余談ですが、古代ローマの時代から浴場は市民の憩いの場として大切にされてきました。実際ローマにはカラカラ帝という皇帝が造営した「カラカラ浴場」と呼ばれるものがあります。
ローマを思う存分観光した後、郊外に足を運んでみて古代ローマの世界にタイムトリップしてみてはいかがでしょうか?
『アマルフィ 女神の報酬』
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世界で一番美しい場所に真実がある
イタリアでのテロ予告を受け、ローマに派遣された外交官の黒田優作と、同じ頃娘を連れてローマ旅行に来ていた矢上紗江子。普通であれば関わることがない二人ですが、紗江子の娘であるまどかが誘拐される事件が発生します。犯人からの電話で黒田は自分が夫だと発言し、事件に巻き込まれていくことに。
誘拐事件はイタリアを巻き込んでいくテロへ発展していくことになりますが、その事件の鍵はローマの南にあるアマルフィにあることを知り、アマルフィに向かうことになります。
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この映画は、邦画初のオールイタリアロケが実施されました。そのため、劇中には観光スポットがたくさん登場します。
美しい街並みが次々と映し出されるので、まるでイタリアの紹介PVを見ているようです。コロッセオやスペイン広場、「聖天使の城」と呼ばれるサンタンジェロ城と見所たくさんです。また、アマルフィは実際にイタリアにある街の名前でローマの歴史地区同様、世界遺産に登録されています。
『夜は短し歩けよ乙女』
不思議な縁に恵まれて?不思議な人たちと出会う!?
大学の同じクラブの後輩である「黒髪の乙女」に一目惚れをした「先輩」。彼女への思いを成就するため、なるべく彼女の目に留まるように、「ナカメ作戦」を実行し外堀を埋めていく日々を過ごしています。
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この日はクラブのOBである先輩二人の披露宴出席の後、黒髪の乙女は2次会に参加せず、夜の京都の冒険に出ました。先輩は乙女を追いかけますが、段々と個性豊かな登場人物が起こす珍事件に遭遇していきます。
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『夜は短し歩けよ乙女』は、森見登美彦原作の小説をアニメーション映画として制作されました。舞台は京都で、アニメ映画ですが実際の街並みが描かれています。聖地巡礼となるのは、下鴨神社や糺の森と言った京都の人気観光スポットです。
また、京都にほ「古都京都の文化財」として多くの文化財が世界遺産に登録されており、観光スポットになっています。古都京都を歩きながら、「黒髪の乙女」と「先輩」の周りで巻き起こる様々な騒動のシーンを思い出しつつ、物語の世界に入ってみるのはいかがでしょうか?
次の旅行はどこにする?
旅行に行きたくなるような映画を8作品ご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?映画がきっかけであの旅先に訪れてみたいと思うようになったと、旅の目的になれば嬉しいです。