知床は日本に4つある世界自然遺産の1つ。絶滅危惧種の動物や手付かずの自然と、それらを地域の人々と科学委員会などが力を合わせて守っている事が評価されて、登録されました。
知床はアイヌ語のシリエトク(地の果て)からきた言葉で、天気の良い日には国後島まで見える文字通り北海道の地の果てです。ほかでは見られない自然がたくさん知床にあります。
世界遺産は知床半島とまわりの海
冬の終わりに知床の海を埋め尽くす流氷はアムール川の豊かな栄養を運んでくれます。知床の海に植物プランクトンからトド、シャチにいたる海の食物連鎖をうみ、さらには遡上する鮭を食べるヒグマまでの山の食物連鎖を生みだしているのです。命の連鎖、それが知床です。
プユニ岬からの夕日はきれい
プユニ岬から見る夕日は絶景です。天気がよければオホーツク海のきれいな海岸から阿寒国立公園まで見えるし、冬には真っ先に流氷が見られるところです。
知床五湖はヒグマがいっぱい
知床五湖は春の水芭蕉、秋の紅葉から冬の雪景色と貴重な自然を堪能できる場所です。それだけに自然を守るためのルールと、ヒグマが知床の中でも特に多い地域なので身を守るためのルールが定められています。
食事禁止・ペット同伴禁止・歩道以外進入禁止・エサやり禁止はヒグマを近づけないために厳守ですし、禁煙・ゴミ捨て禁止は自然を守るために必須ですね。ヒグマ活動期は地上の遊歩道はガイドツアーだけになります。
高架木道はクマよけも兼ねているのでちょっと安心です。時には高架木道の上からヒグマの親子が歩いているのが見えたりもします。
知床五湖からの絶景 知床連山
知床五湖から見る知床連山は新緑、紅葉、雪と様々な表情を見せてくれます。一番高い羅臼岳、中腹から噴煙をあげている知床硫黄岳など山の表情もさまざまです。
羅臼岳を見るなら知床峠
知床峠は知床横断道路の一番高いところです。ここから見る羅臼岳は冬には墨絵のような雪景色を見せてくれ、7月の残雪、秋の紅葉と美しく表情を変えます。標高738mの峠からは天気が良ければ北方領土の国後島まで見渡せます。
フレペの滝は乙女の涙
フレぺの滝は川から落ちてくるのではなく断崖の途中からしみだしています。知床連山の雪解け水や雨水が地面に吸い込まれ、地上100mくらいの高さの割れ目からハラハラと落ちています。「乙女の涙」といわれる所以です。