【インタビュー】新婚旅行で世界一周した夫婦が、農園「めぐるふぁーむ」を始めたわけ
キャリアと人生 ・2022年1月23日(2022年1月23日 更新)
ライター
旅する臨床検査技師けーちゃん。訪問国数は43ヶ国。臨床検査技師として働く傍ら、出張撮影サービスのカメラマンをしたり、世界一周をしたりアメリカ横断したり、カナダに住んでみたり、フォトコンテストで世界1位になったり(IPA 2023)。「やりたい事は全てやる、行きたい所は全て行く」をモットーに世界中を旅しています。好きなことはカメラと美味しいチョコレート探し。今の目標は宇宙旅行。
「めぐるふぁーむ」とは
次にお二人が運営している農園「めぐるふぁーむ」について聞きたいと思うのですが、この名前にした経緯は?
僕らが世界一周でいろいろな場所を「めぐって」いたのと、旅中に体験した、自分たちが食べた物が次の食べ物になる循環という意味の「めぐる」を掛けて命名しました。
食材は良いものを選んで食べたいし、それなら自分たちで作りたいなぁって思って始めました。
畑でとれたお野菜
世界一周する中で「日本って便利だなぁ」と感じたんです。レストランで働いているとき、「ナス」って書いてFAXで送ると、毎回同じ大きさのナスが、旬に関係なく年中届くんですよ。それに違和感を抱いていました。
当時たまたま野菜を作るところを見せてもらう機会があったんですが、「料理はするけど野菜のこと詳しく知らないな」って思った経験もあって。帰国後に農業の研修を受けて、その後に自分たちで農業を始めました。
たしかに、近所のスーパーでさえも旬じゃない野菜を売っていますよね。自分たちで野菜を作ってみてどうですか?
2021年の春から、無農薬・無化学肥料で年間100種類以上の野菜を栽培しているんですが、天候や異常気象なんかと戦いながら頑張っています。自然が相手だからギャンブル感があって、パチンコやっているみたい!やったことないけど(笑)
今は不便を楽しむというか、昔からあるものも大事にしたいなぁって思いながらやっています。
「めぐるふぁーむ」で作った野菜は販売もしていますか?
京都の「
ネイキッドマーケット」っていうプラフリーでお買い物ができるマーケットで販売しています。
また、季節のお野菜詰め合わせセットなど、発送しています。ぜひ、お気軽にお問い合わせくださいね♪
作るだけじゃない、体験型の農園
味噌づくりイベント
「めぐるふぁーむ」では野菜を作る以外にもいろいろやられていますよね?
農業体験や味噌づくりイベントを開催しています。自分が経験してきたことを伝えたいなぁと思って。
もちろん子どもに伝えたいという想いはあるけど、食卓を作るのは大人。だから、1番は大人にこそ体験してほしいなって思っています。
「野菜を作って売るだけ」というのにはあまり魅力を感じていなくて……。
「野菜がどうなってるか知りたい」という思いとか、海外で経験してきたことがきっかけで始めたことなので、今は畑を拡大してるけど、いずれは縮小していって、体験して学んでもらえる農園にしたいなぁと思っています。それも「めぐる」ですね。
二人だからこそ伝えられること
朝焼けのウユニ塩湖と岡夫婦
旅好きが集まる場で知り合ったお二人でしたが、ちゃんとお話を伺ったのは初めてでした。
「めぐるふぁーむ」のお野菜を食べたことがあるのですが、無農薬、無化学肥料で作られているという安心感はもちろんのこと、とてもおいしくて感動したのを覚えています。
お二人によると、無農薬の野菜や有機肥料で育てた野菜がすべて「安心安全」かというと、そうではないとのだとか。必要以上に肥料を与えることで虫が寄りつき、逆に害のある成分が増えたりするのだそう。
野菜のことを理解し、「良い野菜をつくりたい」という思いがあるからこそ、こんな良い野菜を栽培できるのだなとお話を聞いて納得しました。
また、野菜を栽培するだけの農園ではなく、「体験を提供していきたい」というお二人。多くの旅を通してさまざまな経験をした二人だからこそ伝えられることが多くあるように思います。
ぜひ一度「めぐるふぁーむ」の公式インスタグラムを覗いてみてくださいね。
All photos by めぐるふぁーむ
ライター
旅する臨床検査技師けーちゃん。訪問国数は43ヶ国。臨床検査技師として働く傍ら、出張撮影サービスのカメラマンをしたり、世界一周をしたりアメリカ横断したり、カナダに住んでみたり、フォトコンテストで世界1位になったり(IPA 2023)。「やりたい事は全てやる、行きたい所は全て行く」をモットーに世界中を旅しています。好きなことはカメラと美味しいチョコレート探し。今の目標は宇宙旅行。