ライター
MANARiN 観光PR・企画 / フォトグラファー

沖縄生まれ沖縄育ち。強い地元愛から沖縄の魅力を自身のSNSで発信している「自称・沖縄観光大使」。離島巡りが大好きで沖縄の37ある有人離島の中で25離島を訪問。

有名な観光地で人気のスポットを巡るだけが旅ではありません。時には自分自身で自分だけの居場所を見つけるのも、旅の醍醐味。

そんな「見つける」旅の代表格ともいえる、ローカルな離島の旅、したことありますか?

今回は、沖縄生まれ&沖縄育ちの私・MANARiNのお気に入りの沖縄離島のひとつ、「津堅島(つけんじま)」の旅をご紹介。

観光客が多すぎない沖縄本島の離島で、決まりきった定番ルートではなく、自分のお気に入りスポットをめぐったり、日帰りせずにゆったりと宿泊して、静かな夜と星空を堪能したり。そんな、癒やされ旅の過ごし方を紹介します。

津堅島までのアクセス情報

沖縄・津堅島のフェリーくがに
まずは、津堅島までのアクセスについて。

津堅島までは、沖縄本島中部・うるま市にある平敷屋(へしきや)港から、船でアクセスが可能です。平敷屋港へは、那覇空港から車で約1時間。

フェリーが1日3便、高速船が1日2便の、合計5便が運航しており、フェリーは約30分、高速船は約15分の移動時間です。

■詳細情報
・名称:平敷屋港・神谷観光
・料金:フェリー往復 1240円、高速船往復 1530円
・公式サイトURLはこちら

自分のペースで好きなことができる島

沖縄・津堅島を自転車で旅するMANARiN
津堅島は周囲7キロほどなので、移動手段はレンタサイクルがオススメです。今回は、ターミナル近くの商店「あずま」で自転車を借りました。島の特産品である「にんじん」畑を両脇に、どこまでも伸びていく坂道を一気に駆け抜けながら、「さぁ、今回はどんな旅にしようか」と考えます

津堅島のひまわり畑
自転車で移動中、たくさんのひまわりが咲くスポットに辿り着きました。私が以前に島を訪れた際にはなかった場所です。訪れるたびにちょっとした変化があるのも、離島旅ならではの楽しみです。青空に浮かぶ入道雲といくつものひまわりが「大人の夏休み」を演出してくれました。

島の癒やされスポット紹介と、私の過ごし方

沖縄・津堅島のにんじん展望台
先ほどにんじん畑を通り過ぎてきたことからもわかるように、津堅島は「キャロットアイランド」とも呼ばれています。そしてこちらは、それを象徴するような「にんじん展望台」。地面から引っこ抜かれた、にんじんのような可愛らしい見た目をしていて、私のお気に入りのスポットです。

沖縄・津堅島のにんじん展望台
津堅島で一番高い場所に位置しており、階段を上った最上階からは絶景が楽しめます。なお、正面に見えるのは沖縄本島。当たり前なのですが、いつもここに来ると「私は今、離島に来ているな」と再認識させられます。

沖縄・津堅島のにんじん展望台
今回は、にんじんの窓から顔を出してみました。意味はありません。そんなどうでもいいことができる豊かな時間があるのも嬉しいのです。

都会にいると、「次は〇〇しないと」「〇時の電車に乗らないと」と急かされることの方が多いので。離島にいると、都会とは別次元にいるかのような、ゆったりとした時間が感じられます。「島時間」とも言われていますね。

沖縄・津堅島のヤジリ浜
「ヤジリ浜」も、津堅島でぜひ訪れてほしい私のお気に入りスポットです。白く美しい砂浜と青い海と空が、心を穏やかにしてくれます。波打ち際に沿ってビーチを歩いたり、波音を聞きながらぼーっと海を眺めたり。観光客があまりいない島だからこそ、ありのままの自然を体全体で感じることができるーー。贅沢なひと時です。

沖縄・津堅島
この日はとても暑かったので、海に素足を浸してしばしのクールダウン。沖縄の離島は日陰も少なく自動販売機もあまりないので、夏場は水分補給と暑さ対策をしっかりとしましょう。

■詳細情報
・名称:ニンジン展望台
・住所:沖縄県うるま市勝連津堅1378
■詳細情報
・名称:ヤジリ浜
・住所:沖縄県うるま市勝連津堅 周辺

津堅島は沖縄民謡の「発祥の地」。島の唄声に耳を傾けて

沖縄・津堅島の赤犬子生誕の地
津堅島は、琉球の三線音楽の始祖として尊崇される「赤犬子(アカインコ)」が生まれた場所でもあります。沖縄民謡に代表される、その独特な音楽文化と唄三線は今や世界各国に届いており、国内では多くの沖縄出身アーティストが活躍中。そのすべての始まりは、この島というわけです。

沖縄・津堅島のシヌグガマ
そして、「シヌグガマ」はその赤犬子が生まれた洞窟。島には「身ごもった読谷村楚辺(沖縄本島中部の地名)の女性が、身の危険を避けるため津堅島に渡り、島のシヌグガマで生んだ子が赤犬子」という伝承が残っています。

沖縄・津堅島
そんな神聖な場所で、三線を弾かせていただきました。三線が奏でる音、島が奏でる波の音や風の音。ここでしかできないセッションに心躍りました。

■詳細情報
・名称:シヌグガマ
・住所:沖縄県うるま市勝連津堅3027−4

「音楽で島おこし」民宿「神谷荘」で島唄に身を委ねる

沖縄・津堅島の民宿神谷荘
今回お世話になるお宿は、民宿「神谷荘」。この宿は、「音楽で島おこし」と題し、毎日お昼12時より音楽ライブを開催しています。様々なアーティストが出演し、沖縄民謡発祥の地・津堅島から島唄を届けています。

沖縄・津堅島の民宿神谷荘
訪れた時間はランチタイムだったので、おいしいお食事もいただきました。写真は、津堅島のもずくとにんじんを使用した「つけん丼定食(800円)」。島の恵みが丼ぶりいっぱいに詰まっています。

沖縄・津堅島の民宿神谷荘
おいしい食事と美しい島唄に癒される、贅沢な時間が過ごせました。音楽ライブはYouTubeやTiktokなどでもリアルタイム配信されているので、ぜひチェックしてください。

■詳細情報
・名称:民宿「神谷荘」
・住所:沖縄県うるま市勝連津堅1472−4
・電話番号:098-978-3027
■詳細情報
・名称:津堅島-TsukenIsland-
・Youtubeチャンネルはこちら

島に宿泊するからこそ見られる絶景がある

沖縄・津堅島の民宿神谷荘
夕日が美しいサンセットタイムは、離島に宿泊しないと見られない絶景です。民宿「神谷荘」のお手製のブランコに揺られながら、宿泊者の特権をとことん楽しみ尽くします。

沖縄・津堅島
夕日が沈んだあとの、空がオレンジやピンクに染まる瞬間もとても好きです。決して同じ日はない、自然が作り出す今日だけのグラデーションとその空間を楽しみます。

沖縄・津堅島の民宿神谷荘
島の夜の楽しみといえば、満天の星空。神谷荘から伸びる天の川はとても美しく、輝く星たちに瞳を奪われてしまいます。

旅の思い出とお土産を持ち帰る

沖縄・津堅島
楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。私が撮影した島の写真(メモリー)と島のお土産を持ち帰り、今回の旅を締めたいと思います。

沖縄・津堅島のにんじんサイダー
津堅島のお土産は「津堅にんじんサイダー」に決めました。最後までにんじん推しです。サイダーのシュワッと去っていく爽快感と、にんじんの癖になる味わい。まさしく今回の離島旅を象徴するかのようでした。

おまけ:津堅島の旅写真ギャラリー

沖縄・津堅島

沖縄・津堅島

沖縄・津堅島

沖縄・津堅島

All Photo By Inoue Kou

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《離島特集》まだ知らない日本の魅力を探して

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