アフリカの大陸の北東部にある「チュニジア」は美しい地中海ビーチ、壮大な遺跡、サハラ砂漠、ヤシの茂るオアシスなど旅人たちにとって憧れの国でした。しかし、観光客襲撃のテロもあり国家非常事態宣言が出されていました。
その後、2015年10月9日にはチュニジアの民主化に貢献した「チュニジアン・ナショナル・ダイアログ・カルテット」がノーベル平和賞を受賞!
日本人にとって馴染みの薄い国なので、一体どんな場所なのか「世界遺産」を軸にご紹介します。
チュニス
チュニジア共和国の首都で、アフリカ有数の工業・商業の中心地です。歴史は古く、古代フェニキア人によって建設されたチェニェスが起源で、以来様々な国の支配下となってきました。
メディナと呼ばれる旧市街地にはアグラブ朝やハフス朝時代にまでさかのぼる建築物などが残り、1979年より世界文化遺産に登録されています。
スース
サヘルの真珠という別名を持つ美しい街、スース。紀元前9世紀ごろにフェニキア人によって築かれ、ローマ帝国、ビザンチン帝国、ノルマン人、フランスと様々な国の支配下に置かれてきた歴史を持っています。
旧市街にはグランド・モスクをはじめリバトやスース考古学博物館などがあり、1988年に世界文化遺産に登録されています。
イシュケル国立公園
イシュケル湖を中心に広がる湿地帯です。長い間、フサイン朝の狩猟地となってきたために手付かずの自然がそのままになっており、1980年に世界自然遺産に登録されました。
毎年ハイイロガン、コウノトリ、フラミンゴなど数多くの渡り鳥が訪れる貴重な中継地となっています。しかし、湖の水源となっている川へダムが建設されたことによって生態系が大きく代わり、1996年より10年間、危機遺産となっていました。
カルタゴ遺跡
チュニス湖の東にかつてあった古代都市国家の遺跡です。伝説によると紀元前814年に建国されたと言われており、実際に出土している最古の遺物は紀元前8世紀後半のものとされています。