豊かさを感じられる体験の一つとして旅があり、旅と豊かさを掛け合わせながら仲間と豊かさについて考えるTABIPPO主催のコミュニティ「POOLO LIFE」。50~70人の多様な仲間とともに学びあい、自己ビジョンとライフデザインの指針を発見する8カ月間のコースです。
この記事では、POOLO LIFEの魅力を探るため、POOLO 3期生(現:POOLO LIFE 3期)のノスケさんに話をうかがいました。
現在ノスケさんはワーキングホリデーでニュージーランドに滞在中。「POOLOはたき火のような場所」と表現するノスケさんの8カ月間の学びとその後の変化を紐解いていきます。
ノスケさん(右)とPOOLOのコミュニティマネージャーのハヤトさん(左)
「豊かさ」というキーワードに心惹かれて入会を決意
−−ノスケさんがPOOLO(現:POOLO LIFE)に入ったきっかけを教えてください。
新しいつながりがほしかったんです。会社でも新しい出会いはたくさんあるものの、社外の人とのつながりもほしいと思っていました。そんなときに「そういえばPOOLOってあったな」と思い出したんです。
−−POOLOをもともとご存じだったんですね。
1期生を募集していたときから、存在はなんとなく知っていました。本格的に興味が湧いたきっかけは、2期生だった友人から「自分と同じような価値観の人が集まっていて、いい関係性が築けるし、新しい出会いがあるよ」と言われたことです。
3期生は「豊かさ」にフォーカスして募集されていたこともあり、「これだ!」と感じました。
−−「豊かさ」というキーワードに惹かれたのはなぜですか?ちょうど自分の中でホットワードだったんです。
僕は人事研修部署で、若手社員が「これからの人生をいかに豊かに生きていくか」を考える研修を担当していました。
ただ、研修で豊かさについて語っているわりに「自分の豊かさ」に対する答えが出ていなくて。同僚とも「豊かさってなんだろうね」と話していたタイミングだったんです。
POOLOに入会すれば、視野が広がって、「豊かさってなんだろう」に対する答えが見つかるかなと思いました。
人事研修部時代。自分とはどんな人間なのかひたすら迷っていた
メンバーと一緒だからこそやり遂げられた「俺んとこおいで企画」
−−POOLOでは実際どんな活動をしていたのですか?
旅や豊かさの専門家たちによるオンライン講義を受けたり、運営から出される課題についてチームで考えて実践・振り返りをくり返したり。
一定期間ごとにチームが変わりますし、8カ月かけてオンライン・オフラインともにさまざまなイベントが開催されるため、自然とメンバー同士の関わりが深くなっていきます。
−−チームが変わるのもいいですね!一番印象に残っているエピソードはありますか?
居住地や地元にメンバーを呼ぶ「俺んとこおいで企画」で、当時住んでいた淡路島にPOOLOメンバーが20人も来てくれたことです。
ただ、ちょうど台風が上陸していたタイミングだったんです。「開催できるだろうか」という不安でいっぱいで、予定していた内容ができないとしたら、その場で代替案を決めなければいけません。
大変でしたが、POOLOのみんなは企画する楽しさと大変さを理解し、一緒になって前向きに考えてくれました。POOLOメンバーと一緒だったからこそ最後までやり遂げられたのだと思ってます。
−−台風!大変だったのが想像できます。どんなことを企画されたのですか?
農業体験、浜辺でのたき火や海でのSUP、夜な夜な豊かさについて語り合うなど、日常生活ではできない時間をみんなで共有しました。
自分の内側に眠っている感情や捉えきれていない部分にも耳を傾けてもらう経験は、参加者にとって貴重なものになったようです。「ずっと蓋をしていた自分の感情に気づけた」というメンバーも多くいました。
台風上陸の中、全国から20人も参加してくれた
内側の自分に耳を傾けるイベントは参加者・主宰者どちらにも気づきがあった
さまざまな背景を持ったメンバーと旅と対話することで、新しい自分に出会えた
−−ノスケさんにとって、POOLOとはどんな場所ですか?
たき火のような場所です。
POOLOの、みんながいてみんなで作り出す、その空間が好きなんです。みんなそれぞれが、自分のしたいことをしているだけなのに心地いい。
まさにたき火をみんなで囲んで見つめている感じだし、自分の得意なことやできることをやっていく感覚も似ていると思います。自然とそれぞれの動きを肯定してくれる雰囲気があるというか。
それと、焚き火って鎮火しているときが一番熱が高いんです。それもPOOLOっぽいなと思います。
8カ月という期間を通してコミュニティ全体の火が育っていくだけでなく、個人個人の関係が深まり、自分の考え方もアップデートもされていく。そして卒業してからも、たき火の名残りで自分の熱量がどんどん増していく。この様子も似ていると感じたんですよね。
淡路島でも浜辺でたき火をしながら「豊かさとは」を語り合った
POOLOは「心で対話できる深いつながりができる場所」
−−現在ニュージーランドでワーキングホリデー中とのことですが、POOLOに入ったからこそ挑戦しようと思ったのですか?
実はPOOLOに参加する前から検討していたんです。ただ、コロナ禍でビザの承認が保留になっていて、夢は遠のいていましたし、行きたいという気持ちも薄れていました。
ところがPOOLO参加中にビザの承認が下りたんです。POOLOメンバーからの刺激を受けて挑戦したい気持ちに火がつき、卒業する頃にはニュージーランド行きが決定していました。ある意味、来るべくして来たタイミングだったと思います。
−−それはすごいタイミングですね。ニュージーランドでの生活を通して、何か変化はありましたか?
「自分は自分でいいんだ」と受け入れられるようになりました。「自分の弱いところ、ダメなとこ、良いところ、全部自分として捉えていいんだ」と受け入れられたときに、自分に素直になれたんです。
広い空と大自然を前に自分は自分でいいと思わせてくれた
具体的には、才能とは天から与えられた能力ではなく、努力せずついやってしまうようなことであるという考え方に出会ったんです。
そんなタイミングでPOOLO3期生の仲間が日本から遊びに来てくれて、お互いの才能や強みについて長い時間、対話をしました。
自分では欠点だと思っていたことが、相手にとっては努力してもできないすごい能力だったことがわかったり、見栄や背伸びをしようとする自分に無意識レベルで嫌悪感を抱いていたことに気づいたり……。
自分の外側と内側を一致させようとしつつ、つっかえていた深い部分を認識したことで、モヤモヤが一気に晴れて人生が一変しました。
−−帰国後のライフデザインはイメージされていますか?
ニュージーランドで自分が変わるきっかけになった「才能」と、 淡路島でやってきた「自然の中での非日常体験を通して自分とも仲間とも対話する」という2つのコンテンツを掛け合わせた場所づくりをしたいと思っています。
−−最後に、POOLOはどんな人におすすめしたいですか。
自分に自信をつけたい人、現状に物足りなさを感じていて一歩踏み出したい人、心で対話できる深くて新しいつながりがほしい人におすすめしたいです。「周りにも同じように悩んでいる人がいるんだ」と知れますよ。
POOLOでは、運営チームが本気で参加者同士の関係性を深められるように設計してくれています。
どんな人でもいろんな人と関われて、楽しく参加できる環境になっているので、自分を変えたい人、自分が変わったという実感を持ちたい人、自分を変えるきっかけがほしい人にとっては、人生をかけてでも入る価値があると思います!
メンバー主催のPOOLO大運動会。(photo by Sapana)
愛知県出身 1997年生まれ。POOLO3期生
新卒で入社した人材会社にて新規研修教育事業を担当し2023年3月退職。その後フィリピン留学を経て現在はニュージーランドにてワーキングホリデーで滞在中。現地の様々な場所を暮らすことをモットーに土地を転々としながら複数の仕事を経験している。
帰国後は、自然の中で「才能」を通じて自分を受け入れられる場作りを企画検討中。
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