私は北海道へ年に2-3回行く。2023年は4回行ったか。
空港でこの広告を見ると「北海道来たな〜」という気持ちになる(photo by miii)
もう何度足を運んだかわからないくらい、北海道へは行っているけれど、それでもある一定の時間が経つと無性に行きたくなる、私にとって北海道は夢の国のような場所だ。
夢の国の入り口として使うのは大抵、正面入り口とも言えるであろう新千歳空港だ。空港から札幌市内へと行き、そこで旅の体制を整えて各所へ足を伸ばすことが多い。
つまりだ、よくよく思い返してみると私は札幌をきちんと満喫してみたことはなかったかもしれない。そこで今回は冬の札幌だけを楽しむべく、1泊2日で行ってきた。
見出し
- 1温泉しかないと思っていてごめん。一泊二日でも足りない定山渓。
- 1.1北の大地ならではな冬の楽しみ方「雪見ラフティング」
- 1.2アクティビティを楽しんだ後は腹ごしらえを。[埜ノ山キッチン はるらんな]
- 1.3意外とこどもより、おとながハマってしまう「くるくるバウムクーヘン作り」
- 2札幌に来たからには外したくない、70周年を迎える成吉思汗の聖地[成吉思汗 だるま]
- 3持ち込みOK。ワーケーションもOK!?自由に楽しめる札幌新名所[AOAO SAPPORO]
- 4番外編① 2024年1月16日オープンのSAPPORO STREAM HOTEL
- 5番外編② 老舗も楽しみたい。そんなときに行きたい[札幌 新倉屋 本店]
- 6さいごに
温泉しかないと思っていてごめん。一泊二日でも足りない定山渓。
ふらっと定山渓で立ち寄った足湯スポット「心の里 定山」(photo by miii)
「定山渓(じょうざんけい)」と聞いて「温泉」を思い浮かべる人は多いのではないだろうか。無論わたしもその一人だ。
札幌から1時間弱ほど車を走らせて行くことのできる「定山渓」。それだけの時間車を走らせても札幌市内であることに驚きつつ、さすが北海道だなとその土地の広さに感心する。
札幌からアクセスの良い“湯どころ”として有名な定山渓だが、まったくもって“温泉しかない”なんてことはなかった。なんなら1泊2日定山渓でも十二分に満喫できるだろう。
では何が体験できるのか。
北の大地ならではな冬の楽しみ方「雪見ラフティング」
(photo by miii)
「雪見ラフティング」というアクティビティを聞いたことはあるだろうか。
名前から推測できる通り、「雪」を「見」ながらのラフティング(6~8人乗りのゴムボートに乗り、パドルを使って川を下っていくアウトドアアクティビティ)だ。冬の雪を眺めながらのラフティングは聞いたことない、楽しそうだと思って体験してみた。
体験時間は約120分ほど。
最初にゴムボートごと川へ滑り落ちるこれがこのアクティビティのなかで一番激しいアクションかもしれない
豊平川の上流で冬のラフティングを楽しむ。意外だったのだが、この「雪見ラフティング」は激流のなか、水飛沫をあげながら川を下っていく激しいラフティングとはほど遠く、穏やかなものだった。
(photo by miii)
(photo by miii)
ボートが静かな水面を滑るように進んでいく。しんとした世界の中で水を掻き分けるパドルの音だけが響く。そこで水上から眺める雪景色は日常ではないどこかへと誘ってくれているような不思議な感覚がした。
ガイドさんがマシュマロとビスケット、紅茶を持ってきてくれていた(photo by miii)
みんなで火を囲んでマシュマロを焼いていく(photo by miii)
途中で少しだけ岸にあがり、火を焚いてマシュマロを焼く。ガイドさんが持ってきてくれたビスケットにとろとろに焼けたマシュマロを挟み、頬張る。
寒い中で食べるスモアの格別なおいしさといったら…!(photo by miii)
寒い中で食べる温かいスモアの沁みること。あたたかい紅茶との相性も抜群だ。
(photo by miii)
ボートの上から見ることができた「氷瀑」(photo by miii)
少しだけ日常からはなれ、雪に包まれた静謐な世界で楽しむ120分。気がつけば時間が経っている。小さなお子さま(対象年齢:3歳〜)も楽しめるコースなので、家族でくるのも良さそうだ。
・名称:雪見ラフティング(フリルフスリフ)
・住所:〒061-2303 札幌市南区定山渓温泉西4丁目371(心の里 埜のてらす内 野あそびベース フリルフスリフ)
・地図:
・開催時期:12月上旬~3月下旬
・開始時間:① 9:30〜(集合時間9:15まで)/ ② 14:00〜(集合時間13:45まで)
※他のアクティビティツアーが入っている場合はご対応できかねます。
※開始時刻に遅れますとツアーの参加をお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
・メール:dadadadadavo.603@hotmail.co.jp
・料金:大人(中学生以上) 7,000円 / 小人 6,000円
※お支払いは現金のみ
・所要時間:120分程度
・持ち物:手袋、帽子、ネックウォーマー等の防寒具
・服装:暖かい服装(ダウン、スキーウェア上下等の冬の防寒着、厚手の靴下を履いておくと良いです)/ 長靴、防水防寒ブーツ(レンタル500円でございます)
・公式サイトURL:https://www.friluftsliv.website/
アクティビティを楽しんだ後は腹ごしらえを。[埜ノ山キッチン はるらんな]
[心の里 埜のてらす]に入っている[埜ノ山キッチン はるらんな](photo by miii)
アウトドアアクティビティを楽しんだあとは腹ごしらえをしたい。
「雪見ラフティング」を運営している[野あそびベース フリルフスリフ]がはいっている[心の里 埜のてらす]には他にも様々な店舗が入っている複合施設だ。もちろんランチが食べられるレストランもある。それが[埜ノ山キッチン はるらんな(以下、はるらんな)]だ。
地元・札幌の農園・農場の素材をつかった地産地消の料理を提供してくれる[はるらんな]。
看板メニューの「埜のシチュー」(photo by miii)
はじめて訪れた人には札幌のごちそうを詰め込んだ看板メニューの「埜のシチュー」を試してみてほしい。地元の養豚場で育てられた「古川ポーク」を白ワインとトマトベースで煮込み、地元農園の焼き野菜がゴロっと入っている濃厚シチューだ。よもぎのフォッカチャ、季節のスープも付いてボリュームも大満足な一品。
「はるらんなサンドセット」(photo by miii)
もう少しかるめに、でも「古川ポーク」は楽しみたいという方には「はるらんなサンドセット」もおすすめ。しっかり肉厚に切られた「古川ポーク」を楽しみつつ、新鮮な野菜もたっぷりと挟まれた栄養満点のサンドイッチだ。
食後、お腹に余裕がある場合はデザートも欲張ってしまおう。どれにするか悩みどころだが、旅先に来ると私は「地名」がついた料理についつい手を伸ばしてしまいがちだ。
見た目が卵そっくりな「定山渓プリン」(photo by miii)
「定山渓プリン」。見た目はまるで黄身がのったプリンのようなデザートだが、黄身の正体はパッションフルーツが使われた甘酸っぱいジュレだった。甘さ控えめなプリントさっぱりとしたジュレは食後のリセットにもちょうど良い。
・名称:埜ノ山キッチン はるらんな
・住所:〒061-2303 北海道札幌市南区定山渓温泉西4丁目371番地
・地図:
・アクセス:<札幌から>国道230号線経由、車で約50分
<新千歳空港から>道央自動車道「新千歳空港IC」に乗る→道央自動車道「北広島IC」で下車→国道36号線経由で札幌方面へ→国道230号線経由、車で約90分
・営業時間:11:00〜15:00
・定休日:木曜日
・電話番号:050-5590-3286
・支払い方法:カード可 / 電子マネー可 / QRコード決済可
・公式サイトURL:https://kokorono-sato.jp/haruranna/
意外とこどもより、おとながハマってしまう「くるくるバウムクーヘン作り」
もし、ここまで読み、「今度札幌へ行くときは定山渓まで足を伸ばしてみようかな」と思ってくださっている方には、もう一つおすすめしたい。家族でも楽しめるが、友達同士など“おとな旅”にうってつけのコンテンツがある。
「くるくるバウムクーヘン作り」だ。
お子さんがいる家族向けなのでは?私もそう思っていた。体験するまでは。
体験してみると「くるくるバウムクーヘン作り」は思いの外奥が深く、そしてむずかしい。
竹棒に生地を塗っていく(photo by miii)
生地が垂れてしまうので高速で竹棒を回すのがコツ(photo by miii)
絶妙な焼き加減を見極めながら、生地を塗った竹棒を焚き火の上でくるくる回していく。それもできうる限り高速でだ。
均一の太さなバウムクーヘンにするために、竹棒は並行にすることをしっかり意識して。
どうみても見た目はアメリカンドッグになってしまった私のバウムクーヘン……(photo by miii)
しかしこれらが意外とできないのだ。だんだん大きくなり完成形のバウムクーヘンに近づいていくのだが、どうしてもアメリカンドッグのような形になってしまう(少なくとも私はなってしまった)。
だんだん綺麗な、均一な、あのお店に並んでいる美しいバウムクーヘンをつくるべく、おとなたちが無言になり本気で竹棒を回しはじめる。
真剣につくったバウムクーヘンは例え形がちょっとアメリカンドッグのようだったとしても、その歪さにさえ愛着が湧いてくる。
カットしてみて「バウムクーヘンらしい」年輪ができていて安心した(photo by miii)
さいごはみんなでおやつ代わりにいただきます。
どうだろうか、ここまででもかなり定山渓だけでも楽しめると思っていただけたのではないだろうか。
今回、「雪見ラフティング」と「くるくるバウムクーヘン作り」を体験させてもらったのは[心の里 埜のてらす]にある[フリルフスリフ]だ。ここでは一年を通して様々なアクティビティプランが用意されている。他の体験もおもしろそうなものばかりなので、ぜひ気になるものを試してみてほしい。
・名称:くるくるバウムクーヘン作り(フリルフスリフ)
・住所:〒061-2303 札幌市南区定山渓温泉西4丁目371(心の里 埜のてらす内 野あそびベース フリルフスリフ)
・地図:
・開催時期:通年
・開始時間:いつでも
※当日フリルフスリフスタッフまでお声がけください。
※先着順で受付を行うため、お受け入れできない場合やお待ちいただく場合がございます。
※他のアクティビティツアーが入っている場合はご対応できかねます。
・メール:dadadadadavo.603@hotmail.co.jp
・料金:1回 4,000円
※2人〜4人分のバウムクーヘンが作れます。(直径8cm、長さ15cm程度)
※5人以降は2本分の料金を頂戴いたします。
・所要時間:60分程度
・服装:暖外のテラスで行いますので季節に合わせた服装でお越しください。
・公式サイトURL:https://www.friluftsliv.website/