仲間たちとみんなで旅をしていた私たち。ある日突然プロポーズされ、ゼロ日婚。
そんな私たち夫婦は今、主語は “We” で生きる新たな人生の土台を築くため、2人で会社を辞め、ニュージーランドでワーホリ生活を送っています。
旅仲間だった私たちは、旅を通してお互いのことを理解し、交際を挟まずに結婚。そして夫婦になってからも、旅を通して絆を深めています。
はじめて夫婦がぶつかった旅
交際を挟まずに結婚し、喧嘩もほとんどしたことがなかった私たちですが、初めて大きくぶつかったのは、旅先でした。
photo by naoya shimizu
TABIPPOのツアーで知床へ。流氷の上を歩いたり、スノーシューで森の中を探検したり、大きな鮭を捌いたり。
“はじめまして”の人ばかりのツアーに夫婦で参加するのは初めてでしたが、素敵な出会いがたくさんありました。
旅はとても楽しくて、素敵な思い出で溢れているのですが、帰り際にぶつかった場面があったのです。
明らかに夫が壁を作っていることを感じ、初めての感覚に戸惑い、「なんとかしなければ…」という危機感に襲われました。
旅を振り返る『夫婦会議®︎』でお互いを知る
私たち夫婦は大事な話し合いをする時に、『夫婦会議ノート』というツールを使っています。
旅先での衝突の後も、『夫婦会議®︎』を行いました。
旅の出来事を時系列で書き、その横にそれぞれの感情を記録します。そして質問をし合いながら、お互いの考え方への理解を深めていきました。
この経験をきっかけに、私たちは旅を終える度に振り返りを行うようになりました。ネガティブなことばかりではなく、楽しかったこと、日常に取り入れようと思ったことなど、いろんなことを話し合います。
こうして話し合いを重ねるうちに、衝突も次第に減っていきました。
ニュージーランド夫婦ワーホリ
私は将来の地方移住を見据えて転職活動を始め、夫は仕事が忙しくて疲弊している頃、無人島に3泊4日で滞在する機会がありました。
ゆったりとした時間の中で、2人の今後について話し合い、会社を辞めてワーホリに行くことを決めます。
結婚をして、人生の主語が “I” から “We” に変わりました。これから2人で歩む人生をどうデザインしていくかを考えたとき、一度仕事や住む場所をリセットし、全く違う環境で2人でゆっくり過ごしてみようという決断に至ったのです。
最初にお世話になる家だけ決め、あとは真っ白な状態でニュージーランドにやってきました。2人でずっと旅をしているような日々です。
たくさん話し合う時間があって、今までの当たり前の範囲を超えた経験をたくさんして、全く違う環境で生きている人々と出会います。そんな日々を過ごす中で、少しずつ私たちの描きたい未来の解像度が上がってきました。
そして、トラブルも含めてたくさんの経験を2人で重ね、私たち夫婦のチーム力は確実にレベルアップしていると感じています。
どうして旅は夫婦を強くするのか
photo by Q
旅は、外的刺激が多いです。いつもと違う場所で、いつもと違う景色を見て、いつもと違うものを食べ、いつもは会わない人と会います。
だからこそ、夫婦で価値観をすり合わせる材料がたくさんあります。
「こんな生活できたらいいね。」
「こういう時間が好き。」
そういった会話のひとつひとつが、お互いへの理解を深め、”私たちとして” どう生きていきたいのかを考えるきっかけになるのです。
そして、旅にはトラブルがつきものです。
トラブルを2人で一緒に乗り越えることも、夫婦を強くする大きな要素です。(渦中はそれどころではないけれど!!)
さらに、同じ景色を見て、共通言語が増えていくことも大きいと感じています。
素敵な家族に出会ったり、素敵な景色を見たり、のんびり楽しい食事の時間を過ごしたり。
それが全て夫婦の共通の経験として蓄積され、2人の世界を広げてくれるのです。
結婚したばかりのご夫婦も、しばらく旅に出ていないご夫婦も、ぜひ夫婦で旅に出て、一緒にいろんな世界を見に行きませんか?