ライター

福島県出身で1990年生まれ。70カ国以上を旅するほどの旅好き。コロナ禍では国内を巡り、世界遺産検定マイスターに合格しNPO法人世界遺産アカデミー認定講師に就任。IT系広告代理店で広告運用コンサルタントとして働きながら、小笠原諸島のアンバサダーとしての活動も行う。

世界一周。

旅好きなら誰もが夢見ることかと思うのですが、25歳のときに約5ヶ月で28カ国の世界一周を経験した私は、その経験が今に活きており、実りある人生を送れています。

ちなみにそれが人生初の一人旅。

出発前はとても不安が大きかったし、現地でトラブルも起きたけど挑戦して本当によかった。

そうして世界一周をすることにしたのか、挑戦して何を思ったのか……など世界一周のことについて知っていただけると嬉しいです。

世界一周3日目にアメリカ全域の大雪で空路が大混乱。空港はとにかくカオスで本当に大変だった

TABIPPOとの出会い

大学4年の時、友達に誘われて入ったのが、世界一周団体TABIPPO。これは、いま私が記事を執筆しているTABIPPO.netの運営、TABIPPOが法人化される前の学生団体です。

元から海外旅行が好きで、就活も無事終わり、時間を持て余していたこともあり、運営スタッフとしてジョインすることにしました。

当時のイベントのキービジュアル。懐かしすぎる。
当時は、世界に旅に出る同世代の若者を増やすことを目的に、約2000人のお客さんを呼ぶイベントを企画・運営していました。

スタッフの中には世界一周経験者も多く、話を聞くなかで想定よりも世界一周へは安く行けることなどを知り

「世界一周は誰でもできる」

ということを強く認識しました。

そして、それと同時に私も世界一周への憧れを持つようになりました。

企画していたイベントは満員御礼の大成功。次は私の世界一周の夢を叶えるために動き出しました。

業務に没頭した社会人1~3年目

まずは、内定先に入社を半年遅らせられないか、役員に直談判。

もちろん呆気なくNGだったのですが、その時に

「必ず仕事で成績を残すので長期休暇をもらい、世界一周に行かせて欲しい」

とお願いし、事前に上層部を握っておきました。

その後私は約2年半がむしゃらに働き、どんどん数字をあげ、社内でNo1の営業になることができました。

営業が向いており単純に仕事も楽しかったのですが、“世界一周”という目標があったから成し遂げたのだと思います。

そして役員から長期休暇の承諾をもらい、以下のことが決まりました。

☑︎期間は約5ヶ月間で予算は約200万
☑︎効率よく回るために事前にルートは確定させておく
☑︎東回りで南米を中心に旅する
☑︎目的は大好きな世界遺産を巡ること

長期間なので、業務は一度全部引き継ぎました。

平日は遅くまで働き、休日に世界一周の準備。

仕事も趣味も充実しており、本当に楽しかったしワクワクしていたのを覚えています。

いざ出発の前日は会社の人から激励の言葉を貰い、やっと夢が叶うんだと思うと涙がでてきました。

出発の当日もいろんな人から連絡を貰い朝から涙。

長年の夢が叶うことの嬉しさと、初めての一人旅が世界一周で長期旅程であることの不安さ。身寄りがない南米旅への恐怖心……。

いろんな感情が入り混じり、飛行機が離陸した後も泣いていました。

アルゼンチンにあるロス・グラシアレス国立公園では運良く大きな虹がかかっていた
結果として、約5ヶ月間の世界一周、初の一人旅は大きなトラブルもなく無事に帰国。

帰国便に搭乗したときにCAさんから「おかえりなさい」と言われた時は、安堵もあり涙しました。

“世界一周”という挑戦を経て感じた3つのこと

目標を持つ大切さ

世界一周には時間のほかにお金も必要なため、それら資金を確保するためにも、「仕事」は切っても切り離せないことだと思っています。

私は”世界一周をする”という目標を持っていたため仕事を頑張ることができました。

仕事を辞めて行くことも検討したのですが、自分の性格上帰る場所がある方がいいなと思っていたため、会社は退職せず、有給と休職で世界一周にいきました。

引き継ぎ等でまわりにも負担をかけるためそれに恥じぬ結果を出そうと常に思っていました。

もちろん失敗もたくさんして、辛いことも多々あったのですが、“世界一周をする”目標があったので頑張れたんですよね。

どんなことでもいいので目標を持ち続けるって非常に重要だなと思いました。

エクアドルにあるガラパゴス諸島にいる固有種のアオアシカツオドリは顔と足が青くてラブリー!

行動力が更に培った

初めての一人旅が世界一周。

出発するまではとにかく不安でした。しかし行ってみるとずっと一人でいる時間というのはほぼありませんでした!

現地で旅人と仲良くなって一緒に行動を共にしたり、言葉がなかな通じなくても現地の人はとても親切にしてくれたり。トラブルが起こってもどうにかなるし、一人だからどうこうというのは全くなかったです。

イスラエルの嘆きの壁は不思議な空間だった
ご自身の行動力さえあれば、どこへでも行けるし、どうにかなる。

この世界一周を経て、行動力が更に増して、どんどん行きたい場所=目標が増えていきました。

旅がもっと好きになった

世界一周をすると価値観や人生感が変わると言っている旅人も多いかと思いますが、正直、私はそこは変わりませんでした。

唯一変わったことといえば、より一層旅が好きになったことだと思っています。

北アイルランドにあるジャイアンツ・コーズウェイは六角形の柱状節理が無数にある
世界には素晴らしい場所がたくさんある。なので私は今でも旅をし続けています。

まとめ

私は学生団体TABIPPOで感化され、世界一周を挑戦しました。

この世界一周があったから旅がより一層好きになり、行きたい場所が更に増え、仕事に対しても高いマインドを持てています。

絶やすことがない”目標=旅”に向けて私はこれからも挑戦していきます。

All photos by Tamami Mizunoya

ライター

福島県出身で1990年生まれ。70カ国以上を旅するほどの旅好き。コロナ禍では国内を巡り、世界遺産検定マイスターに合格しNPO法人世界遺産アカデミー認定講師に就任。IT系広告代理店で広告運用コンサルタントとして働きながら、小笠原諸島のアンバサダーとしての活動も行う。

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