仁淀川と山
ライター

田舎の古民家で暮らす27歳のマーケター。ゼロ日婚をした夫と2人でニュージーランドにてワーキングホリデー生活を送る。帰国後はフルリモートで会社員をしながら田舎暮らし。趣味は料理で、現地での暮らしや食文化に触れるような旅が好き。「主体的な選択で、幸せな人生をデザインできる人を増やしたい」という想いを胸に発信をしています!

今年も夏がやってきました。

半袖で出かけることが増え、太陽の日差しを感じるにつれて、夏らしい旅をしたくなってきますよね。

そんな夏旅の行き先として、私がおすすめするのは高知県です。

四国の南端に広がるこの土地は、夏を満喫できる場所。冷たい川の流れに身を任せ、山の風を感じ、夏にしか楽しめない幻の魚に舌鼓……。

そんな感動の連続が、あなたを待っています。

仁淀川で、激しく穏やかな冒険

仁淀川でラフティングPhoto by Ultimate River
さあ、まずは仁淀川へ向かいましょう!夏らしさ全開のアクティビティ、ラフティング。ゴムボートに乗り、パドルを使って川下りを楽しむ、スリル満点の冒険です。

「仁淀ブルー」と呼ばれる美しい川が、最高の遊び場に。ガイドさんの掛け声とともに川の流れに身を委ねれば、大自然を全身で楽しむ時間が始まります。激流を下る瞬間の爽快感がたまりません!一緒に川を下る仲間たちとの一体感も高まります。

そして……穏やかな流れにたどり着いたら、川にぷかぷかと浮かんでみてください。空を見上げながら水に包まれる至福の時間。忙しい日々も、疲れた心も、美しい川の透き通った水が全てを癒してくれます。

仁淀川に浮かぶPhoto by Ultimate River
川下りの途中で出会う沈下橋の美しさにも、きっと心を奪われるはず。じつは、映画『竜とそばかすの姫』の舞台にもなったこの風景。物語の主人公になったような気分で、橋の向こうに広がる山々を眺めてみてください。

市場で出会う、幻の魚

久礼大正町市場
次にご紹介したいのが、久礼大正町市場での特別な出会いです。朝の市場の活気って、なんてワクワクするのでしょう!

8月から9月にかけて、ここでしか味わえない奇跡の魚があります。その名も「メジカの新子」。釣り上げてから半日しか味わえない、まさに幻の魚です。

メジカの新子市場でいただいた、メジカの新子のお刺身
こんなにモチモチしたお刺身は初めて……!今まで食べたどの魚とも違う、上品でありながら力強い旨味。高知の柑橘「四万十ぶしゅかん」と、醤油でいただきます。この時期に、ここでしか味わえない美味しさが、「来てよかった!」と思わせてくれます。

市場を歩いていると、地元の漁師さんや魚屋さんとの会話も弾みます。食べ方や特徴を、親切に教えてくれる温かさ。その土地の人たちとのふれあいも、旅の醍醐味ですよね。

■詳細情報
・名称:久礼大正町市場
・住所:高知県高岡郡中土佐町久礼大正町6372
・地図:
・オススメの時期:メジカの新子が食べられるのは8,9月
・公式サイトURL:https://xn--3iqz5v2uac6ljot32netg.com/

スーパーで宝探し! 地元グルメを満喫

じつは、高知旅行でひそかに楽しみにしていたのが、スーパーマーケット巡り。地元の人たちが日常的に食べているものに出会えるスーパーが、私の心踊るスポットなのです。

カツオのチチコスーパーで見つけたカツオのちちこ
さっそくカツオの「ちちこ」という部位を見つけ、「これ、なに!?」と思わず写真を撮ってしまいました。高知といえばカツオですが、こんな珍しい部位まで売られているなんて。もちろん購入し、その日の夕飯の一品として調理してみました。

お刺身コーナーで好きな魚を選んで、自分たちだけの皿鉢(さわち)料理を作ってみるのも楽しい体験です。

皿鉢料理自分たちで盛り付けた皿鉢料理
皿鉢料理とは、高知県の郷土料理で、大皿に様々な料理を豪快に盛り付け、大勢で囲んで食べるときの料理様式のこと。この日は民泊の宿に泊まって、みんなで皿鉢料理作り。どの魚にしようか、どう盛り付けようか……考えているだけで夢中になってしまいます。

四国カルストで空に近づく

四国カルスト四国カルストの景色
仁淀川で川を満喫しましたが、今度は空に近い場所へ!四国カルストは、まるで天空の世界に迷い込んだかのような場所です。

標高1,000メートルを超える高原に広がる草原は、360度の大パノラマ。石灰岩がポツポツと顔を出す独特の景観は、どこを切り取っても絵になります。夏でも涼しい風を感じられて、思わず両手を広げて深呼吸したくなる開放感!

高知県と愛媛県の県境では、ついつい反復横跳びをしてしまいました。右足は愛媛、左足は高知。そんなささいなことでも、仲間と一緒に笑いながら楽しめるのが旅の素晴らしさですよね。

美味しいアイスのワンダーランド

高知には、美味しいアイスがたくさんあるのをご存知ですか?

高知のアイス3種のアイスを食べ比べ!
私が子どもの頃から大好きな高知アイスのゆずシャーベット。あの酸味と甘みの絶妙なバランスを味わうと、懐かしい気持ちになります。高知に縁もゆかりもなかった私ですが、このアイスが大好きなのです。四万十の栗を使ったアイスも、ミレーアイスも、どれもこれも魅力的で選ぶのに困ってしまうほど。

たくさんのアイスが楽しめる道の駅を見つけ、一緒に旅をしていた友人たちと、分け合いながら楽しみました。夏旅はやはり、アイスを食べたくなりますね。

ミレービスケットの衝撃体験

最後にご紹介したいのが、高知のスーパーで体験したミレービスケットの衝撃です。

ミレービスケットはご存知ですか?食べると止まらなくなる素朴な美味しさと、独特なキャラクターで知られる、高知県の定番おやつです。

普通の塩味しか知らなかった私にとって、あのミレービスケット売り場の光景は忘れられません。

ミレースーパーには必ず充実したミレーコーナーが!
棚一面にずらりと並ぶ、色とりどりのパッケージ。キャラメル味、コーヒー味、トリュフ風味、コーンポタージュ味、生姜味……。「こんなにあるの!?」と思わず声に出してしまいました。

一緒に旅した仲間とそれぞれ違う味を買って、食べ比べ大会のはじまりです。ひとつひとつ味わいながら「これ美味しい!」「こっちもいける!」と盛り上がる時間。私のイチオシはクワトロチーズ風味。売っている店と売っていない店があり、珍しい味は一期一会。

あなたもぜひ、「推しミレー」を見つけてみてください。

夏の高知で、心が躍る瞬間を

高知の夏は、予想を超える感動が詰まっています。川の冷たさに声を上げ、山の絶景にため息をつき、初めて味わう魚の美味しさに興奮する。

そうした瞬間の積み重ねが、きっとあなたの心に深く刻まれるはず。大自然の雄大さと、地元の人たちの温かさ、そして思いがけない発見の数々……。

夏だからこそ輝く高知の魅力を、ぜひあなた自身の肌で感じてみてください。

Photos by Yuka

ライター

田舎の古民家で暮らす27歳のマーケター。ゼロ日婚をした夫と2人でニュージーランドにてワーキングホリデー生活を送る。帰国後はフルリモートで会社員をしながら田舎暮らし。趣味は料理で、現地での暮らしや食文化に触れるような旅が好き。「主体的な選択で、幸せな人生をデザインできる人を増やしたい」という想いを胸に発信をしています!

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