新羅の首都「慶州」は、韓国の歴史ドラマ「善徳女王」や「花郎」の舞台となった街。
韓国の新幹線KTXに乗れば、ソウルから約2時間、釜山から約30分でアクセス可能です。
慶州には、世界遺産に登録されているお寺や古墳群、伝統的な暮らしを体験できる施設など、歴史好きにはたまらないスポットがたくさん!
今回は、歴史と旅が大好きな筆者が、自身の旅を基に、慶州を1泊2日で満喫できるモデルプランを考案しました。
歴史好きなみなさんが楽しめる旅程となっています。ぜひ、最後までご覧ください!
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【1日目】ソウル・釜山から慶州へ
慶州へは、KTXを使ってソウルから約2時間、釜山から約30分で行くことができます。
注意しなければならないのが、KTXの到着駅は「新慶州駅」ですが、街の中心は「慶州駅(※現在は廃駅)」ということ。
新慶州駅から慶州駅周辺にはバスで行くことができますが、1時間ほど時間がかかるためご注意ください。
釜山から慶州へ向かう場合は、慶州駅周辺にあるバスターミナルに到着するため、高速バスの使用が便利です。慶州行きの高速バスには、釜山総合バスターミナルから乗車できます。
仏国寺(ブルグクサ)
慶州に到着したら、まずは世界遺産「仏国寺」に向かいます。
新慶州駅からは700番、慶州駅周辺からは10番、11番、700番のバスに乗車。所要時間は、新慶州駅から約2時間15分、慶州駅周辺から約1時間15分です。
朝の移動で疲れている場合は、駅周辺や街で休憩してから移動するのがおすすめです。
仏国寺は、新羅の仏教文化の中心となったお寺で、世界遺産。諸説ありますが、建立が始まったのは751年といわれています。
広大な敷地には、細部まで丁寧に装飾された美しい建物がたくさん。筆者は、あまりの壮大さと、緻密な模様が描かれている建物の風貌から、まるでお寺ではなくお城のように感じました。
同時期の日本のお寺とは、全く異なる様相で、同じ仏教でもこんなに差があるのか!と違いを楽しめるスポットです。
・名称:仏国寺
・住所:385 Bulguk-ro,Gyeongju-si,Gyeongsangbuk-do,Korea
・地図:
・アクセス:新慶州駅から700番、慶州駅周辺から10番、11番、700番のバスに乗車(下車:仏国寺)
・営業時間:9:00~18:00
・公式サイトURL:https://www.bulguksa.or.kr
石窟庵(ソックラム)
仏国寺を満喫した後は、次の世界遺産「石窟庵」へ。
仏国寺から石窟庵へは、両者を結ぶピストンバス(12番のバス)に乗ればたどり着きます。石窟庵は、仏国寺と一緒に建立された石窟寺院。
長い階段を歩いた先に洞窟があり、そこで本像である釈迦如来坐像を見ることができます。洞窟内に大きな釈迦如来坐像がある姿は、圧巻です。
慶州の中心地から遠く離れた場所にありますが、ぜひ足を運んで欲しいスポットです!
・名称:石窟庵
・住所:238 Seokgul-ro,Gyeongju-si,Gyeongsangbuk-do,Korea
・地図:
・アクセス:仏国寺から12番のバスに乗車(下車:石窟庵)
・営業時間:9:00~17:00
宿にチェックイン
慶州に来たら、泊まって欲しいのが、韓屋(ハノク)。韓屋は、韓国の伝統的な家屋で、慶州には韓屋をモチーフとした宿がたくさんあります。
筆者が宿泊したのは、キョンジュ ワダムジュン ハノク ペンション(Gyeongju Wadamjung Hanok Pension)という韓屋。韓国歴史ドラマのワンシーンで見るような空間で過ごすことができて、韓国の歴史をとことん味わえます。
宿のスタッフは、韓国語しか話せませんでしたが、翻訳アプリやジェスチャーで親切に対応してくださいました。
・名称:キョンジュ ワダムジュン ハノク ペンション(Gyeongju Wadamjung Hanok Pension)
・住所:16-1,Cheonwon 1-gil,Gyeongju-si,Gyeongsangbuk-do,Korea
・地図:
・アクセス:慶州駅周辺から徒歩30分(タクシーで8分)
おまけ:夜の歴史散歩
もし、体力が残っているのであれば、夜に慶州の街を散歩してみてください!
遺跡がライトアップされていて、日中とは異なる景色を楽しむことができます。筆者の夜の歴史散歩おすすめスポットは「噡星台」と「東宮と月池」です。
噡星台(チョムソンデ)
噡星台は「東洋最古の天文台」といわれている遺跡。
韓国歴史ドラマで有名な善徳女王が築いたといわれています。夜のライトアップされた噡星台は、見ごたえ抜群ですよ!
・名称:噡星台
・住所:140-25,Cheomseong-ro,Gyeongju-si,Gyeongsangbuk-do,Korea
・地図:
・営業時間:夏季9:00~22:00、冬季9:00~22:00
東宮と月池(雁鴨池)
東宮と月池は、新羅王宮の別宮「東宮」と新羅時代最大の人工池「月池」を散策できる公園。
ライトアップされた建物の姿は美しく、韓国歴史ドラマの恋愛シーンが頭に思い浮かぶようなロマンティックな風情が漂っています。1日の締めくくりとして、癒されに行ってみてください!
・名称:東宮と月池(雁鴨池)
・住所:102,Wonhwa-ro,Gyeongju-si,Gyeongsangbuk-do,Korea
・地図:
・営業時間:9:00~22:00
【2日目】慶州校村(キョチョン)マウル
2日目の観光は、慶州駅周辺に点在するスポットを巡っていきます。
はじめに紹介するのは、慶州校村・マウル。
韓国の伝統的な村を再現しており、韓国の伝統文化を体験できる施設もあります。韓国の伝統的な街並みを眺めるだけでも楽しく過ごせるため、散歩だけでも行ってみることをおすすめします!
・名称:慶州校村マウル
・住所:39-2,Gyochon-gil,Gyo-dong,Gyeongju-si,Gyeongsangbuk-do,Korea
・地図:
・営業時間:24時間営業(※店舗により異なる)
・公式サイトURL:https://www.gyeongju.go.kr/gyochon/index.do(韓国語)
大陵苑(テルンウォン)
大陵苑は、新羅王朝の王族が埋葬されている古墳群。
大きな古墳があたり一面に広がっており、新羅王朝の王族が高い権力を持っていたことがうかがえます。大陵苑のなかでも、特におすすめするのは「天馬塚(チョンマチョン)」という古墳。古墳の中に入ることができ、埋葬状況を間近で見ることが可能です。
次に紹介する国立慶州博物館でも、埋葬品は展示されていますが、古墳で展示されている埋葬品は、臨場感が違いますよ!
・名称:大陵苑
・住所:9,Gyerim-ro,Gyeongju-si,Gyeongsangbuk-do,Korea
・地図:
・営業時間:9:00~22:00
国立慶州博物館
国立慶州博物館は、慶州の歴史に特化した博物館です。
ところどころ日本語の解説があるのが、おすすめポイントのひとつ。1泊2日かけて慶州の遺跡を巡ったあとに訪問すると、これまで見てきた遺跡と解説が繋がり、理解度が深まります。
慶州歴史旅の総集編として、ぜひ最後に足を運んでください!
・名称:国立慶州博物館
・住所:186,lijeong-ro,Gyeongju-si,Gyeongsangbuk-do,Korea
・地図:
・アクセス:11、600、601、603、604、605、607、608、609番のバスに乗車(下車:国立慶州博物館)
・営業時間:10:00~18:00(3~12月の毎週土曜日は夜間延長開館~21:00)
・公式サイトURL:https://gyeongju.museum.go.kr/jpn/
新羅の首都「慶州」の歴史を満喫しよう
慶州には、歴史好きにはたまらないスポットがたくさん!
今回は、歴史好きのみなさんが楽しめるように、実際に筆者が訪れて満足度が高かった歴史スポットを厳選して1泊2日モデルプランを作成しました。
新羅時代の歴史を味わいに、ぜひ慶州を訪れてみてください!
All photos by ゆいかな