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ライター

大学生時代から自立を目標にフランス(リヨン)へ留学し、バックパッカーになる。旅では銃と遭難で2回ほど死にかけたが、「死ぬこと以外かすり傷」と実感し、出会うものすべてに魅了される。社会人になってからの目標は日本一周。途中駅で下車し、その日見つけた宿に泊まるぶらり旅が好き。

「社会人になると友人との時間も減るかな」「休みの日を合わせるのも、勤務地が違うのもあるし」社会人になる前はそんな風に心配もありましたが、いざ親友との旅をするとそんな不安も一気に吹飛びます。

「25歳になったら一緒に世界を旅しよう」「30歳になったら……」と、まるで昨日の続きを話すように次も一緒に出掛けることを想定した旅計画を立てられるのが、友人との旅の醍醐味です。

一人旅の自由さも最高ですが、友人と一緒だともっと楽しい。特に台北に行ったときに、その思いを強く実感しました。

一人旅を楽しむのはもちろん最高ですが、友人とならもっと楽しい。今回は、台北に旅行に行ったとき強くそう思ったので少し紹介させてください。

旅のしおり作り

友人との海外旅行で最初にやったことは……なんと「旅のしおり作り」。 最初のZoom打ち合わせでは「あれも食べたい!」「これも見たい!」とアイディアが止まらず、まとめるにはどうしたらいいか考えた結果、しおりを作ることにしました。

「ちょっと子どもっぽいかな?笑」と思いつつも、学生時代のワクワクを一気に取り戻せて、しかも旅へのモチベーションがぐんと上がる。結果的に、計画も現実的でスムーズに進んだので本当におすすめです◎

一人でバックパッカーをしていた頃には思いつかなかった発想が、友人と一緒だとどんどん生まれてくる。そのありがたさを改めて実感できました。

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国立中正紀念堂

台北旅行で外せない観光スポットのひとつが「中正記念堂」。日本だと指導者、蒋介石の名前の方が分かりやすいですね。

この建造物は蒋介石(=蒋中正)の死後、その功績を記念するために台北に建てられた大きな記念堂です。白い建物と青い屋根は「自由・平等」を象徴しており、台湾を代表する観光名所のひとつになっています。

広大な敷地に真っ白な建物がそびえ立ち、青い屋根とのコントラストがとても美しく、思わず写真を撮る手が止まりません。階段を上れば街を一望できるのも嬉しいポイントです。

普段ならスケジュールを詰め込んで、あちこち駆け足で回ってしまうところですが、友人との旅はちょっと特別。

「夜はライトアップがあるらしいよ!」「3人なら安心だし、近くに夜市もあるから夜も楽しめるよね」と話しながら、自然とペースをゆるめて過ごせるのが心地よいです。

普段とは違うテンポで、サクサクではなく気ままに楽しめる友人との旅も最高です。旅はどこにいくかも大事ですが誰と行くかで印象もペースもすべて変わるのだと思うと過去に行った旅行先も今度は別の大切な人たちとお訪れたくなりました。

■詳細情報
・名称:国立中正紀念堂
・住所:台北市中山南路21号
・地図:
・アクセス:MRT「中正紀念堂」駅徒歩0分
・営業時間:紀念堂9:00~18:00、紀念公園5:00~24:00
・定休日:年中無休
・公式サイトURL:http://www.cksmh.gov.tw/

台北・寧夏夜市(ニンシアイエシー)

結構量が多いと聞いていた卓球のボールよりひとまわり大きいくらいのタロイモボールも小籠包も3人でシェアして食べればまだお腹に余力あり。

一人旅の時は治安を気にして、長居できなかった場所にも訪れることができるのが友人旅の魅力。臭豆腐(シュウドウフ)の独特な香りに騒ぎながら、堪能できました。

台湾旅行のお供に台湾でしか手に入らない、貴重な賞味期限が18日間のビールも発見。

苦みも少なく、かなりすっきりな味、後味は軽やかで残りにくいので香辛料が多めの台湾料理との相性も抜群です。コンビニでは330mlの缶が1本50元ほどで販売されてるので、結構手軽に手に入るのもありがたい一品。


『ONLY 18DAYS BEER(18天台灣生啤酒)』 1本49元(日本円で約235円)

■詳細情報
・名称:寧夏夜市(ニンシアイエシー)
・住所:No. 58號, Ningxia Rd, Datong District, Taipei City, 台湾 103
・地図:
・アクセス:中山駅5番出口から徒歩約8分。台北駅から徒歩約20分
・営業時間:17時00分~23時30分

台北北部の絶景ポイント野柳地質公園

野柳地質公園は新北市萬里区にあり、北海岸に突出した細長い岬。1000万年におよぶ地殻運動、海蝕、風蝕の影響を受けて、とても綺麗でおもしろい形に削り取られています。

全長1700メートルの長さの岬は、大自然の石彫芸術!見る者を圧倒し、台湾の代表的な観光スポットのひとつです。

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なかでも女王の頭の形をした岩「女王頭(クィーンズヘッド)」が有名で、行列ができる撮影スポット。なぜここまで行列ができるのかというと……

この「女王頭(クイーンズヘッド)」は、浸食によりあと3〜4年で首から上が折れてしまうと言われており、かなり貴重な存在とされているんですよ。

歩いていると化石も発見しました

■詳細情報
・名称:野柳地質公園
・住所:新北市萬里区野柳里港東路167-1号
・地図:
・アクセス:国光客運:台北駅東三門前から「金山方面」行きに乗車し、「野柳」にて下車(約1時間20分、約98元)
・営業時間:8:00~17:00
・定休日:年中無休
・料金: 大人80元/優待料金40元(学生、6~12歳の児童)
・公式サイトURL:http://www.ylgeopark.org.tw/JPN/info/YlIntroduction_jp.aspx

手作りランタンを夜空に飛ばす|十分(シーフェン)

線路沿いの街並みがレトロで、まるで映画のワンシーンに入り込んだような雰囲気です。

ここでの一番の体験は、やっぱりランタン飛ばし。大きな紙のランタンに願いごとを書いて、火を灯して空へ飛ばす瞬間は胸が高鳴ります。ただ、思ったより勢いよく結構燃えるので暑さとハラハラする気持ちの方が勝ったかもしれません。

願いは直筆で毛筆書き。「健康」「仕事」「恋愛」など思い思いの願いを書いて、笑いながら飛ばしたのも心に残る体験でした。

千と千尋の神隠し好きなら訪れるべき「阿妹茶樓」|九份

taipei11「阿妹茶樓(アーメイチャーロウ)」は、まるでジブリ映画『千と千尋の神隠し』の世界に迷い込んだような雰囲気で有名な九份の茶館。

本来は予約しても1時間以上待つ必要があったのですが……私たちはうっかり予約すら失念!

「もう無理かな」と思っていたら、なんとタクシーガイドの顔さんが「うちの家系は九份の地主だから、予約なしで並ばずに入れるよ」と、まさかの私有地を横過ぎり、まるでファストパスよりスムーズに店内へ。しかも顔パスでいつもの席へ案内いただくことに。

サプライズ体験としてお茶を楽しむことができました。これも旅ならではのご縁でワクワクしました。

■詳細情報
・名称:阿妹茶楼(アーメイチャーロウ)
・住所:新北市瑞芳区崇文里市下巷20号
・地図:
・営業時間:9:00~21:30
・料金:ランチ 1,000円未満/ディナー 2,000円未満(カード不可)
・公式サイトURL:https://www.a-meiteahouse.com/

「あの人となら同じ場所でも、もう一度行きたい」とパッと頭に浮かんだ人がいる方へ

台北の旅は、歴史も文化も食も自然もぎゅっと詰まっていて、何度訪れても新しい発見があります。そして、友人と一緒だからこそ見える景色や感じられる時間があるのも魅力。

皆さんも「次はどこに行こうか?」

──そんな会話を楽しみながら、また旅の計画を立ててみてはいかがでしょうか?

Von voyage!

ライター

大学生時代から自立を目標にフランス(リヨン)へ留学し、バックパッカーになる。旅では銃と遭難で2回ほど死にかけたが、「死ぬこと以外かすり傷」と実感し、出会うものすべてに魅了される。社会人になってからの目標は日本一周。途中駅で下車し、その日見つけた宿に泊まるぶらり旅が好き。

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