CND
ライター
Mana TABIPPO CARAVAN

カナダ在住。旅と写真に情熱を注ぎ、レンズを通して旅の魅力とカナダでの暮らしを発信。 訪れた土地の風景や日常を、写真と動画で切り取りシェアすることで、見る人に「行ってみたい」と思ってもらえる瞬間を届けます。

旅するうえで大事なものや心に留めていることはあるだろうか。

それがひとつの原動やモチベーションになるだろう。

今回は私が旅するうえで、大切にしていることを紹介します。

カメラ×心の記憶

以前の記事で何度か残したが、私にとってカメラは、旅の景色を残すだけの道具ではない。

それは心の動きを映す“もうひとつの記憶と目”だ。

旅先では、光の角度や風の音、街のにおい、すれ違う人の表情など、すべてが新鮮で、ついシャッターを切りたくなる。

朝の柔らかな光に包まれた静かな街、夕方、黄金色に染まる建物や海。

その一枚一枚には、私が感じた温度や鼓動が詰まっている。

写真を見返すと、ただの風景ではなく、その時の自分の気持ちまで蘇ってくる。

例えば「あの時、ふと寄り道したら素敵な景色が見れた」「あの瞬間、心が動いたな」「この辺りは、いい香りのベーカリーがあったな」

そんな心の記憶を、カメラが静かに教えてくれる。

旅を重ねるうちに“何を見たいか”よりも“どう感じたいか”を大切にするようになったからだろう。

どんな場所へ行っても、私のカメラは“心の記憶”を映し続けてくれる。だから私は、これからもカメラと旅をしていく。

CND秋晴れのカナダ

ノート×心を整える時間

旅先でカメラと同じくらい大切にしているのが、1冊の「旅ノート」。

旅に出ると、想像以上にたくさんの感情が生まれる。

初めて見る景色に感動や、道に迷ったり、電車やバスの時間を確認したり。

そんな時、私は休憩の合間にカフェや公園の一角でノートを開く。

その日に出会った人、印象に残った場所、感じたことを素直に書き留めるだけ。

上手にまとめようとしなくてもいい。文字にすることで、旅の小さな瞬間までを忘れないうちに記録できる。

まるでジャーナリングのように。

旅が終わった後にノートを読み返すと、その時の空気や気持ちが鮮やかに蘇る。

また、旅後に制作する動画やSNSのキャプションを考えるときにも大切なヒントになる。

あの日感じた不安や喜びが、今の自分を少しずつ強くしてくれたことに気づく。

ノートは、写真のように“形”には残らないけれど、心の奥に静かに寄り添ってくれる存在。

旅を重ねるごとに、ページも私の心も豊かになっていく。

CND

大切な人×旅のモチベーション

私にとって旅は「自分を見つける時間」でもあり、「自分のストーリーを更新し、人にシェアする時間」でもある。

これまで多くの旅をひとりでしてきたけれど、旅先で感じた景色や空気を誰かと共有したいと思うようになった。

人は十人十色であるように、旅で得る経験は様々。同じ土地でも無限にストーリーが隠れている。

そんな数あるストーリーを誰かに話したり、SNSでシェアしたりする時間は、私にとって何よりもやりがいのある瞬間だ。

だから旅の途中で出会った風景をカメラにおさめながら、「この瞬間を誰かにも見せたい」と思うことが、私の旅の原動力になっている。

旅は一人でも素晴らしいけれど、「誰かと感じる幸せ」が重なると、その記憶はもっと深く、温かく心に残る。

だから私は今日も、このモチベーションを思い浮かべながら旅をしている。

CND

旅を重ねて気づいた、大切なこと

旅を重ねるたびに気づくのは、「大切なもの」は行き先の数だけ増えていくということ。

カメラを通して残す“瞬間”
ノートに書き留める“心の動き”
そして誰かと分かち合う“感情”

それぞれが私の旅をより深く、豊かにしてくれる。

完璧な旅でなくてもいい。

予定が変わっても、写真がうまく撮れなくても、そのとき感じた気持ちが、私にとっての“旅の宝物”になる。

だからこれからも、心に余白を残しながら、自分のペースで旅を続けていきたい。

ライター
Mana TABIPPO CARAVAN

カナダ在住。旅と写真に情熱を注ぎ、レンズを通して旅の魅力とカナダでの暮らしを発信。 訪れた土地の風景や日常を、写真と動画で切り取りシェアすることで、見る人に「行ってみたい」と思ってもらえる瞬間を届けます。

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