ソウルといえば、日本では人気の観光地。ラグジュアリーホテルから、ゲストハウス。はたまたチムジルバンで一晩を過ごす。ソウルは、宿の選択肢もとても多いところです。
あなたはソウルにきたらどこに泊まりたいですか?
先月、友人たちがソウルに遊びに来てくれました。たくさんの選択肢の中から、友人たちと特別な時間を過ごしたいと思い、私が選んだのはホテルではなく、「韓屋(ハノク)」。
今日は、そんな「韓屋(ハノク)」での友人とのステイについて、綴ってみたいと思います。
韓屋(ハノク)とは?
photo by Nodoka Kainuma
「韓屋(ハノク)」とは、韓国の伝統家屋のこと。中庭があり、木の香りがする静かな空間があり、ホテルでは味わえない静けさを楽しめる場所です。今、韓国でこの「韓屋(ハノク)」をリノベーションしてカフェにしたり、宿にしたりといろいろな使い方をするのが、トレンドになっています。
私たちが泊まった宿は韓国の中心、ソウルの北村韓屋村(ブクチョンハノクマウル)の奥に位置しています。昔の韓屋(ハノク)を少し、今のトレンドに合わせてリノベーションされた宿でした。
「暮らすように旅をする」を案内人として楽しんだ韓屋(ハノク)ステイ
広いリビングにベットルームがふたつ。中庭にはテラス席のような場所がある宿を民泊サイトで探して予約。
ホテルだと、なかなか大勢で泊まったり、キッチンを使ったりできないので、韓屋(ハノク)は4人以上の女子旅に最適です。そんな「暮らすように旅するソウル」を届けた3日間をみなさんにも共有したいと思います。
ハノクで目覚める朝
photo by Nodoka Kainuma
北村韓屋村に位置している宿は、ソウルの中心とはいえ、周りはとても静かで街の喧騒が届きません。朝目覚めると自然に広いリビングにみんなが集まり、話し始める。女子5人集まると、なんとも楽しいおしゃべりの時間が自然と始まります。
あいにくこの日の天気は雨。それでも韓屋の広々とした空間と、飾らなくても本音の話せる友人のおかげで、雨の音さえも愛おしく感じる時間がそこにはありました。
麦ご飯とナムル、即席スープで始まる朝
photo by Nodoka Kainuma
朝ごはんには事前に在韓者である私が、みんなに韓国の暮らしのリアルを届けたいと思い、ナムルセットと麦ご飯を用意。そこに即席のスープで韓国のリアルな朝ごはんの風景を演出。
ホテルでは叶わない、暮らしの温もりも伝えられた時間となりました。賑やかな食卓は、お喋りが止まらない本当に楽しい旅の時間の始まりです。
ハノクを出たあとは好きな場所へ
朝ごはんをゆっくり食べ、それぞれが行きたい場所へと出発。この自由度も旅を快適な時間に過ごすために必要な時間。
私は行き慣れた聖水へと出発しました。聖水でランチをして、翌朝みんなと食べる朝ごはんを買いに。私が朝ごはんに選んだのは、ベーグルの人気店「コッキリベーグル」。
夕方16時くらいにいったら、大行列。先についていた友達に並んで買ってもらい、なんとかベーグルをゲットできました。それでも時間をかけて並ぶ価値のあるベーグルがここにはあります。
photo by Nodoka Kainuma
・名称:コッキリベーグル聖水店
・住所:17 Seongsui-ro 26-gil, Seongdong-gu, Seoul
・地図:
・アクセス:地下鉄2号線・聖水駅2番出口より徒歩5分
・営業時間:8時30分~20時00分
・定休日:年中無休
・公式サイトURL:https://instagram.com/kokkilibagel
夜ご飯とおつまみを買いに、韓国の大型スーパイーマートへ
その後メンバーと合流しながら、韓国の大型スーパーであるイーマートへ。イーマートはまさに暮らしに密着したものが買える場所。旅で必ず行ってほしい場所はやっぱり地元の人がリアルに使うスーパーです。
それぞれがお土産を買うのを楽しみつつ、お土産におすすめなものをシェア。そして、私は夜ごはんに必要なものを探しに。今夜は疲れたので宿でサムギョプサルの宅配に決定。サムギョプサルに合う野菜や飲み物を購入しました!
・名称:イーマート 往十里店
・住所:17Wangsimnigwangjang-ro, Seongdong-gu, Seoul
・地図:
・アクセス:地下鉄2号線 往十里駅直結
・営業時間:10時00分~23時00分
・公式サイトURL:https://www.emart.com/
夜はペダル(宅配)でサムギョプサルを気楽に宿で楽しもう
photo by Ikumi Atokawa
ペダル(宅配)こそが、今の韓国文化。私も週に1回は宅配をして過ごすくらい、外食よりも気軽に使用しています。
宿の近くのサムギョプサルを頼み、買ってきた野菜を並べ、即席スープとご飯と韓国海苔。そして美味しい飲み物と心許せる友人がいれば、お店に行かなくても完璧な時間になります。
そして、終わらない夜はここから
photo by Nodoka Kainuma (cover design by Kon)
女子旅はここからが本番です。旅マニアの私は、旅はするだけでなく、異国の地で何を感じたかをしっかり振り返ることで、その時間を自分のものにしています。そして、それこそが旅の醍醐味。
来てくれたみんなが何を感じたのかを知りたかったのもあり、仲間のデザイナーに協力してもらい「旅のしおり」を作成。そこに「旅ジャーナル」のページを入れて、みんなで旅の振り返りの時間を取りました。
旅と言ってもひとりひとりの個性が盛りだくさん。たくさん買い物をするメンバーもいたり、バックパックひとつで身軽に楽しんだり。旅の仕方にこそ、個性が宿り、それぞれの大切にしている価値観が見える。そんな風にみんなの個性を新たに発見をした楽しい時間となりました。
旬の韓国。「ベーグル」で始まる、最終日
photo by Nodoka Kainuma
そしてついに最終日の朝。この日は前日に買ってきたベーグルと、果物を朝ごはんに用意。まさに今のソウルに暮らす人々の簡単な朝ごはんを体現しているかのような食卓で締めくくり。韓国のベーグルはモチモチしていて特別な味わい。これも今の韓国文化の象徴です。
「暮らすように旅する時間」を届けられた、最高の3日間
「暮らすように旅をする」
それは観光地をめぐる旅とは少し違う、非日常を日常のように過ごす時間でもあります。今回は私にとっても楽しい「旅」の経験で、在住者だからこそ見えるソウルの「日常」を友人たちと一緒にシェアし、新たな気づきを得られた3日間でした。
みなさんも韓国女子旅に、暮らすような旅を体験できる「韓屋(ハノク)」ステイもぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
・名称:北村の美しい韓屋「ゴウーン」
・住所:ソウル北村韓屋村の近く(非公開)
・アクセス:地下鉄 安国駅から徒歩10分
・公式サイトURL:https://www.airbnb.jp/rooms/50931124?guests=1&adults=1&s=67&unique_share_id=d17ffb1f-32f7-4427-ab0a-59061665e500