ライター
ともちん 希望を届ける旅ライター

生粋の神戸っ子。大学でのオーストラリア留学、社会人イギリス留学やヨーロッパ一人旅を経験し、「丁寧な暮らし」と「日本文化の魅力」を再発見。 目標は、「自分らしい住空間づくり」と「旅の越境体験」を通してたくさんの人に希望を届けること。旅、神社仏閣巡り、トレッキング、舞台鑑賞が好き。

旅をテーマに学ぶ「あたらしい旅の学校・POOLO」は、旅と人生をつなぐ大人の学びをコンセプトとしたオンラインスクールです。

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全4コースある中で、POOLO JOBは、旅を仕事にする「最初の一歩」を踏み出す3ヶ月のコース。実際に旅を仕事にするトラベルクリエイター講師による講義や、プロの編集者による添削を受けながら課題をこなし、読者に「伝わる」ための記事を企画・執筆・取材します。
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今回は、POOLO JOB4期の卒業生・Sugiさんにインタビューしました。


もともとは銀行員だったSugiさん。旅先で訪れたゲストハウスに感動したことがきっかけで、宿泊の仕事に携わるべく静岡・熱海へ移住しました。

その後、6年以上にわたり、まちづくりに取り組むベンチャー企業に所属して宿泊事業の統括を担当。宿の運営やマーケティングを通じて、熱海の地域活性化に貢献してきました。

そんななか、30歳の節目で新たなキャリアへ進むことを決意。

「ライターは、読者と記事の橋渡しをする人」という学びを通し、「宿と人の橋渡し」こそが自分の役目だと気づいたSugiさんが、どのようにフリーランスへの一歩を踏み出したのか。これからの展望とともにお話を伺いました。

熱海の「まちやど」で培ったのは、人とのつながりを広げる力

――SugiさんがPOOLO JOBに参加したきっかけを教えてください。

ちょうど30歳を迎える節目のタイミングでした。前職のまちづくり会社を退職すると決め、新しいキャリアを模索していた頃だったんです。

以前から、地域メディアでカメラマン兼ライターの副業をしていましたが、それだけで生活が成り立つ段階ではなく、その先の方向性について悩んでいました。


そんなとき、POOLO JOBの存在を知りました。「旅を仕事の1つに」というキャッチコピーに惹かれながらも、当時は旅を具体的な仕事に結びつけるイメージが持てていなかったんです。

けれど、参加前の個別説明会で、移住した熱海のまちづくり事業を通して、たくさんの人に応援され助けられてきた経験を話したところ、「その人柄を武器に、人とのつながりで仕事の幅を広げていけるのではないか」と言っていただいて。

運営を担った熱海のゲストハウスでは、多くのゲストとの出会いがあった
僕自身も、そんな風に「旅を通じた“人とのつながり”を起点に、自分の可能性を広げていきたい」「独立して仕事の幅を広げる方法を3ヵ月間で学んでいこう」と考えられるようになりました。

――前職は、地域に根差した「まちやど」だったからこそ、地元の人たちとの距離が近かったんですね。

そうですね。僕は静岡出身ではありますが、地元ではない熱海は少し特別な場所。移住した当初は、同じ静岡でも「新参者」のような気持ちで不安もありました。

ですが、暮らし始めて2週間ほどたった頃地元のお祭りに参加する機会があったんです。地元民ではない僕に、街の人は「一緒にやろう」と声をかけてくれて。

街の人の温かさに触れた熱海のお祭り
そんな風に温かく受け入れてもらえたことがすごく嬉しかった。一気に熱海の街が好きになりました。

銀行から転職して1年ほどでマネージャーになり、その後は事業統括を任せてもらいました。信頼いただいた以上「絶対に頑張ろう」と思えていたと同時に、どんなときも街の人や一緒に働く仲間の手助けがあったからこそ、最後までやり遂げられました。

6年以上務めたゲストハウスでの送別会
地域の人たちの応援を力に、宿泊事業で新規宿泊施設の立ち上げやスタッフ育成、チームマネジメントによる顧客満足度の向上など、数々の挑戦を実現できました。

だからこそ、僕も誰かを応援したい。こんな気持ちになっているのは、今まで出会ってくれた方々への感謝の想いが根底にあるからなんです。

――「誰かを応援したい」という気持ちは、地域メディアの副業にもつながっていたのでしょうか?

はい。熱海に住み始めて感じたことの一つが、20代を中心とした若い世代の面白さです。

ヨガを学んで講師になり、お寺でヨガイベントを開催する方もいれば、「量り売り」のお店をやりたいと話していた方が、カフェの定休日を使って、実際にお店を始めたこともありました。

熱海には、まだ知られていない面白い若者たちがたくさんいる。そんな「熱海の人の魅力」をもっと世の中に伝えて応援したいという想いから、好きな写真を軸に発信活動をしていました。


ただ、自ら撮影して記事を書いていくうちに、写真や言葉で伝えることの難しさがあると思うようになって。

そこで、POOLO JOBで「伝える力」を磨き、表現の幅を広げたいと考えました。自分の写真にさらなる価値を生み出す力を身につけ、フリーランスへ挑戦するために参加を決意しました。

ライターは読者の“橋渡し”をする人。「ブロガーとライターの違い」を知った

――実際に参加してみていかがでしたか?

たくさんの学びがありましたね。とくにプロの編集者の方から添削を受けられたことは、とても貴重な経験でした。

なかでも、初回のフィードバック会で投げかけられた「今の君の文章はブロガーが書いたもののよう。君は、ライターになりたいんだよね?」という問いが、自分の文章を見つめ直す大きなきっかけになりました。

このときの僕は、「ブロガーとライターの違い」をはっきりと理解できていませんでした。ブロガーはあくまで自分の書きたいことを書くため一方通行になりがちですが、ライターの仕事は“読者に向けて書く”こと。

ライターは「読者と記事の橋渡しをする人」だと言われて初めて、自分には「読者視点」が欠けていたことに気づきました。

講義や添削フィードバック会のほか、チームミーティングも定期的に開催された
そして次に教わったのが、「文章のサビを作る」という考え方です。文章で一番伝えたいこと――音楽で言う「サビ」を明確にし、表現に抑揚をつける。

担当メンターの方に、当時の自分にすっと入ってくる表現で改善点を示していただき、ライティングの解像度がぐっと上がりましたね。

――先に発信活動をしていたからこその気づきですね。そのほかにも、印象に残っていることはありますか?

卒業するまでに、初めての案件を獲得できたことです。

コミュニティサポーターの方から、沖縄の地域のお祭りのカメラマン募集の案内があったのですが、それを見たときにワクワクして、すぐに応募しました。

沖縄で集まったPOOLO JOB4期のメンバー
POOLO JOBで発信について学んでいたので、応募時には自分の強みをしっかりと伝えられました。結果として応募者10人の中から選んでいただき、卒業後には現地でカメラマンとしての実績を積むことができました。

スキル面だけではなく、「個人で仕事を得る」うえで、POOLO JOBで得られたつながりは貴重です。同期や先輩のリアルな話を聞ける機会も多く、横のつながりにも恵まれました。

“自分事”で行動し続けた3ヵ月。POOLO JOBは「フリーランスになる練習の場」

――POOLO JOBは課題が充実していますが、Sugiさんはどんな風に進めていましたか?

正直、ライティングの課題は大変でしたね。最初は何を書けばいいのか分からず、休日に数時間かけてまとめていました。

ただ、徐々に効率が悪いと感じるようになり同期に相談しました。「まずは箇条書きで伝えたいことを並べ、あとから肉付けしていく」「どんな人に、どんなことを伝えたいのかを単語ベースで書く」などのアドバイスをもらい、実践していきました。

切磋琢磨した同期たち。初のリアルイベントは「写真を撮る会」
たとえば、電車通勤の30分を使って書きたいことを箇条書きでまとめ、帰宅後にそのメモをもとに清書する。同期同士で「朝活」も実施していたので、オンラインで集まり、作業時間にあてることもありました。

じつは、POOLO JOB期間中にもう一つチャレンジしていたことがあります。それが、ボディメイクの大会への出場です。

この年のテーマが「新しい景色を見る」だったので、機会があればどんどん新しいことにチャレンジすることを自分なりに決めていました。

POOLO JOB期間中に出場したボディメイクの大会も「挑戦」の一つ
ちょうど卒業する9月に大会を控えていたため、減量期間中でもありました。本業をやりつつ毎週の課題をこなし、食事制限をしながら筋トレをして自分を追い込んでいたので、朝活や仲間の存在はすごく励みになっていましたね。

――すごいですね…!そんな多忙だったSugiさんが、参加中に意識していたことはありますか?

POOLO JOBは「フリーランスになるための練習の場」だと捉えて、能動的に動くことを意識していました。

具体的には、まず締め切りを守ること。そのうえで、期限よりも前に課題を提出することをマイルールにしていました。

学びを“自分事”に落とし込むために、講義では講師の方に積極的に質問していましたね。その際には感謝の言葉から始めるなど、講師とのやりとりも「クライアントワークの一環」として取り組んでいました。

こうした姿勢を徹底した結果、卒業式では「課題を100%達成した人」として表彰いただきました。

強みを活かせる“橋渡し役”として、宿から旅人と街を元気にしていきたい

――参加後はどんな変化がありましたか?

3ヵ月かけてライティングやSNSでの表現力を磨いたことで、以前よりも自分の強みを第三者に伝えられるようになりました。

そして、卒業前に沖縄でのカメラマンの実績を積めたことが自信になり、少しずつ「フリーランスとしてやっていけそうだ」と思えるようになりました。

そこで3ヵ月を完走した勢いのまま、「まずは1年間フリーランスとして挑戦する」と期間を決めたんです。

卒業後に集まった同期と
そして、卒業後もXで発信を続けていたところ、ある宿泊施設の運営者から「記事を書いてほしい」と連絡をいただきました。

その後もSNS発信をきっかけに、宿のマーケティングや立ち上げプロジェクトなど、宿泊関連の仕事が徐々に増えていきました。

「自分の強みを活かせる方面は、やっぱり宿泊かもしれない」と感じるようになり、再び宿泊分野に注力することにしたんです。

――卒業後も、ご自身ができることを発信していたからこその成果ですね!

そうですね。当初はカメラやライティング、まちづくりの経験を地域メディアの運営に活かそうと考えていました。

ですが実際に依頼を受けるなかで、「自分の価値は、宿泊ブランディングの領域でさらに際立つ」と思えるようになったんです。

Sugiさんが支援をしている一棟貸切古民家「つむぎ宿 藤」
宿泊施設の集客では、ライティングで学んだ「どんな人に読んでもらいたいのか」という“相手の視点に立つこと”が活きると感じています。

「ライターは読者と記事の橋渡し役」だと学びましたが、「宿と人との橋渡し」こそが自分の役目かもしれないと思うようになったんです。


そうしたご縁で広がった仕事で、「Sugiさんに頼んでよかった」と言っていただけたときは、本当に嬉しいですね。

僕は、POOLO JOBに挑戦して新しい景色を見たことで、少しずつ自分の強みが分かっていきました。周囲にポジティブな言葉をかけてもらううちに、「1年間ではなく、これからもフリーランスとしてやっていける」という確信が持てるようになっていきました。

――お仕事を獲得するうえでは、どんなことを大切にされていますか?

「誰かの応援者になる」「人と同じことはやらない」です。

クライアント企業ができること・できないことを見極め、その「できないこと」にいかに価値提供するかを重視しています。

先方とのコミュニケーションのなかで、相手の課題に自分の強みがどうマッチするのかを探り、クライアントの“応援者”になること。自分が持つ強みで、他の誰でもない自分ならではの形で貢献したいと思っています。

――Sugiさんのこれからの目標を教えてください。

地域の宿を応援し、元気にしていくことです。

そのうえで、まちづくりの視点を活かしながら、宿と街をつなぐ支援をしていきたいです。宿から派生して分散型ホテルの仕組みを構築するなど、「街とのかかわり」を軸にした新しいことにも挑戦していくつもりです。

そして、いつまでも“旅人”であり続けたいですね。

今につながる原体験となった、飛騨高山のゲストハウスで
僕自身、旅先で宿の人に元気に迎え入れてもらえると、旅自体がとても楽しくなります。日常に戻っても前向きな気持ちでいられるんですよね。

宿が元気になれば、きっと旅人も元気になれる。

地域の宿を元気にすることが、自分の使命なのではないか――そう思えるようになってからは、「元気な宿を増やす」ことを一つの目標にしています。

卒業後にはタイでの「プチ移住」も体験

きっとそれは、旅人だけでなく街全体にもプラスに働くと信じています。訪れる人たちが元気になり、街も活気づく。そんな好循環を生み出していきたいですね。

――最後に、参加を検討されている方へメッセージをお願いします!

参加前の僕にとって、独立することは未知の世界。今の自分をまったく想像できていませんでした。

どんな人にとっても、一歩踏み出すのは勇気のいることだと思います。それでも、行動した分だけ必ず「経験」が得られます。

僕はPOOLO JOBへ踏み出したからこそ、フリーランスとしてやりたいことを実現できるようになりました。

タイで出会った国際色豊かな仲間と
たとえ1年後の姿が見えなくても、POOLO JOBで目の前のことに向き合い、時に振り返りながら愚直に行動すれば、成果はあとからついてくると思います。

僕は「誰かの応援者になる」ことを掲げているので、挑戦する人を全力で応援しています。悩んだら、きっとそれは挑戦するタイミング。

どんな一歩でも、踏み出した瞬間から未来は変わり始めるはず。心から応援しています!

編集後記

POOLO JOBでの出会いと学びを通して、“つながり”を軸に自分らしいキャリアを実現されたSugiさん。

好きな街での好きな仕事を手放して踏み出した新しい一歩は、当初は想像していなかった未来へとつながっていました。

人と人をつなぐゲストハウスを起点に、元気な旅人を増やし、宿とゲストの架け橋になる。そんなSugiさんの働き方は、ライティングや発信力、そして横のつながりを育んできたからこそ、少しずつ形になっていったものです。

旅を仕事にする方法は十人十色。

POOLO JOBでの3ヵ月は、きっと旅が好きなあなたにとっても、自分らしいキャリアを描くきっかけになるはずです。

POOLOとは?


POOLOは、「旅と人生をつなぐ、大人の学校」がコンセプトの、TABIPPOCODOLIが共同運営する、旅をテーマに学ぶオンラインスクールです。

POOLO公式サイト

現在4コースあるPOOLOですが、POOLO JOBは、旅を仕事にする「最初の一歩」を踏み出す3ヶ月のコース。

トラベルクリエイター講師による講義や、プロの編集者による添削を受けながら課題をこなし、読者に「伝わる」ための記事を企画・執筆・取材します。

旅の経験を自分だけの感想で終わらせず、人の心を動かす構成や言語化力、書く力を身につけながら、仕事につながるSNSも設計。

30-50名の仲間とともに取り組み続けるあたらしいコミュニティです。詳しい情報が知りたい方は、公式LINEをご登録ください。

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All photos by Sugi

ライター
ともちん 希望を届ける旅ライター

生粋の神戸っ子。大学でのオーストラリア留学、社会人イギリス留学やヨーロッパ一人旅を経験し、「丁寧な暮らし」と「日本文化の魅力」を再発見。 目標は、「自分らしい住空間づくり」と「旅の越境体験」を通してたくさんの人に希望を届けること。旅、神社仏閣巡り、トレッキング、舞台鑑賞が好き。

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