ザンビアとの国境に世界三大瀑布のひとつ「ビクトリアの滝」があるジンバブエは、美しい観光資源に恵まれた国です。他にはハイパーインフレーションによる超高額のジンバブエドル紙幣が有名でしたが、2015年6月に公式に廃止されました。
今回はビクトリアの滝を含む、ジンバブエの世界遺産をすべてご紹介します。アフリカ旅行の参考になれば幸いです。
ヴィクトリアの滝
ザンベジ川の途中で噴煙をあげる巨大なヴィクトリア滝。滝周辺には七つの渓谷がありますが、最初の渓谷はほぼ滝の幅と同じ長さがあり、そこから垂直に落下していく大量の水は圧巻です。
2月から5月にかけての満水期を迎えると、噴煙は時に800メートル近くにもなります。この大自然が生み出す絶景は、1989年に世界自然遺産に登録されました。
カミ遺跡群国立記念物
花崗岩を加工した煉瓦状の石材によって築かれた建造物が残るカミ遺跡。この一帯は、15世紀半ばから17世紀までトルワ王国の首都として機能していました。中国産の青磁や白磁、陶磁器、ビーズや金製品などが出土しており、出土品から遺跡が繁栄した時期が推察されました。1986年より、世界文化遺産に登録されています。
マナ・プールズ国立公園
ザンベジ川下流にある氾濫原で、雨季の度に一面が湖のようになります。湖が乾いていくごとに水を求める大型動物が集まってくるため、アフリカ屈指の狩猟地のひとつとなってきました。