ゴールデンウィークで始まる5月は祭りのシーズンでもあります。
祭りと言えば、と問えば答えられそうな、神田祭や葵祭がありますし、長い休日を利用して新しいイベントも定着しつつあります。
その中から、絶対見ておきたいイベントを御紹介します。
*編集部追記
2016年4月公開の記事に新たに5ヶ所を追記しました(2018/4/8)
執筆時点での情報なので、実際に訪れた方で古い情報を見つけた方はmedia@tabippo.netまでご連絡ください。
くらやみ祭り
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4月30日から5月6日にかけて東京都府中市にある大國魂神社のくらやみ祭りが行われます。
くらやみ祭りと呼ばれるのは、御輿渡御が夜に行われるからですが、大切なものは人の目に触れないようにと、御霊を夜に動かすそうです。
5月3日の山車の競演、競馬式、4日の萬燈大会や太鼓の響宴に続いて5日には日本一大きい御先祓大太鼓を打ち鳴らした後、御輿渡御が行われます。
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭
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「ラ・フォル・ジュルネ」とは熱狂の日という意味のフランス語で、フランスで誕生したクラシック音楽祭の名前です。
市内の複数の会場で、約45分間のコンサートが同時に並行して、朝から晩まで行われます。観客は好きなコンサートを選んで会場をはしごし、一日中音楽に熱狂できる仕組みです。
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンは5月3日から5日まで、東京国際フォーラムを中心に丸の内周辺の会場で合わせて300以上のコンサートが行われます。
屋台の食べ物屋もあり、いつもはビジネスマンが行き交う街はお祭り会場になります。
北野坂インフィオラータこうべ
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4月29日から5月1日まで神戸市内のあちこちで道路や広場にインフィオラータ(花の絨毯)がほどこされます。
阪神淡路大震災の後、傷ついた神戸を美しくという思いから、イタリアで行われていたのをヒントに始まりました。
神戸のインフィオラータで使われる花びらは、球根栽培のために刈り取られてしまうチューリップの花を利用しています。
博多どんたく
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5月3日と4日、福岡市内は「博多どんたく」で湧き返ります。「どんたく」はオランダ語の Zondag が語源と言われ休日の意味だそうです。
出場者約3万3千人、見物客約200万人と、ゴールデンウィークの人出のニュースに必ず出てくる大きなお祭りです。
起源は800年以上前の「松ばやし」というお祭りにある伝統行事ですが、現在は多くの市民が思い思いに仮装し、シャモジを叩いて町を練り歩いたり広場で踊ったりする市民総参加の祭りです。
葵祭
葵祭は賀茂の祭りといい上賀茂・下鴨両神社の祭りで、参加者がみんな葵の葉を飾りに付けるので葵祭と通称されています。
ゴールデンウィーク中は下鴨神社で流鏑馬があったり、上賀茂神社で競馬があったりしますが、これらの行事も葵祭の一部です。
最大の見どころは15日の路頭の儀(行列)です。御所を出発し、下鴨神社を経て上賀茂神社まで8kmほどを巡行します。
平安時代に始まった国家的行事そのままの王朝風俗が楽しめます。