黒海に面したウクライナは、スラブ圏の中心として発展してきた国です。ヨーロッパとロシアの中間に位置するため、歴史的に様々な干渉を受けてきました。
現在は、2013年より続く紛争のためウクライナを旅行したい方も控えている状況かもしれませんが、本来は観光資源の豊富な素敵な国です。
そこで、今回は世界的にも有名なウクライナの世界遺産を全てご紹介します。
リヴィフ歴史地区
「ヨーロッパの真珠」とも言われる美しい街、リヴィフの旧市街には中世の名残を残すゴシック様式、バロック様式の建築物が数多く並びます。
ポーランドやオーストリアの支配下となっていた歴史もあり、東欧の伝統的建築だけでなく、イタリアやドイツなどの建築様式が混在していることが評価され、世界文化遺産に登録されました。
聖ソフィア大聖堂と関連する修道院建築物群、キエフ-ペチェールスカヤ大修道院
ウクライナで最初に世界遺産登録された、首都キエフの建築物です。キエフ大公国の名残が強く残る独特の形をした屋根と、美しい装飾が施された外壁。
キリスト教の大聖堂である聖ソフィア大聖堂は中世ヨーロッパの建築物の中では最も大きな建物の一つです。ペチェールスカヤ大修道院では広い敷地内にいくつもの美しい教会を見ることができます。
タウリカ半島の古代都市とチョーラ
ウクライナ南部のクリミア半島にある古代都市遺跡と周辺の農業遺跡です。チョーラと呼ばれる長方形の区画で構成されていることが特徴。
ウクライナのポンペイとも呼ばれたこの古代都市の遺跡郡は、かつてウクライナの紙幣の図案にも採用されました。