今回インタビューさせていただいたのは荻野睦夫さん。2度の世界一周を経験し、2年半で130カ国もの国を渡り歩いた荻野さんの世界一周はどのようなものだったのでしょうか。
世界一周に出ようと思ったきっかけはなんですか?
初めは仕事の休みの中で旅をしていたんです。その旅先で出会った人たちからよかった国などの話を聞いているうちに、行きたい国がどんどん増えていって。
年に1回旅に出ていたのが2,3回と増えていきました。そして、ちょうど仕事のきりがよかった20代最後の年に、世界一周しようと思ったのがきっかけですね。
どのように世界一周されたんですか?
世界一周は二回しているのですが、一回目は奥さんと一緒に1年弱かけて世界一周しました。2回目は、ちょうどリーマンショックがあった時期で、退職金が旅資金になっていました。
自分一人で、アフリカやカリブ海など1人でしかいけないような場所に半年くらいかけて行きました。
その間の家族の生活費や家賃などもすべて自分が出していました。
短期旅行とは違う、世界一周の特別な準備などはありましたか?
特別な準備は特になかったですね。20~29歳の間に単発で旅をしていたころに50ヶ国行ったのですが、どんどん行っているうちに荷物が少なくなっていって、短期の旅行だと小さいリュックで十分なくらいでした。
自分の中では、世界一周はその旅の延長線上だと思っているので、旅する期間が長くなれば、その分荷物も増える、ただそれだけです。
旅のテーマはありましたか?
旅とは人生という考え方があって、旅は自分らしくいられる場であり、同時に自分のことを見つめることができる場であると思っています。
普段日本にいれば色んな情報が入ってくるけど、旅中は自分の直感で動いているという感覚が好きで、他の人から聞いて面白そうだなって思った国に行ったり、いい意味で流れに身を任せて旅をしていました。
でも、その場所ごとに戦争や歴史、山、建物などといったテーマをもって周っていて、行きたい場所が決まった時はしっかり予定を組んで周っていましたね。
特に建築に興味があって、昔の風景を思い浮かべながら見ると感動が増すんです。朝、昼、夜と同じ景色を見比べて、満足したら次の場所へ行く、というように直感で思ったところに行っていました。
旅をしている中で楽しかったことを教えてください!
アフリカ大陸にある、ナミビアという国に行ったときのことですかね。ナミビアはナミブ砂漠で有名なんですけど、それに加えてヒンバ族の女性が綺麗だという噂を聞き、そのヒンバ族の家にホームステイしたくて。