情報化社会となった昨今、インターネットが発達する前に比べると海外の様子が手に取るようにわかるようになったことで、海外に対するイメージもより正しいものへと変化してきていると思います。
そんな中でも、まだまだ世界に日本の文化というものはきちんと発信されていないのか、世界では日本食が少しおかしな形で紹介され、それが正しいとされてしまっているものが数多くあります。
さらに日本に行ったこともなければ日本食を満足に食べたこともないオーナーが切り盛りしている日本食も多数あるため、独自の解釈による日本食は本当に多くなっています。
ですが、そんな間違った日本食の中には、カリフォルニアロールのように味がおいしいことから新しいスタンダードとなっているものも少なくありません。
今回は、海外で実際に提供されているちょっとおかしな、だけどおいしい日本食を、8つ厳選して紹介したいと思います。
*編集部追記
2015年12月公開の記事に、新たに3品を追加しました。
海外の風変わりな日本食に関するエピソード
海外を長期で旅していると、日本食が恋しくなりますよね。しかしながら海外で日本食レストランに行くと、これって日本食なの!?とビックリしてしまうことが多々あります。
私は過去に、ウクライナでフルーツ寿司を見たことがあります。ウクライナでは寿司は非常にポピュラーで、街をちょっと歩けばすぐにお寿司屋さんを発見することができます。日本人が聞いたら、ウクライナで寿司が人気なんて驚きでしょうが、地元ウクライナ料理と同じくらいポピュラーです。
そんなウクライナのお寿司屋さんで発見したフルーツ寿司は、巻き寿しの中に桃やリンゴ、イチゴなどが入っており、日本人からすればこれって寿司なの?と聞きたくなってしまいます。味はそこそこイケますが、シンプルなにぎり寿司が好きな私にとってはやはり「次は頼まないかな…」というレベルです。
ベストフード
photo by pixta
私がおすすめするのは、世界中で様々にアレンジされているお味噌汁ことミソスープです。海外でお味噌汁を試すと、意外とイケる!と思うことが多々あるのですが、それとは反対に「え!?」と固まってしまうこともあります。
台湾で挑戦したお味噌汁は白味噌ベースの甘いものが多く、飲む度にちょっと甘すぎるな…と複雑な気持ちになります(甘いお味噌汁が好きな方にはおすすめ!)。また味噌汁にレモン汁を入れたり、ステーキなアボカドなんてトンデモ具材が入っていることも!日本では決して生まれないような組み合わせに、驚くと同時にちょっと感嘆します(笑)。
いなり揚げ
日本でもポピュラーな寿司、海外では20年以上前からヘルシーな日本食の代表格ということで親しまれていますね。人気も高いからこそ、時々衝撃的なメニューが飛び出すことも多いのが海外の寿司事情。
この「いなり揚げ」は、せっかく作ったいなり寿司を、更に衣に包んで揚げてしまったものになっています。少々油っこさはありますが、意外にもジューシーな感覚でいただけると評判です。
フルーツ寿司
日本でも大手回転寿司チェーンでは先駆的なネタが提供されていることがありますが、海外の寿司店はそんなレベルではありません。
酢飯の上にノリで巻かれて盛られているのは、なんとイチゴやキウイなどの新鮮なフルーツ。
日本人の感覚ではありえませんが、意外とイケるものも中にはありますので勇気を出して食べてみましょう。
たくあん
日本でポピュラーな食材を直接提供したものの、それがメインなのかサイドなのかわかっていないためにおかしなことになっているような例もありますね。
本来なら付け合わせのはずのたくあんが、大皿の真ん中にうやうやしく盛り付けられて出てくるようなこともあるようです。
さらに、いただくための食器はナイフとフォーク。こんな時はステーキの要領でいただくことにしましょう。
カニベーコン
日本人の発想では浮かばない、独自の食材の組み合わせも多くなっていますね。
カニとベーコンを大胆に組み合わせたこの「カニベーコン」は、新鮮なカニの身の上に焼き立てのベーコンを巻き、照り焼きソースをかけたものとなっています。
カニはそのままいただきたいという方も居るかと思いますが、意外や意外、なかなかおいしくいただけるものになっています。