こんにちは、愛知県在住の旅する臨床検査技師のけいこです。
日本の真ん中に位置し、東京方面へも大阪方面へもアクセスの良い愛知県。しかし、なかなか遠出ができない今…。お休みになると他都道府県へ行きたいと思う愛知県民の方は多いのではないでしょうか。
しかし、そんな今だからこそ地元の魅力を感じてみるのはいかがでしょう。
愛知県が誇る航空産業を知ることができ、名古屋の主要駅などからも意外とアクセスが良く、子供から大人まで楽しめる施設。
愛知県の方のみならず、近隣の方々にもぜひ知ってもらいたい「あいち航空ミュージアム」をご紹介します。
あいち航空ミュージアムってどんな施設?何ができるの?
あいち航空ミュージアムは名古屋市の北に位置する、西春日井郡豊山町にあるミュージアムです。
県営名古屋空港の中にあるミュージアムで、名前からも分かる様に航空機をテーマにしています。
あまり知られていませんが(かくいう私も知らなかったのですが…)、愛知県を中心とした中部地区は日本の航空機部品を5割以上も生産しており、航空宇宙産業がものすごく栄えているのです!
そのなかでも、ここ県営名古屋空港の周辺地域はここ最近話題になっている「国産ジェット旅客機MRJ」の開発・生産の拠点としても注目されています。
航空機をテーマにした、旅好きや飛行機好きであれば1度は行っておきたいあいち航空ミュージアムを紹介したいと思います。
・名称:あいち航空ミュージアム
・住所:〒480-0202 愛知県西春日井郡豊山町大字豊場(県営名古屋空港内)
・地図:
・アクセス:あおい交通・名鉄バス:バス停「あいち航空ミュージアム」下車徒歩すぐ
・営業時間:9時30分から17時まで(最終入館は閉館の30分前)
・定休日:毎週火曜日(祝日の場合は翌日)
・電話番号:0568-39-0283
・料金:大人1000円
・公式サイトURL:https://aichi-mof.com/
あいち航空ミュージアムに行ってみた
まず入って目に着くのは、JAS(日本エアシステム)カラーのMD-90の模型。かの有名な黒澤明監督がデザインしたものなんです。
入り口から早速飛行機に出迎えられて、飛行機好きはワクワクが溢れ出しそう…!入館料を払っていざミュージアムへ。
入り口はまるで空港の搭乗ゲート。これから旅に出るという時に感じるあの高揚感が。飛行機に搭乗する時と同じく、チケットをピッとかざして入館します。
入ると飛行機の模型が目に入ってきます。
その数なんと100機!日本の歴史に名を残した名機が並んでおり、全て1/25スケールなので大きさを比較しながら楽しむことができます。
にわか航空機ファンの私でも聞いたことがある、「神風」「零戦」といった戦時中の有名な飛行機や、わたしの大好きなB787から、これ本当に空を飛ぶの!?と思うような今とは形が違ったものまで、さまざまな飛行機があり見てるだけで面白いです。
さらに、よーく見てみると、機内のコックピット部分や客室部分が緻密に再現されているんです。そんなところまで観察しているとあっという間に時間が経ってしまいます。
また、1階フロアには本物の飛行機が展示されており、第二次世界大戦後で初めて日本メーカーが開発した飛行機「YS-11」の実機も…!
他にもさまざまな実機が展示されており、機内にまで入ることのできるものもあります。乗っている時には見ることのできない、飛行機のさまざまな部品なども間近で見ることもでき、ワクワクが止まりません。
その他にも愛知県の航空機の歴史や、飛行機が飛ぶ仕組みを教えてくれるブースがあったり、航空教室や工作教室といった子供も楽しめるイベントが開催されたりしています。
また、パイロットや整備士を体験できる「職業体験」のプログラムもあります。窓口での予約制になり、私は予約が埋まっていて経験できませんでしたが、子供だけでなく大人にも大人気のプログラムですので、早めに来館して予約をしてはいかがでしょうか。
個人的に1番面白かったのは、フライングボックスというブース。大画面スクリーンと動く椅子に乗って、まるで愛知の空を飛んでいるかのような体験ができます。
上映される映像は全部で3種類。1回あたり10分程度と短く回転が早いので、ぜひ1回だけではなく、何回か乗って3種類全て体験してみてください。
日本一滑走路に近い?展望デッキ
ミュージアムの最上階は展望デッキになっています。
この展望デッキ、滑走路との距離がなんと300m!「おそらく日本一滑走路に近い展望デッキ」と謳われていて、おそらく?と突っ込みたくなりましたが、実際に行ってみるとこれが本当に近い!
同じ愛知県内の中部国際空港に比べると、発着する飛行機の数こそ少ないですが、滑走路の奥には航空自衛隊の小牧基地があり、そのヘリコプターや飛行機を見ることもできます。
また、私が行った時は名古屋市消防局のヘリコプターや、NHK取材ヘリなど、少し珍しいものを見ることもできました。
ハンモックスペースもあり、そこに寝そべって空と飛行機を眺めることも。ここに住み着きたいと思ってしまいます。
ミュージアムだけじゃない!まさかのリノベーションショッピングモール!
あいち航空ミュージアムのお隣には、「エアポートウォーク名古屋」というショッピングモールもあります。実はここ、もともと国際線ターミナルだった場所をリノベーションした施設なんです。
言われてみないと案外気付かないのですが、天井を見てみると空港だった名残があって、空港好きには堪らないショッピングモールとなっています。
あいち航空ミュージアムの搭乗券(入場券)で割引サービスなどが受けられますので、ミュージアムで航空機のことを学んだ後は、こちらでご飯を食べたりショッピングを楽しんではいかがでしょうか。アスレチックエリアもあるので、大人だけでなく子供も楽しむことができます。
航空ミュージアムへ行ってみよう
愛知航空ミュージアムへは、名古屋駅や栄などの主要な場所から直通のバスも出ているためアクセスはとても良いですし、ショッピングモールも隣接しており、1日中楽しむことができます。
また、ミュージアムに近くには「MRJミュージアム」という、国産初のジェット旅客機「MITSUBISHI REGIONAL JET(MRJ)」を紹介する施設があり、組立工程や、実物を体感できる工場見学ツアーが開催されています。(事前予約制)
2005年に中部国際空港ができるまでは「名古屋空港」という名称であり、私も名古屋から海外へ行く際はこの空港を使ったものです。
現在では国際線は廃止され国内線のみの就航となってしまい、私自身20年弱ぶりにこの場所を訪れました。以前とは違った姿に驚きましたが、当時の面影を残しつつも愛知県の新たな観光スポットとなっています。
「なぜ飛行機は飛ぶのか」と言ったことから学ぶこともできて、飛行機に乗る機会の多い旅好きはこれからの旅がより一層楽しくなること間違いなし。
間近で飛行機が見られ、さまざまな体験ができるあいち空港ミュージアム。ぜひ皆さんも訪れてみてはいかがでしょうか。
All photos by Keiko Kawanami
【特集】NEXT JAPAN TRAVEL – あたらしい旅、だいすきな場所。-
TABIPPO.NETでは、新しいスタイルでの国内旅行について特集しています。他の記事もぜひチェックしてみてください!
特集を見る