アルジェのカスバ
かつてカスバと呼ばれていたのはオスマン帝国時代にアルジェの丘に建築された城塞ですが、その一帯に広がった旧市街もカスバと呼ばれるようになりました。
高低差が118メートルもある旧市街の中は入り組んでいて、急勾配の土地に建つ建築物が特徴的です。しかし、その地理的環境から崩壊の危機にもさらされており、保全研究が進められています。
ティパサ
荒廃した都市の意味の名を持つティパサには古代ローマの遺跡郡が残っています。元々はフェニキア人によって建設された都市ですが、古代ローマの軍事拠点となった後に建てられたアレクサンデル大聖堂 、大バシリカ、聖サルサ大聖堂をはじめに、ローマ浴場や劇場などの跡が残っています。1982年に世界文化遺産に登録されました。
ムザブの谷
白亜紀に形成された岩だらけの高原ムザブには、新石器時代以降、人類が洞穴での生活を始めたことが確認されていますが、初期の住人たちについてはあまりよく分かっていません。
18世紀以降にはサハラ交易を行っていたキャラバン隊の重要な寄留地となりました。1000年以上も独自の文化を保っていることが評価され、1982年より世界文化遺産に登録されています。
ベニ・ハンマド要塞
11世紀にイスラムのムハンマド王朝の要塞都市として、アルジェリアの高原に建設された都市遺跡です。北アフリカを東西に結ぶ地点となっており、隊商交易によって繁栄しました。
現在は、エル・メナット宮殿やエル・バハール宮殿などが残っており、中でもアルジェリアで2番目に大きな20mのミナレットがあるモスクが見所です。
まとめ
いかがだったでしょうか。アルジェリアに訪問する際は、中東とヨーロッパを経由するルートがあります。世界第10位の面積を持つ国なので、国内の移動も飛行機が中心となります。